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闘病履歴128

気功バリアーなどもろともせずに、黒猫の霊は真華に憑依した。

夢うつつの中で、生き霊の憑依を感じ取り、真華は生き霊の侵入直後に己の身体を軸にして、夢見術に依る気功バリアーを張り巡らした。





だが拙い真華の気功バリアーなどもろともせず、生き霊を尾行して来た黒猫の霊は、バリアーの圧力をかい潜り、容易く侵入憑依した。





黒猫の霊は正々堂々と自分の姿を誇示するように見せ付けながら、生き霊に鋭い牙を剥き襲いかかり、分身達を強力な爪で容赦なく引っ掻き、引き裂いて行く。





敏捷な攻撃に四人は一切抵抗も出来ず、悲痛な叫び声を上げ、次々と薙ぎ倒されて行く。




牙に噛まれ、爪で引っ掻かれる激痛に目を覚ました真華が絶叫を上げた。





「マカロン!」






パニックを引き起こそうとする真華を咄嗟に拓郎君が掛け声もろとも押さえ付け、右手を真華の右ぼんの窪にかざした。






その圧力を感じ取るのと同時に、黒猫の霊は素早く離脱して行った。





「マカロン、しっかりしろ!」





拓郎君がもう一度掛け声を上げ、じたばたとする真華の頬に気付けの平手打ちをかまし、それで真華は息を抜き、落ち着きを取り戻した。

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