120/232
闘病履歴120
黒猫の霊のテリトリーを荒らしてしまった?
彼女の夢の中。
先に彼女の夢に入り、夢を明るいものに調整している最中、生き霊と白が侵入して来た動物霊に突如牙を剥かれ、前足で引っ掻かれ、その前足を黒が目敏く注目、黒猫の前足だと判定した
その直後、動物霊は彼女の夢から素早く離脱して行った。
その攻撃で彼女の見る夢は血みどろのものとなり、Mは唸り声を上げ、目を覚まし、その結果黒達四人も夢から弾き出された。
身体に戻った分身から一連の顛末を知らされ、真華は相手を特定出来た旨を拓郎君に伝え、拓郎君が電話でその旨を霊媒師に報告した。
霊媒師が嘆息しつつ感想を述べ立てる。
「猫ですか。それは厄介な事になりましたね」
拓郎君が尋ねる。
「と言うと?」
「多分マカロンさんの分身達、生き霊の移動がその猫の霊のテリトリーを荒らしてしまったと思います」
拓郎君が尋ねる。
「それじゃ、分身達の盲目的な彼女に向けての移動自体がまずいという事ですか?」
霊媒師が答えた。
「そうですね。猫は一番執念深く根に持ち攻撃して来ますから、厄介なのです」」




