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闘病履歴117
呪術が子供という語句との関連性を秘めている可能性に真華は言及した。
拓郎君が戦術意図を詳細に述べ立てて行く。
「動物霊の種類とすみかを特定出来れば、彼女やマカロンの領域外だから、その類別種類に適したお祓いやお清め、まじないを施す事が出来ると思うんだよ」
真華が頷く。
「成る程。敵の領地に入って、自爆を避け、撃退するやり方ね?」
拓郎君が頷く。
「そうだね。敵の種別とすみかを霊媒師の先生に教えて、その種別に適した撃退法を施すやり方だね」
真華が言う。
「いくら強力無比な動物霊でも完璧ではないから、呪術は効果を発揮するわけね?」
拓郎君が頷いた。
「心霊的な存在ならば、相手が神であろうとも、あちらの世界の法則性に則った呪術は必ず効果を発揮するからね」
真華が頷き言った。
「その呪術が子供と言う語句との関連性を秘めている可能性もあるしね?」
拓郎君が恭しく頷き言った。
「そうだね」




