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闘病履歴116
ウサギと亀のウサギは奢り高ぶり、油断が生じる?
拓郎君が考案した戦略の所感を述べ立てる。
「あの動物霊は自分の力とスピードに酔っている節があるからね。その分追跡しても、感づく心配は無いと思うんだよ」
真華がコメントする。
「あちらの世界では自由が効かないし、皆亀のようにしか動けないから、ウサギと亀の物語りさながらに、あの動物霊は奢り高ぶり、追跡に気が付かないという事?」
拓郎君が答える。
「そうだね。この戦術はその油断をついて、奇襲をかける戦法なのだけれどもね」
真華が納得する。
「成る程。力とスピードに勝り、向かうところ敵無しでは、敵を侮って油断するという事か?」
拓郎君が頷いた。
「そうだね」




