killer killer 5
ギィィィン。
金属音。
ハァ、ハァ。
息遣い。
ラルフに目隠しされている今、私の感覚を支配するのはこの2つだった。
偶に響く銃声は、私に不安を募らせた。
「ふーちゃん、心配しないで」
ラルフの声がまたもや耳元から…ああ、もう!!
「チッ、今日は引いてやろう」
killer killerの声。
それと同時に目を解放される。
killer killerはいなかった。
でも、悠人が肩で息をしながら立っていた。
「悠人っ!」
駆け寄ると、少し傷があるのが分かった。
「傷が…」
取り乱す私を安心させるように、笑う。
「かすり傷だ」
結構血は出ていたが、とりあえず命に別状ないらしいので、安心。
でも、治療はしなきゃ。
★♢★♢★♢★♢
「純血姫って何?」
翌日、包帯だらけの悠人に訊いた。
ラルフは眠っている。
そりゃもう、ぐーすかと気持ち良さそうに。
「…俺も詳しくは知らないよ?」
返ってくるのは、そんな素っ気ない言葉。
「ラルフは知ってるの?」
「さあ?でも、俺よりは詳しいんじゃないか?」
ソファで寝息を立てているラルフを見やる。
さらりと頬に掛かっている銀色の髪。
太陽を知らないかのように白い肌。
今は閉じられた、紅い目。
彼は不思議だ。
不思議な魅力がある。
血に染まった姿でさえ、美しいと惹き寄せられてしまう。
「そう、なんだ…」
考えてみれば、ラルフのことを何も知らない。
何を思って、殺し屋になったの?
どうして、私を気にかけるの?
まだ今は謎だけど、もっともっと知りたいな。
「んー…」
ぱちり、と目を開いた。
「ふぁー…眠い」
おい、今の今まで寝てたでしょうが。
思わず苦笑。
「ねえ、純血姫って何?」
ぴたりと止まって真剣な顔をするラルフ。
「ふーちゃんは知らなくていい」
ナニソレ。
「どういうこと?」
「そのまんまだけど」
私のことじゃないの?
純血姫って、一体何?
誰か、教えて。




