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#4

緩い坂道“よいしょ。よいしょ”という声が聞こえてしまうように妻が前を歩いている。

その隣には、妻の姉たちが…

毎年恒例の温泉旅行。妻の妹が、姉夫婦にプレゼントしている。いつもは、バラバラだが今年は“みんなで行きましょ”と言う事になってしまった。

足のせいで、余り遠出しない妻。

姉たちにも余り会いに行けないので、前日から“ウキウキ”として可愛かったが…

隣を取られるとは思っても居なかった。

「ごめんな。総一郎さん」と隣からの声が。

義兄達だ。

「いえ。こちらこそ」と返しておくが、彼らも又、妻達を取られるとは思っていなかったようだ。

「「「着いたよ」」」と前を歩いていた妻達の声。

振り向き手招きしている。

各パートナー達の元へ駆け寄る男たち。

その時“グラ”と足の力が抜けた様に倒れそうになる妻。

“あ”と言うか言わないかで両脇から助けの手が…

急いで駆け寄り「大丈夫?」と声を掛けると。

苦笑いしている。「調子よかったのに」と呟いている。

抱いて行こうか悩んでいると(いつもは問答無用だが)

隣から杖を取り上げられ「抱いて運んで」と義姉。

遠慮なく抱き上げて運ぶ

「なっちゃん」と膨れている妻。

そんな顔は、余り他に見せたくないが、それでも嬉しそうな妻を見ているとなんとも言えない。

部屋は、各室離れのような作り。

ちょいと不便そうだが、周りを気にしなくても良いため隠れ宿の様で意外と人気があったりする。


庭を見ながら、ゆっくり“出来る”なとニアケてしまったのは悪くないはず。と言うか、義兄たちも同じような顔をしている


「「「凜!!」」」と女性陣が、顔を赤らめて怒っている

目の前には義妹がニコニコと歩いてくる

後ろには同じようなマークを付けた人たちが…

会社の保養地か?と思っていると「保養地?違うの?はぁ?子会社?」と会話している妻達。

疑問だらけの顔をしていたのだろう妻から「保養地じゃなくて、社内でこんな感じの旅館・ホテルが欲しいな~っと言う声が上がったんだって。で、一人一口30からで募ったら。いい額集まったから子会社作ったんだって。“出資者は予約とりやすい~”だって」と説明してくれている


恐るべし国家警備。

「“仕事から神経使っているから。ほどよく人のいないところが良い”とも言ってるよ」妙に納得してしまった。

通された部屋はなかなか趣きがあり離れのような感じが出ている。

「凄いね」と妻も喜んでいるが、細部に介護しやすい様に気を配っている部屋の配置も凄い。

仲居さんに声を掛けると布団を敷いてもらい妻を下ろす

疲れてないと言うも足に力が入っていない様子なので、余り我が侭言うとお仕置きだなぁと耳元で言うと素直に横なる

まぁ、後から“いたす”から良いのだが、その分の体力回復をして欲しいと思いながら見守る



一眠りした妻にキスをして、共に入浴。

風呂場で一度、美味しくいただいてから、部屋に戻り再度可愛がる。

“いや~”と言いながら乱れる妻はいつも以上に可愛かった


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