闇バイトはあなたの人生を破壊します
赤井が死体の首を中華包丁で切り落とした。
「パワーってな!」
『簡単なお仕事で3時間で100万円稼げます』
なんてシンプルな闇バイトに騙されてしまったのだろう。
俺は待ち合わせ場所で身分証をコピーされ顔写真まで撮られた。
もう逃げられない。
いくら仕事がなかなかまわってこないからって……。
大人しく待っときゃ良かったんだ。
クソっ!
赤井、イエロウ・ピンキー・緑龍。
全員偽名だろうな。
彼らは慣れた手つきで死体を解体していく。
「ねぇ。クロちゃん!早く片付けてぇ!」
「……はいっ!」
どれだけ拭いても紙が足りない。
この地下室は借り物で綺麗にして返さなくてはいけないらしく、床の血は全て拭き取り消毒をする。
ワンボックスカーを俺が運転し、奴らが男をさらい、殺害した。
俺がしたのは運転と血の掃除だけだが……共犯には変わらないよな。
俺も悪いことは結構してきたけどこいつらはレベルが違う。
「元気出せよ!お国の為だぜ。クロちゃん」
赤井が馬鹿力で俺の背中を叩いた。
血の手形が背中にべっとり。
「……」
真面目に働こう。
もう二度と闇バイトになんか騙されない。
それから一ヶ月。意外にもヤツらからは何の連絡もなかった。
・
「クックックッ!クーロクロクロ!」
やっと幹部である俺の出番だ。
デスマスクマンが行方不明になってくれたおかげで思ったより早く出番がまわってきた。
ここでこいつらを倒せば俺は大幹部。いや。四天王か?
「クロクロクロ!皆殺しだ!スーパーフォー!」
「お国の為に!俺達は負けない!俺達!正義の超人スーパーフォー!怪人クログロン!覚悟!」
「そうよ!」
「そうさ!」
「そうネ!」
あれ?なんか全員聞き覚えある声してるな。




