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現代お茶人作家のつれづれ日々帖  作者: 久慈柚奈
2026年2月

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重いものは軽く、軽いものは重く、扱っていると……

    点前には重きを軽く軽きをば重く扱ふ味ひをしれ


とは、利休百首の中の一首です。

ここからとって、茶道の教えとしては「重きを(かろ)く 軽きを重く」とかって言われることもあります。

モノを持ち上げる時にこの動作を意識するだけでも、お点前の動作が丁寧に、こなれた感じになるのが楽しいです。

それに気づいたら、この心得は日常生活の中にも役立っているのでした。


モノを、軽々しく扱わなくなっていたのです。

まあ以前からモノを丁寧に扱う方ではあったと思いますが……。重いものを慎重に持ち運ぶのはもちろんのこと、軽いものを持っている時にも注意が散漫になりにくく、きちんと取り扱えるようになってきました。

うちはあんまり広くないから、以前はよく小物の先や体の一部をぶつけていたのですが(^◇^;)、最近、そういうこと全然ないです。

手に持ったものの先がどのくらい長くて、どう持ち運べばどこにもぶつからないか……というのを、無意識のうちに気遣っている感じがします。


こう書くとよほど神経を使っていて、疲れてしまうんじゃないかと見えるかもしれませんが、私としては全然気を遣っている認識はなくて。いやもちろんおうちで使っている「いいもの」を扱う時は人一倍気をつけていますけれど。

なんというか、もう身についているから、気を使わなくても気を使えているのです。なんだか茶道が日常生活に接近してきた感じがして、うれしい。

それとも、私の暮らし方が茶道に接近していっているのかしら? どちらにしろ手応えのあることです。

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