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現代お茶人作家のつれづれ日々帖  作者: 久慈柚奈
2026年2月

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「吹き寄せ」--茶道とアフタヌーンティーに共通する遊び心

主に10月。枯れ葉の散る頃に凝らせる趣向として「吹き寄せ」という道具の取り合わせがあるらしい。確か、懐石の時とかにやることが多いんだったかな。

本来はセットで使うべきものを、バラバラに使うような。

セットの片割れが壊れたり紛失したりして手元にないものを別のもので補い、別々のものと組み合わせて使うような。

いろんな樹種の枯れ葉が風で「吹き寄せ」られて一つの落ち葉の山を作るように、向こうづけの器が一人ひとり違っていたりするらしい。


「英国のテーブルウェア」(https://amzn.to/4a7BNSK)という本によれば、ティーセットでも同じような楽しみ方ができるそう。

カップ&ソーサーは同デザインのひと組が基本だけど、諸事情で片方だけ割れたものたちを組み合わせたりするんだそうだ。想像してみるだけで、とっても楽しそう。


カップだけ、ソーサーだけになったものをただ組み合わせるだけでも遊び心に溢れているし、もしかしたらうつわの色柄を眺めているうちに、共通点を見つけて、そこを関連づけた新たな組み合わせも作れるかもしれない。

メインの色は全然違うけど、同じ植物が描かれているとか。

絵のタッチが似てるとか。

うつわの素材の感じが似ているとか。

あるいはメインの色が正反対とか。


配色のコツと一緒で、あえて補色を取り合わせればテーブルがモダンになるかもしれない。

ちょっと想像するだけでこんなに出てくる。目の前に実物があったら、無限に組み合わせを楽しめてしまいそうだ。



和食器でも同じで、私はどんどん「吹き寄せ」ればいいと思っている。

前のエッセイでも書いたけど、和食器が5客組であることが多いのは茶室や懐石と関わりがあるらしい。でも昨今のライフスタイルだと5客はちょっと多いことがあるし、「全部5客ずつ揃えなきゃ」と思うと、価格も収納場所も困ってしまう。

だったら好きなお皿を1個単位で集めて行って、それで食卓が組み上がればいいじゃないか。それくらい自由でいいじゃないか。

そんなふうに思っているのです。

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