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現代お茶人作家のつれづれ日々帖  作者: 久慈柚奈
2026年2月

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古帛紗ならぬ「個帛紗」を持ったっていいじゃない?

裏千家では「古帛紗(こぶくさ)」と呼ばれる小さな敷物を使うことがあります。

なくてもいいんだけど、あれば便利なほぼ正方形の布。洋風に言えば大きめのコースターでしょうか。

お客様に抹茶をお運びする時や、道具の拝見の時に使うものです。


()帛紗(ぶくさ)という字が使われることにも理由があるようで、古帛紗の多くには「名物裂(めいぶつぎれ)」と呼ばれる由緒ある織物が使われることが多いんだとか。

……とはいっても、古帛紗が必ず古い布でなければいけないというわけでもなさそう。まして織物でなくても。


もちろん、格の高いお茶席に出るのであれば布地の由来にも気を遣った方が良いのでしょうが(知らんけど)、普段のお稽古や楽しみの茶席では、もうちょっと肩の力を抜いてもいいのではないか。

そう思って調べてみたら、やはり同じ考えや思いつきの人はいるようで。古帛紗のサイズや型紙、作り方の解説をなさっているWebページがいくつか見つかりました。

そうだよね。作れるよね。シンプルなほぼ四角形の布だもん。


多少なりともお裁縫の知識があると、世間の布製品が「頑張れば自分でも作れるもの」に見えてくるから不思議です。

ヴィクトリア朝の女性たちは、ミシンもないのに精緻なレース編みができる裁縫スキルを持っていたようで。「うちはミシンがないから」などと言っていないで、手縫いでも良いものは作れるんだな、と非常な励みになります。

「大草原の小さな家」とか「若草物語」を読んでいると、お母さんが布地を買うシーンや、暖炉の周りに集まってみんなで針仕事をするシーンに遭遇して、お裁縫のモチベーションも上がるというものです。


とりあえず、私は「これで古帛紗を作ろう」と思える、気に入った模様の布を買うところまでやりました。あとは作るのみ!

私には久慈庵営業中に、お客様にお抹茶をお出しする機会もあるので、今までは下に何も敷かずに出していたのだけれど、古帛紗を一枚挟んだらテーブルに置く時の音や衝撃を和らげてくれるし、雰囲気も増すしで良いことずくめなのではないかと思いました。

次の営業機会が楽しみ。


古帛紗は小さいゆえに、いろんな柄で遊びやすいのもわくわくポイントですよね。あとはどんな柄を揃えてみようかな。

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