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現代お茶人作家のつれづれ日々帖  作者: 久慈柚奈


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甘やかし過ぎると植物だって枯れてしまう

中学生の時だったか「助長」という故事成語を習った。

植物の成長を助けてやろうとして茎を引っ張ったら、引きすぎて抜いてしまい、結局植物は枯れてしまう、というやつ。


同じことは現実世界のありとあらゆる事物に対して言えると思っていて。


例えば、一緒に暮らす飼い犬や飼い猫。もちろん他のペットでも同じ。

ごはんやおやつを頬張る姿がかわいいかわいいと言ってあげすぎていれば、内臓を痛めてそのかわいい相手の寿命を縮めてしまう。


二代目で潰れる家族経営の会社って多いと聞く。土台から築いた一代目はお金をつくることの苦労を知っているのだけど、生まれた時から潤っている環境に置かれた二代目にはなかなか初代と同じ感覚を身につけることが難しく、財産を使い果たしたり、血縁だからといえども経営手腕が受け継がれるとも限らず……。


なんでもかんでもやってあげていてはよくないんだな。

じゃあどこまでやるか? のバランスが「子による」という曖昧な回答になっていくのだろうけれど。



食虫植物って、土の中から水分や栄養を吸い上げるだけでは足りない環境で生き延びるために、捕虫器を備えて進化してきたらしい。極限状態への適応。

だからといって捕虫器に虫を入れすぎても、富栄養で捕虫器から枯れていくという。

あまあまと育てられることの息苦しさから、心を乾かして乾かして世を去っていくのかしらと思うなどした。


笹川真生さんが歌う「食虫植物」という曲。MV含めて癖になるのでおすすめ。

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