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BEANS入会試験編 ――壱

始まります!「BEANS キング・オブ・ビースト」!!

というわけで初めまして、漱助と申します!小説家志望の高校生です何卒!

ファンタジー小説を書くのは初めてで、至らない点も多いかと思いますが、今これを読んでくださっている皆様、どうかご一読をお願いします!そして続きも順次更新していくのでそちらも読んでください!是非!!

それでは、本編をどうぞ↓↓↓


 この世界において、”人”は大きく2つの種類に分類される。

 1つ目は「人間(ニンゲン)」。一般的にはなんの能力も持たないとされる、ただの人。

 そして、2つ目は、「能力者(ビースト)」。生まれたときから戦闘に向いた能力を所持している人。

 ただ、これだけであれば、人間(ニンゲン)能力者(ビースト)は、ともに暮らせていただろう。何せ、人間(ニンゲン)能力者(ビースト)も、能力のあるなし以外でいえば、ただの人間と変わらない。

 ――しかし、能力者(ビースト)は、人間(ニンゲン)との仲を決定づける、最悪の能力を、体に宿して生まれてくる種族だった。

  能力者(ビースト)が生まれた時、同時に「ヒト」ではない、化け物もこの世に生まれる、という能力。

 人間(ニンゲン)は、この化け物のことを”魔”と呼び、同時に能力者(ビースト)のことを、こう呼んだ。

 ――”魔の母”と。

 これは、そんな”能力者(ビースト)”たちの戦いを、記すものである。


 *    *    *


「いよいよか〜!くぅ、緊張するぅ〜!!」

 彼の名は、水森康志(17)。無論、”能力者(ビースト)”である。彼、水森は今、とある建物の前に一人、立っていた。その建物が掲げている看板には、こう書いてあった。

「BEANS(有)」

 水森は、この「BEANS」に入ろうと、こうしてやってきたのである。


 ところで、(有)とはなにか?

 普通の人間ならば、有限会社を想像するだろう。

 未成年である水森が、会社に入れるのか?と。

 ご心配なく、「BEANS」は会社でもなんでもない。(有)はただの飾りである。


 しかし、そんなことは水森は当然、知る由もないわけで、彼は今も「BEANS」が会社であると誤解しているのだが、それとこれとはまた別である。

 というわけで、水森はついに、自らの憧れでも在った、「BEANS」、その中に、足を踏み入れた。


「あの、すみません、入社希望の水森なんですけれど……」

「はいはい、”入社”希望ね。話は聞いてるよ、さ、代表室はあっちだよ」

「あっはい、ありがとうございます、?」

(なんか今、やけに”入社”を強調してたような……?それになんか笑ってたし)


 もちろん、ここは会社ではないのにいつまでも(有)に騙されている水森を微笑ましく思って笑っていたのだが、水森はそんなこと、知る由もない。


(にしても、人少ないな)

 実は、「BEANS」は、できたばかりの組織なのだ。そこまでの人数が集まることもなく、今もほんの数人に着地している。

 ――その上、仕事の内容が内容であるため、進んで入ろうと思う人間も少ないのだ。


「……っし、ついたぞ」

 水森、現着。

(ついに、ついに俺も憧れの「BEANS」に入れるんだ!よし、まずはノックからいい印象をつける!)

 会社ではないため、勿論、面接なんてものはない。だからいい印象もクソもないのだが、そんなことは(以下略)


 コン、コン、コン、コン。

 ――返事はない。

 聞こえなかったのだろうか、と、水森はもう一度、ノックをする。

 コン、コン、コン、コン。

 ――やはり返事はない。

 またも聞こえなかったのか、と、水森は半信半疑でもう一度、ノックをする。

 コン、コン、コン、コン。

 ――またしても返事はない。

 そんな聞こえないことある!?と思いつつも、水森は半ばキレそうな気持ちでもう一度、ノックをする。

 コン、コン、コン、コン。

 ――それでも返事はない。


「…………」

(ハッ!!そうかこれは既に試験なのだ!)

 水森は返事がなさすぎるあまり、不思議な解釈を始めた。

(いくら返事がなくともめげない心、これを試されているのだ!うんそうに違いない!さすがは「BEANS」、社員が少ないのも納得だな)

 色々と勘違い拗らせて変なことになっているが、水森は自分を信じてノックを続ける。

 コン、コン、コン、コン。

 ――例え、返事がなかったとしても。


 しかし、

「10分はやりすぎだろ!」

 あの後結局、10分間、何の返事もなかった。

(この仕打ち……、一体……)

 なんだか元気がなくなる水森である。

 心が折れそうになるも、どうにか踏みとどまってノックを再開しようとすると、

 ――ガチャリ。

 唐突に、向こうからドアが開いた。


「あ」

 ノック姿勢で固まる水森。

「……あっ、あの、俺!」

「あー、新入メンバー希望の。確か……」

「はい!水森康志って言います!」

 慌てて名乗る水森。

「そうそう、そんで水森、」

 目の前の男は、やや困ったように頭を掻きながら言う。


「予定時刻10分過ぎてんだけど?」

「え?」

(そんな事言われても)

「いやだって、ノック……」

 言い返そうとすると、

「ん?君ノックなんてしてた?」

 なんて言われる始末。

「してました……」

「そうなん?……まぁいいや、そういうことなら入って入って!」

「はっはい!失礼します!」

(......なんやかんやあったけど、遂に俺もBEANSへ……!)

 緊張と期待に胸を高鳴らせながら、水森はドアをくぐった。


 そこはいかにも社長室、といった雰囲気の部屋だった。入ってすぐのところにソファが二組対になって並べられていて、ガラスでできた机がその間に置かれている。そのさらに奥には仰々しいデスクといすが置かれ、大きな窓で外が見渡せるようになっている。

特筆すべきは、その隣に置かれている、人が一人入れそうなくらいのサイズの卵型の機械だろう。一体何なんだと、ワクワクしながら見つめる水森である。


「あ、君も新入メンバーなの?やっほぉ」

「!?」

 急に声をかけられて飛び上がるほど驚く水森。慌てて振り返ると、そこには水森と同い年くらいの、二人の男女が立っていた。そのうち、なんだかほんわかした雰囲気の女のほうが、水森に手を振る。

 

 一方の水森はと言うと、

「あっ、こ、こんにちは!」

 緊張してドギマギしてしまうのであった。

「……ふん、いきなり遅刻とはなかなか肝が座ったやつだな」

 男の方も重ねて言う。

「いや、遅刻っつうか……」

 男の方に対しては普通に話せる水森である。

「はぁ〜い、そこまで!」

 そこで、代表?らしき男のほうが、3人の話に待ったをかける。


「まずは改めて自己紹介しておこうか。俺の名前は稲生治。偽名(コードネーム)は”不死者(アンデッド)”。3人とも、よろしくぅ!」

 男、稲生がテンション高く挨拶をした。


偽名(コードネーム)……!)

 一方水森はと言うと、いかにもそれっぽい偽名(コードネーム)にテンションがぶち上がっていた。

 ちなみにこの偽名(コードネーム)は、本人の能力名に応じてつけられる。つまり、稲生の能力名は”不死者(アンデッド)”ということになるのだ。


「そいじゃあ、順番に名前と能力名言ってって。じゃあまずは君から!」

「あっ、はい!」

 最初に当てられたのは水森。慌てて返事をし、言った。

「水森康志です!能力名は人魚姫(マーメイド)!よろしくお願いします!」

 つづけて、男のほうがずいっと歩み出て、

「”魔法剣(マジックナイト)”だ。よろしく」

 とだけ、言った。

「えっと、……名前、それ、じゃないよな?」

 一応確認する水森。

「違う」

 ”マジックナイト”は即答した。

「君ぃ、よく調べてきてるねぇ!」

 すかさず稲生が介入し、

「この組織では、名前を言いたくない人は偽名(コードネーム)のみで過ごしていいことになってるからね!」

 と言った。



(え、マジ!?そうなの!?)

 憧れの”BEANS”のことなら何でも知っていると思っていた水森は、ここで若干ショックを受けたのだった。

「ふぅん。まぁでも別に、私は本名、抵抗ないよ」

 女のほうがのんびりとそう言い、続けて言った。

「私、神守和奏。能力は”召喚(コール)”だよ。二人とも、よろしくね」


(......この子、可愛いな......)

 いきなりそんなことを思う水森。しかし水森がそう思うのも納得、というレベルで、実際神守は可愛かった。色白の肌、なんだかふんわりした雰囲気に服装、小顔にやや低めの身長。美しい、や、可憐、というよりやはり可愛いという言葉が似あう彼女は、水森の内心を知ってか知らずか、そっと水森に微笑みかけ、さらに水森を緊張の渦に叩き込むのだった。 


「よし、全員自己紹介できたことだし、さっそく説明に入ろうか」

 稲生が言い、若干緩んでいた空気が一瞬で引き締まる。

「まずは我らが組織”BEANS”へようこそ!わざわざこんな組織に来るくらいだから、みんな当然わかってんだろうけど一応、やってることを軽く説明するぞ」

 言いながら、稲生は部屋の端に隠れていたホワイトボードをカラカラと引っ張ってくる。

 そこに書いてある文字を指しながら、稲生は説明を始めた。

「やってることはたった一つ、『”魔”の討伐』だ。ご存じの通り、”魔”ってやつらは人間(ニンゲン)だろうと能力者(ビースト)であろうと見境なく襲いやがる。ここ”BEANS”では、そんなうざったい”魔”のやつらを一匹一匹始末していってる。せっかく能力(チカラ)を持って生まれたんだ、有効に使わなきゃ、勿体ないだろ?」


 ここで稲生は、共感を求める様に言葉を切り、水森たちを順に見やった。水森たちもうなずいて共感の意を示し、稲生はそれを見て、言葉を続けた。

「まぁ当然、命がけの仕事になるわけなんだが、俺たちも自ら死にに行くほど馬鹿じゃない。だから、”魔”と”能力者(ビースト)”にそれぞれ(ランク)をあてて、その通りに仕事を割り振ってんのさ。で、ここで注意すべきことは、”魔”と”能力者(ビースト)”の(ランク)は同じじゃないってこと。例えば、B(ランク)相当の”魔”がいるとして、それに問題なく勝てるレベルの能力者(ビースト)がA(ランク)、ってな具合だな。(ランク)はE~SSまであって、Eが一番下、SSが一番上だ。ちなみに俺はSS(ランク)だな」


 さらっと自慢を入れてくる稲生。しかし誇張ではなく、組織内で実際に最強の男なのだが、水森たちはまだ、それを知らない。


「......と、ここまで説明さしてもらったが、なんか質問はあるか?」

 ここでいったん質問タイム。しかし何も質問が出なかったのを見て、続けて言った。

「で、今から君たちにしてもらうことがある。ここに入る前に、必ず君たちの仮の(ランク)を測定しなきゃいけないって、組織の規定で決まってるんでね。というわけで皆様方、向かって右側をご覧あれ!」


 言われて水森たちは、ようやく右側を見る。

(おお......!)

 ずっと気になっていた、卵型の機械である。

(あれで(ランク)測るのか!?うっわ、まじで()()っぽいじゃん!)

もっとテンションが上がる水森。


「ででん!(ランク)測定装置でっす!なんとこれに入ってスイッチを押すだけで、その人の名前、得た能力、そしてAIが測定した仮の(ランク)までもがモニターに表示されるという優れもの!......まぁ、(ランク)に関しては天気予報並みに当たんないから、あんまり信じないほうがいいけどね」

(......現代の天気予報の的中率って確か八割超えてなかったっけ?)

 思わず内心でツッコむ水森である。

「現代の天気予報の的中率って八割超えてませんでしたっけ?」

 そして普通に声に出してツッコむのが神守。


「まぁそのくらいの精度ってことよ、若者諸君」

 稲生はそれを軽く流し、

「さぁて、」

 少しもったいぶってから、言った。

「誰から入る?」


 そこから先は、戦争だった。

「ここはやはり、一番最初にここに到着したやる気のある俺からが妥当だろう」

「いやちょっと待ってよマジくん、レディーファーストって言葉を知らないの?騎士(ナイト)なのに?」

「俺の能力は”魔法騎士”ではなく”魔法剣”だ。知らんなそんな言葉は」

「おいおいちょっと待てよ二人とも。やっぱりここはまじめに10分間も返事があるまでノックし続けた俺が最初になるべきじゃないか?」


 というのも皆、自分の(ランク)が気になって仕方ないのだ。”BEANS”に憧れているのは、水森だけではないのである。

「埒が明かんな......よし新人諸君、仲良くじゃんけんで決めなさい」

 稲生が仲介し、じゃんけん大会が幕を開けた。


「「「最初はグー、じゃーんけーん......」」」


 結果は、水森の一人勝ちであった。

「よっっっしゃぁ!!」

「くっ......!無念......!」

「いいや、マジくん、勝負はまだこれからよ!」

「ああ、そうだな、神守ぃ!」


「「最初はグー、じゃーんけーん......」」


 第二回戦の結果は、マジックナイトの勝利であった。

「フン、他愛もないな」

「うっ......!どうして......!」

泣き崩れる(ふりをしている)神守と、それを見抜いて勝ち誇るマジックナイト。こうして測定の順番は、水森→マジックナイト→神守の順番に決まったのだった。


「はい、水森、ここに入って」

(ついに......!俺にも(ランク)が......!)

 感動に打ち震えたまま、稲生の促すとおりにカプセルに入る。

「はい、ボタン押して」

「はい!!」

(いくぞ......!いっちゃうぞ......!)

 期待に胸を踊らせながら、水森はスイッチを押し込んだ。


 ......ガガガガガ!


 大きな音と共に、カプセルが動き出す。

「おお......!」

 外にいる神守とマジックナイトの感嘆の声。

 やがてカプセルは動きを止め、部屋のモニターに文字が表示され始めた。

『測定を終了します。外に出てください』

「あっはい」

 機械音声に促され、思わず返事をしながらカプセルから出る水森。そしてそれとほぼ同時に、モニターに文字がすべて表示された。




 対象名:水森 康志

 能力名:人魚姫(マーメイド)

 権能 :「水操作」「水圧上昇」「水硬化」「瞬間冷却」「瞬間加熱」「回復(ヒール)

     「獣変化(ビーストモード)

 仮(ランク) :D




「......」

 水森、沈黙。

「Dか......」

「Dだね......」

 マジックナイトと神守の独白が、さらに水森の心を抉る。

「現実は......厳しいな......」

 ちょっとだけ自分の強さに自信があったがために、落胆の度合いも大きい水森である。

「いやいやこんなもんだよ、新人。最初のうちは大体みんなDかC、よくてBとかだ。俺も最初はCだったしね。元気出して、こっからがんばりゃいいじゃないの」

 稲生の慰めで、しかし水森はすぐに活力を取り戻した。

「そうだそうだ!俺はまだ新人なんだぞ!というか何だお前ら、そんなこと言ってE(ランク)とか出て泣いて詫びても知らんからな!?」

「......どうだかな」

 突然強気に動機を罵倒しだす水森を軽く流し、マジックナイトもカプセルに入った。




 対象名:名称不明

 能力名:魔法剣(マジックナイト)

 権能 :「剣技上昇」「元素魔法《火》」「元素魔法《風》」「反転魔法《水》」

     「反転魔法《地》」「超魔法《光》」「超反転魔法《闇》」「聖騎士(パラディン)

     「絶技:光魔刃砕激」「獣変化(ビーストモード)

 仮(ランク):S




「まぁ、こんなものだろう」

(いや、......は?)

 水森は、ただ茫然とした。それもそのはず、新人で(ランク)がSなど、前代未聞なのだから。

「いやぁはは、強いねぇ君!」

 さすがの稲生も笑ってそう言う。

「わぁ、つよぉい」

 神守ものんびりとした口調で、マジックナイトを褒める。

「さて......?さっきはなんて言っていたかな、水森?」

 すぐさまマジックナイトに罵倒を回収されてしまう。

「......すみませんでした」

 謝るしかない水森であった。


「よし、じゃあ次は私だね!いきまっす!」

 気を取り直して、続いて神守がカプセルの中へと入っていった。




 対象名:神守 和奏

 能力名:召喚(コール)

 権能 :「生命吸収」「生命減少」「女神(フレイヤ)」「水神(アクアファレーナ)

     「天照大神(アマテラスオオミカミ)」「死神(タナトス)」「水流神(オーディン)」「火炎神(ヘファイストス)」「大地神(ガイア)

     「天空神(ウラノス)」「風神(ウェンティ)」「雷神(ケラウノス)」「戦神(アレス)」「豊穣神(ディメンティル)

     「時空神(クロノス)」「破滅神(アーテー)」「冥界神(ペルセポネ)」「素戔嗚尊(スサノオノミコト)

     「地獄神(ハデス)」「愛神(ヘラ)」「全能神(ゼウス)」「獣変化(ビーストモード)

 仮(ランク):SS




「ん?」

(あれ、見間違いか......?)

 神守のステータスが飛び抜けすぎていたために、見間違いを疑う水森。

 しかし残念なことに、何度目をこすっても、表示された文字列が揺らぐことはなかった。

「なん......だと」

 マジックナイトも愕然としている。当然だろう。自分が打ち立てたばかりの記録を即座に塗り替えられたのだから。

「うん?えっと、強いな......?」

 今年は豊作だ......と、ぼそっと呟く稲生。流石の彼も困惑を隠せないようである。

 神守はというと、

「すごいでしょ?」

 ふふん、と得意げにしていた。字面だけを拾えば可愛いものだが、その内なる力を知ってしまっては、全然可愛くないというものである。


「ま、まぁとにかく、いったん全員測定は終わったってことで、次はいよいよ、本試験についての説明をするよ!」

「本試験?」

 水森が聞き返すと、

「一応、命を扱う組織だからね。厳重に審査して、基準に満たない者は不合格、組織に入ることはできないっていう決まりになってんだ」

 と返ってきた。

「入社試験ってことですね!」

「入社?......ああいや、別にここは会社じゃないよ」 

 ここで、水森にとっては衝撃の真実が。

「え?」

「え?」

「......(有)っていうのは......?」

「ああ、あれはただの飾りだよ、気分気分」

(......なんだって!?)

 漢・水森、今日一番の衝撃であった。


「とにかく、まずは端的に試験の内容を言おうか。試験の内容は......。」

 ごくり、と、息をのんで試験内容の発表を待つ三人。

 そんな三人を真正面から見据え、稲生は言った。


「A(ランク)以上の”魔”を二匹、B(ランク)以下の”魔”を八匹討伐する、だ」    

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