星綺羅々
塗れて見上げて、また触れて。
座して見上げて、また触れて。
口を開いて潜らせた。
初めて君を知ろうとした僕に、
君が教えてくれたのは僕の知らない、僕だった。
君たちを知ろうとしなかった僕。
教科書にだって、
僕は見向きもしなかった。
何も知らずに、
知らず知らずに気付かずに。
文句にばかりしていた僕。
知らないくせに、
知った気になって着こなせず、
無理矢理に君たちを使おうとした。
僕だけの君たちを欲して、
形も知らず組み立てて、
型破り気取りの型無しとした。
あの君たちの滑稽なこと、
僕に弄ばれた君たち。
脆く幼稚な作りで崩れて、
覆いかぶさった君たちに塗れた僕は、
顔を拭って息をした。
見上げた空に君を見て、
埋もれていたことに気が付いたんだ。
土草と香る手のひらを伸ばして、
君に触れた初めての感触。
大きく口を開けて知った君の味。
飲み込んだ君が照らした僕の色。
僕も君も君たちも、
同じひとつだってこと。
君を知って僕を知って、君たちを知った。
座して描くよ君と君たち僕と僕。
また此処に立ち、
見上げて君たちに手を伸ばす。
指先に灯る君たちを知りたくて。