勉強会?
前回までのあらすじ
いと欲深き者達が愚者を惑わし、己が傀儡にせんとする。後に互いで互いを潰し合う試練を与えられんとす。
(みんな可愛いなーって思ってたらいつのまにかテスト勝負をすることになってました。)
放課後
あの告白以来の全員集合である
やっぱギスギスすんのかなーと思ってた時期が僕にもありました
「私、こういったお店に来るのは初めてです」
「そうなの?やっぱりお嬢様ね」
「え!?小春さんってお金持ちなんですか!?
こ、小春さ〜ん。先輩じゃなくて真白と付き合って下さいよー」
「全くもー、真白ちゃんは現金だねー」
ハブられたのは僕でした
僕の計画だと、関係の悪い彼女らを仲良くさせるはずだったのに。もうこの子達、百合っ子ハーレムしてない?
すっごいイチャイチャ目の前で見せられて脳が破壊されそう
完全に蚊帳の外である僕に天使が現れる
「空君、ボーッとしてましたが、どうかしましたか?」
……堕とすか
「小春との新婚旅行はどこに行くか考えてたんだ」
「ええ!?も、もうそんなところまで考えてたんですか!
そ、それはとっても楽しみですけど……」
「なーーーーーにを急に小春さんを口説こうとしてるんですか!!先輩。油断も隙もありませんね。
小春さんと新婚旅行に行くのは真白ですからね!!」
「何!?僕的には一人一人と行く予定だったが……
全く。真白がそこまで言うならしょうがない。
小春と真白と3人で行くか」
「はぁ?先輩何を色々調子乗っちゃってるんですか!!
そもそも先輩、何人も連れて行けるだけのお金稼げるんですか?バカなのに」
「フグッ!!!!」
痛いとこを突いてくる
「そもそもバカだ、バカだとは言うが、お前らの成績はどんなもんだよ!!!」
人をバカにしていいのは、バカにされる覚悟のあるやつだけだ
「私は生徒会の量によるけど、基本的には5位以内には入ってる感じかなぁ。大体旬君がトップだから、1位は取ったことないけどね」
「右に同じくですね。私も結構いい順位まではなんとか取ったことはあるけど、小春がいるとちょっとね……」
「いえ、私は生徒会のお仕事がありませんし、お二人方よりも勉強する時間がありますから」
ま、まぁこの3人が秀才であることは周知の事実である。そもそも彼女らに勝とうなど考えてもいない(じゃあ聞くな)
僕の狙いはただ一つ
「真白、お前はどうなんだよ」
こいつはどう考えてもアホだ。
いや、アホに違いない。
「先輩、真白がネタ枠だからってバカだと思ってませんか?」
はい
「愚かですね。真白は完璧美少女なんですよ?
大体10位くらいは取ってますよ。真白、普通に天才なので授業聞いてるだけでそんくらい取れるんですよ」
………
おかしいな?こういう時は1人おバカキャラがいて、主人公とその子を周りのヒロインズで教える勉強会があるんじゃないのか?
全員が全員頭いいとか聞いてないぞ
「で、そんな先輩はいったいどのくらい何ですか?
まぁ聞くまでもないですけど」
この学校は一学年あたり約300人の生徒がいる。
そんな中で僕の順位といえば
「だ、大体200位くらいですぅ」(サバ読み)
「ホ、ホントにバカだったんですか!!!!!!」
そうだよ!!悪いかよ!!
「空は昔から授業中ずっと寝てるのよ………」
「私、空君がちゃんと授業を聞いているところを見たことありません」
「隣が私か小春、颯人君の時は起きているのだけどね」
「そーくんが昔から順位がブレブレだったのはそのせいか」
まずいぞ。僕に本物のダメ男のレッテルが貼られてしまう
「ごめんなさい、先輩。
真白、喋ってたらなんとなくこの人頭いいなー、みたいなのが分かるんで、先輩も結構その部類だと思ってたんですけど、本当にただのバカとは知らなかったんです。
この勝負やめにしましょうか」
まずいまずいまずい!!!!!!!!!!!!!!!!
このままでは僕の魅力が下がってしまう。一体どうすれば…………………はっ!!
そ、そうだ!!あれを使えば!!
「あまり僕を下に見るなよ。僕はやれば出来る子なんだ。
この数日で君たちをあっと言わせて見せるさ」
大丈夫だ、あの手を使えば……勝てる!!!
「見栄を張らなくなっていいのよ、空。
必ずしも学校の点数が高いことが頭の良さと直結するわけではないわ。あなたは地頭がいいのだから気負うことはないのよ?」
珍しくフォローをいれてくれる冷華
やっぱり優しいな……
だが!!ここで引くのは剣士の名折れ!
「大丈夫だ、冷華。僕はただ、真白が負けて泣き叫ぶ姿が見たいだけなんだ」
「な!?先輩言いましたね!!もう泣いて許しを乞うても知りませんからね!!」
「それはこっちのセリフだ!!
ぐへへ、今からでもどんなエッチなイタズラをさせるか楽しみで仕方ないぜ」
「そーくんってちょくちょく最低だよね」
「そ、そういうのは良くないと思いますよ!!」
「……空がそう言うことなら」
まぁ、あの方法を使えばさすがに勝てるだろう。
だがしがし!!何のリアクションも起こさずテスト当日になるのはしのびない。
こんなテンプレ展開そうそうないだろう。
つまるところ僕は
伝説の勉強会がしたい!!!!!!!!
「そんなわけでさ、みんなで勉強会でもしないか?」
「ごめんなさい。私、空君には最下位になってもらわないといけないので」
「私もパスかなぁ、わざわざ敵に塩を送るような真似はしないよ」
「先輩は後輩から勉強を教わるんですか?それはもう手遅れですよ?ただでさえ色々手遅れなのに」
あれれ?なんか殺伐としてるぞ?
こういうのってもっと和やかなものじゃなかったけ?
「私は……」
冷華だけが言い淀む
「クソ!!なんて非情な奴らなんだ!!
こんな場所にいられるか!!僕は帰らせてもらう。次のテストでお前らの無様な負け姿でも拝んでやるさ」
クッハッハッハ と噛ませ風高笑いをあげる
勉強会したかったよ〜〜
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「と言うわけで颯人、僕はカンニングをする」
「色々言いたいが一つだけ、お前やっぱバカだな」
バカよバカよも紙一重といった言葉がある
「だが颯人、僕が彼女達に勝つ方法なんてこれくらいだろ」
「まぁ確かにそうなんだが……
そもそもどうやって勝負をつけるんだ?学年も違うのに」
あ、やべ
「聞いてなかった……」
「何やってんだ、全く」
とりあえず聞いてみるか
『冷華に聞く』
『小春に聞く』
『真白に聞く』
『美桜に聞く』
『???』
『颯人、お前が好きだ』
「まずいぞ颯人!!
突然僕の脳内に選択肢が現れた!!しかも謎の『???』は何だ?隠しキャラなのか?それともハーレムルートなのか?」
くそ!!!!!!!!
ここで選択を間違えれば好感度に大きな影響を与える気がする!!!
慎重に選ばねば……
「普通に主催者の真白ちゃんに聞けば?」
「ま、そりゃそうだな」
真白に電話をかける
『どうかしましたか先輩?真白ASMRは1個5万ですけど?』
『それは今度入金しておくよ。
それよりも今度のテスト勝負はどうやって勝負をつけるんだ?』
電話越しに「え?」と素で返される
『先輩話聞いてなかったんですか!?本当に間抜けですね!
耳の穴綺麗にしても先輩はモテませんがかっぽじって聞いて下さいね!!』
コホンッ と咳払いをし
『真白達は学年が違うので、共通している教科の国数英のみで勝負をするって話になりました』
何!?国数英のみなんて、カンニングの効果が薄いではないか!!
『だ、だが、それだと他の教科を蔑しろにしてしまうのではなかろうか?』
『真白もそう思ったんですけど、先輩方は「いつもの勉強時間を増やせばいいだけ」と言っていましたよ』
変換するのではなく、補完するのか。
へへっ、こいつぁヤベ〜な〜。
真白との電話を切り、颯人に相談してみる
「そもそもお前、他の教科で満点とっても国数英が低けりゃ負けてたんだぞ?
どうやって勝つつもりだったんだ?」
「そ、それはーー。
う、うちの高校って結構偏差値いい方じゃん?だからみんな点数低くなるかな〜って思ったりして」
「浅はかだな。
お前も如月さんの点数は知ってるだろ?平均98点取るような人だぞ?」
「元々小春に勝つつもりはないよ!!
ワンチャンで美桜先輩、もしかしたらで冷華、一年のレベルは知らんが、真白は大体10位くらいって言ってたしピリにはならんだろ」
「なるほどな……。
そんなお前に朗報を与えよう。今回のテストの数英は教科書を少しいじくった問題が出るそうだ。
つまり、今回お前が自力で解くのは国語だけでいいってことだ」
「ふっ」
なるほど、どうやら神は僕の味方をしてくれているようだ。
正直、僕的には真白にさえ勝てれば気持ちいいからそれで十分なのだ。
「さて、僕はカンニングの準備でもしてくるよ」
「普通に勉強するって選択肢はないのか?
お前はバカだが賢くはある。少しでもすればそこそこ取れるんじゃないのか?」
親友からの評価が思ったより高くてびっくりだ
「僕は基礎がなってないから無理だよ。
元がないのに応用を解けるはずもない。それはただの暗記になってしまう。それだと残り数日じゃ間に合わないよ」
少し自嘲する様に笑う空
「ふーん……………。普段寝てるお前が悪いってことだな」
「ま、そういうことだね」
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意味深な雰囲気が一転、唐突な家族回だ!!!!!!!!
部屋でカンニングペーパーを自作ちう
「お兄、ご飯できたってよ」
「お兄様と呼べといつもいってるだろ!!!!!!!」
「ひっ、ご、ごめんなさい」
怖がる妹だが、すぐにめんどくさそうな顔になり
「お兄、毎回これしまいなの?」
「おうともさ。いつかお前がホントにお兄様と呼ぶかもしれんだろ」
「呼ぶわけないじゃん。
物語の本家と分家や養子とかでもない限り、お兄様なんて呼ぶ妹いないよ……たぶん」
「だが我が妹よ。お前が義妹である可能性があるじゃないか。
お前は僕と違って顔がいい」
「そうだね。お兄は普通だね」
「黙らっしゃい!!!!!
つまり、可能性は捨てきれないわけだ」
「捨てられるよ。
中学でも同じこと言って、DNA鑑定までしてきたのはさすがにひいたよ。家族の縁を切らないだけマシだからね」
「あれはきっと僕たちの3人目の兄妹だよ」
「なんでそこまで血縁を疑うの?私のこと好きなの?」
「いや、僕はお前に愛欲も性欲も抱いたことはない。後者はちょっとだけあるが…それとこれとは関係ない!!僕が義理を求める理由は……
義妹とかなんかもえるじゃん!!!!!!!!!!!!」
「ふーん」
僕の妹がこんなに冷たいなんてありえない
「てか僕に冷たい人多くない?
僕的には優しい大人なお姉さんキャラとか甘えん坊ロリッ娘とか全然ウェルカムだよ?せっかくの妹キャラなんだからお兄ちゃん大好きっ子になってよ」
「漫画の世界じゃないんだから、そんなのそうそういるわけないじゃん。
特殊なのはお兄の周りだけだよ?」
ならお前も特殊じゃねーか
「ほら、さっさとご飯行くよ」
「うぇ〜い」
「おっそ。空、お前一人でナニしてたんだ」
「一人じゃない。こいつと二人でしっぽりやってた」
「きっしょ!!!!!!!!!ホントこいつら無理!!!!
お母さん、私早く縁を切りたいよー」
「我慢しなさい。空がお嫁さんを連れてくるまでの辛抱よ」
「でもこいつこの前振られてんじゃん!!!!!」
ガヤガヤと騒ぐ食卓
「ここで一旦自己紹介を挟むべきだと思うんだ」
「そうだな。お父さん張り切っちゃうぞ!」
「初めまして。母の明美です」
「父親の俊夫だ」
「雫」ボソ
「おい!!もっとやる気を出せ!!
もう出番はないかもしれないんだぞ!!」
「大丈夫だよ。だって私真白ちゃんと同じクラスだし」
ちっ、ここで伏線を張ることで後で出やすくしやがった
「お父さんは美桜ちゃんと同じクラスだぞ」
何!?まさか俊夫がそんな身近な存在だったとは
「じゃあお母さんは小春ちゃんと冷華ちゃんと同じクラスになっちゃおっか」
そんな!?明美が僕と同じクラスだったなんて!?
思ってたよりも世界は狭いもんだな
「いつまでこの茶番続けるの?」
「悪いな。だけど、こんな寒いノリがホントの家族っぽくないか?」
「……まぁね」
あれ?結局シリアスっぽくなっちゃったぞ?
次回
テスト編待望の完結
この次も、サー




