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災難勇者の帰還計画(仮)  作者: 九十九神
第一章 日常から非日常へ
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第一章 十二話 魔法訓練

ブックマーク登録ありがとうございます。

すごくモチベーション上がります!

誤字などありましたら、教えていただけますととてもありがたいです。

世名(せな)たちはアルフレッドに魔法を教わるために訓練場に戻ってきた。

休憩室にいた兵士たちも訓練場に同行している。


先に訓練場へ向かった、紫道(しどう)はかなり張り切っているようだった。だいぶ鼻息が荒くなっている。


紫道(しどう)がアルフレッドのそばに駆け寄り、

「早く、早く魔法を使いたいです! 俺の! 俺の闇魔法が一番でいいですか!? 」と言った。


「ええ、私はかまいません」アルフレッドは笑顔を引きつらせながらも言った。


「子供みたい」と凪(なぎ)が言っていた。


「まあ、魔法が使えるなんてテンション上がるよね。まだ僕らは魔法が使えていないし」と朝陽(あさひ)がフォローしていた。


「私は魔法なんかより、早く帰りたいわよ……」と凪(なぎ)が寂しそうに言った。


紫道(しどう)は今か今かと期待して待っている。


「では最初ですし、危険性の無い闇属性の魔法『シェイド』を使ってみましょう」とアルフレッドが言った。


「シェイド|日を隠せ」とアルフレッドが呪文を唱えると、アルフレッドの周りが少し暗く日陰のようになっていた。


「この魔法は込めた魔力量により一定時間対象の周囲の光を遮ります。火の季節など日差しが強いとき、貴婦人が野外での日焼け防止によく使用されます」とアルフレッドが説明してくれた。


「日傘や日焼け止めがいらないのですわね」撫子(なでしこ)が嬉しそうに言った。


「う……これはちょっといいかも」と凪(なぎ)も興味があるようだ。


「私もこの魔法、使いたいです! 」と輝夜(かぐや)も目を輝かせていた。


女性陣からは遮光魔法は好評のようだった。


「……ド派手な攻撃魔法が良かったな……」紫道(しどう)は肩を落とし残念そうに言った。


紫道(しどう)ほどではないが、男性陣は少し残念そうだった。

世名(せな)も少し派手な魔法が良かったなと思っていた。


「危険の無いように最初は攻撃性のない魔法でお願いいたします」とアルフレッドが言った。


紫道(しどう)は残念そうにしながらも、魔法を使えるのは嬉しいのかかなり力みながら、

「シェイド! |日を隠せ」と力強く呪文を唱えた。




紫道(しどう)が魔法を使用した瞬間、真っ暗になった。

「え? 」「きゃああ! 」「なに!? 」とみんなが声を上げていた。


「皆様、落ち着いてください。シドウ様の遮光魔法が強力だっただけです」とアルフレッドが言った。


アルフレッドは続けて、

「マキシマム シャイン|照らせ」と呪文を唱えた。


アルフレッドを中心に暗闇が晴れて明るくなっていた。

アルフレッドの後ろに控えていた兵士たちは抜刀してアルフレッドの前方に立ち、魔術師たちも手を前に掲げて紫道(しどう)を睨んでいた。


その様子に世名(せな)たちは息を飲んだが、アルフレッドは兵士たちに剣をおさめる支持し、

「私が魔力量の調整について、ご注意できていなかったのが原因です。特に闇魔法への適正の高いシドウ様が使用される魔法です。予め魔力量を少なく調整いただくようにお伝えできなかった私の落ち度です」と言った。


紫道(しどう)の魔法で周囲を暗闇状態にしたことで、兵士たちには敵対行動をとったように見られたようだ。

紫道(しどう)は腰を抜かしているようだった。


「呪文の前にミニマム、マキシマムと魔力量指定の呪文をつけると効果を最小、最大に調整することが可能です。勇者様方は適正の高い魔法を使われる際はミニマムでの制御をお願いします」とアルフレッドが言った。


アルフレッドの冷静な対応で周囲は落ち着きを取り戻していた。


「闇属性の下級魔法の『シェイド』が上級魔法クラスの効果になるとはとても驚きましたよ」とアルフレッドが紫道(しどう)を見ながら言った。


「あ……ありがとう……ございます。でもかなり疲れました……」と紫道(しどう)が言った。


「魔力を一度に大量に使ったための披露でしょう。シドウ様には申し訳ございませんが、他の勇者様方の訓練中はご見学ください」とアルフレッドが優しく言っていた。


兵士の一人(模擬試合で紫道(しどう)とペアだった人)が紫道(しどう)を少し乱暴に立たせ離れたところへ連れて行った。

世名(せな)たちは紫道(しどう)が連れて行かれる様子を見ていた。




――


紫道(しどう)が連れて行かれ、他の召喚者たちが魔法を使ってみることになった。

結果を言うと、紫道(しどう)と世名(せな)以外は遮光魔法を使用することができなかった。

女性陣は少し残念そうにしていた。


「世名(せな)さんは色々便利な魔法が使えてうらやましいですわ」と撫子(なでしこ)が言った。


「……これまでも、適正のある魔法以外ほとんど使えなかったから、予想通り……」と鉄人(かねと)が言っていた。



時間がかかるので、今日のところは適正のある魔法だけを試してみる事となった。



「ミニマム ブリーズ|風よ」


凪(なぎ)が発音に苦労しながらも風魔法を唱え、涼しい風が吹いた。

なんだかんだ、魔法が使えたことで凪(なぎ)も嬉しそうだった。

この風魔法はそよ風を吹かせる魔法で空気の入れ替えや涼む目的で使われることもあるそうだ。



「ミニマム ファイア|火よ」


朝陽(あさひ)は魔力量を最小で指定してもかなり大きな火が出ていた。

安全のために空に向けて、放つようにアルフレッドに指示されていたため特に被害はなかった。

男性陣はかなり憧れの目で朝陽(あさひ)を見ていた。



「ミニマム サンダー|雷よ」


鉄人(かねと)は金属性適正だが、金属性は電気系も含まれているようだった。

小さな雷魔法も安全のため、空に向けて撃っていたが上に登っていく雷なんて初めて見たと世名(せな)は思った。

金属性自体に適正がある人は少なく、適正がないと雷の規模もかなり小さいらしい。

金属性は基本的には金属の形状を変化させたり、硬質化させたり小さな金属を集合させて大きくすることに使われているらしい。



「ミニマム ウォーター|水よ」


輝夜(かぐや)はクリアウォーターのときのように、水を出せていた。

クリアウォーターと違い、手のひらから少し離れた位置から水が出ているようだった。

最初は大量ではなかったが、水が止まらず訓練場の地面が結構濡れてしまっていた。

ちなみに、クリアウォーターと比べて魔力消費は少ないが、味が良くないらしくウォーターの魔法の水は飲料水とはしないらしい。



「ミニマム クイック|我が敏捷を上げよ」


颯一郎(そういちろう)は身体の動きが早くなる魔法を使っていた。

戦いの際にかなり有用な魔法らしいがなれていないとうまく身体を扱えないので、身体をならす訓練が必要らしい。

颯一郎(そういちろう)の俊敏魔法はちょうど良かったのか、特に違和感はなさそうに楽しそうに走り回っていた。



「ミニマム アースウォール|地よ壁となり守れ」


大地(だいち)は土の壁を作り防御に使う魔法を使った。

攻撃魔法ではなかったが、土が迫り上がり壁になるのは男性陣には結構うけが良かった。

初期の地属性魔法には、土や石を魔力から生み出す魔法もあるらしいが、訓練場が荒れる可能性を考慮したらしいが、

土壁魔法のほうが訓練場が荒れてるんじゃないかなーと世名(せな)は思っていた。



「ミニマム プラント グロウ|植物よ伸びよ」


撫子(なでしこ)が呪文を唱えると、撫子(なでしこ)の足元の広い範囲で草が生えて来た。

にょきにょき生える草は植物の成長を早送りで見ているようで面白いなと世名(せな)は思った。

これは植物を成長させる魔法で、魔力が多い農民が植物を育てる時

もともと植物が生えている場所や種が無いと効果は無いらしい。

輝夜(かぐや)が水をまき、大地(だいち)が耕していたこともあり、かなり草が伸びたようだった。

更に訓練場が荒れてしまい、兵士が嫌そうな顔をしていた。



世名(せな)は全部の魔法が使えたが、ミニマムで使ってしまうと他の適正ありの召喚者の魔法よりかなり規模が小さくなっていた。アルフレッドは世名(せな)は全属性の適正があるがその適正値は通常範囲で、他の召喚者の適正が特出して高いのだと説明していた。




英単語の組み合わせだけで様々な魔法が使えるようになるのは召喚された勇者のメリットですね。

ただし、効果のイメージと魔力を使うイメージができないと発動しません。

適当に英単語(精霊語)を並べていても魔法は使えない感じです。


現地民は魔力量を精霊語で指定しなくても、欲しい量を感覚で調整できるためミニマムとマキシマムのような魔力量指定の呪文はあまり普段遣いされません。


ミニマムは特に最小限の規模になるため、使用されることは無いです。

マキシマムも呪文で最大量を指定するため、自分で魔力量をコントロールできない。


魔力量のコントロールができない(知らない)、召喚された勇者たちは蛇口をゆっくりひねるのではなく、一気に開放してしまうことに加えて、適正と〇〇によってとんでもない規模になっています。

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