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災難勇者の帰還計画(仮)  作者: 九十九神
第一章 日常から非日常へ
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第一章 十話 魔力測定

せめて週一回更新できるように頑張ろうと思います。


九人が模擬試合を終えて、アントンに急かされながら朝食を食べ終わったタイミングで、

司祭服のような服を着た男性が三人、休憩所にやってきた。

そのうちの一人は召喚当日に世名(せな)たちを見て嘔吐した青い髪の若い男性であった。


「なんとか間に合ったのである。勇者たちよ、これより彼らの指示に従い魔法適正と魔力量を測るのである」とアントンが言った。


「アントン隊長、ありがとうございます」と青い髪の魔術師の男性がアントンに礼を言った。


青い髪の魔術師の男性は、世名(せな)たちを見ながら、

「勇者様方、本日は朝早くからの訓練、ご苦労様でございました」と世名(せな)たちを労った。


世名(せな)たちは青い髪の男性の丁寧な態度に少し驚きながら、男性を見ていた。


青い髪の男性は続けて、

「これから勇者様方の魔法適正と魔力量を測定させていただきます。私はキトワ王国 魔術師団のアルフレッド・ラズキンと申します」と言った。


アルフレッドは他の司祭服を着た男性二人や周辺の兵士に指示を出して、食事をしていた机を片付け

小さな机とブックスタンドのようなものを準備していた。

ブックスタンドに分厚い羊皮紙の本と瓶に入った淡く光るインクのようなものを用意した。


「こちらの魔道具で勇者様方の魔法適正と魔力量を図らせていただきます。順番にお並びいただけますでしょうか」とアルフレッドが言った。


世名(せな)たちは、順番を決めようと向き合ったが、そこへ

「俺! 俺を一番に見てくれ! 」と紫道(しどう)が手を上げながら前へ出ていった。


アルフレッドは少々面食らった表情をしていたが、

「わかりました。ではこちらへどうぞ」と紫道(しどう)を魔道具である本の前に促した。


世名(せな)たちも、紫道(しどう)の勢いに驚いていたが、紫道(しどう)がいいならいいかと何も言わなかった。


アルフレッドが紫道(しどう)に本の前に手をかざすように言うと、紫道(しどう)は少し興奮しながら本に右手をかざした。


「それでは、測定させていただきます。」とアルフレットが言って、


「マジックメジャーメント|彼の者の魔法力を測れ」と呪文を唱えた。


すると魔術具の本と瓶に入ったインクのようなものが光だし、少量のインクが紫道(しどう)の右手を回っていた。


「おおおおお! 水晶とかじゃなかったからどんな感じになるかと思ったけど、こういう演出もいい! 」とハイテンションの紫道(しどう)が叫んでいた。


インクは数秒間、紫道(しどう)の右手~右腕を旋回し開かれた羊皮紙の本のページに流れていき、文字になっていった。

「俺の魔力量はどんな……あれ? すみません、読めないんですが……」と紫道(しどう)が言った。


本に記載された文字は日本語でも英語でもなく、世名(せな)たちには読めなかった。

文字になったインクは光ってはおらず、濃い紫色のようになっていた。


他のみんなも紫道(しどう)を押しのけて測定結果を見ようとしたが、文字が読めなかった。


「言葉はキトワ語ですが、文字は読めないのですね」アルフレッドは少し驚いたように言った。


世名(せな)たちは日本語を話しているつもりでいたので、かなり驚いてしまった。


「僕たちは日本語に聞こえているのですが、どういうことでしょう? 」と朝陽(あさひ)が驚きながら言った。


そこへ紫道(しどう)が

「自動翻訳されてるんだよ、異世界召喚モノのパターンじゃないか」と言った。


みんなは、

「パターンって言われてもどういう理屈で翻訳されてるんだ……」「なんか気味が悪いわ」と言っていた。


混乱しているみんなにアルフレッドが

「言葉が通じる理由については、エフゲニー様がご存知かもしれません。機会をみて、伺ってみます。測定結果については、私が読み上げますので、ご安心ください。」と言った。


世名(せな)たちも自動翻訳について、今考えても答えは出ないと思いアルフレッドが読み上げる結果を聞くことにした。


――

個体名:シチケン シドウ

種族:人族

魔力量:2,068

適正属性:闇

――


「その二千六十八と言うのは、高いの? 低いの? 」と凪(なぎ)がアルフレッドに尋ねた。

紫道(しどう)はそれを聞いてビクッと肩を震わせた。


アルフレッドは少し言いにくそうに、

「一般的な兵士で魔力量が多いものの魔力量が千くらいです。属性も闇が強いのは色でわかったのですが、まさか適正が闇だけとは……」と言った。


「ぐ……ぐうう……俺だって、なんとなくパッとしてなさそうなことくらいわかってたよ……」と紫道(しどう)が涙をこらえながら言った。


「いや、でも俺たちの中では高いかもしれないし、ゲームでもレベルの低い勇者は最初弱いじゃないっすか」と大地(だいち)が紫道(しどう)を慰めた。


「四谷くん……君見た目DQNなのにいいやつだな……」と紫道(しどう)が言った。


「あらあら」と何故か撫子(なでしこ)が微笑んでいた。


いたたまれない空気になったが、順番を決めて残りの八人が測定することとなった。


――

個体名:イチモリ アサヒ

種族:人族

魔力量:6,450

適正属性:火

――


――

個体名:ヨツヤ ダイチ

種族:人族

魔力量:3,624

適正属性:地

――


――

個体名:ゴミ ソウイチロウ

種族:人族

魔力量:1,927

適正属性:空

――


――

個体名:ミサゴ ナギ

種族:人族

魔力量:3,233

適正属性:風

――


――

個体名:ムツジ ナデシコ

種族:人族

魔力量:8,912

適正属性:命

――


――

個体名:ニソウ カグヤ

種族:人族

魔力量:2,539

適正属性:水

――


――

個体名:ヤクモ カネト

種族:人族

魔力量:4,212

適正属性:金

――


世名(せな)以外の結果を見ていた紫道(しどう)は颯一郎(そういちろう)の次に低い事実を知り、更に落ち込んでいた。

朝陽(あさひ)と大地(だいち)と颯一郎(そういちろう)が慰めていた。

男メンバの様子を眺めてる撫子(なでしこ)は嬉しそうにしていた。


そして一番最後に世名(せな)の魔力量と適正を測った。


アルフレッドが「マジックメジャーメント|彼の者の魔法力を測れ」と呪文を唱え、世名(せな)の右手にインクが周り、

本のページに世名(せな)の魔力量と適正を表した。インクは様々な色に輝いていた。


――

個体名:クジョウ セナ

種族:不明(アルフレッドが読めず不明)

魔力量: 12,941

適正属性:空・地・金・風・水・火・命・闇

――


アルフレッドが驚きながら、読み上げたが種族の箇所がわからなかったようだ。

「全属性に適正があるのは驚きました。私は王族方以外で全属性の方は初めて見ました。魔力量も高く素晴らしい結果と存じます。」と言った。


「種族が読めないのが不可解ですが……」とアルフレッドが小さくこぼしていた。

この世界の魔法の呪文はただの英語のように聞こえますが、翻訳の問題で英語に聞こえています。

会話するときの言葉も世名(せな)たちは日本語を話しているつもりですが、勝手に変換されて現地の言葉になっています。

現地民が魔法を使うときは古い精霊後で唱えていますが、世名(せな)たちにはただの英語のように聞こえます。

英語が得意であれば、新しい魔法・魔術を作り出すことも可能かもしれません。

※母国語がEnglishの場合は、また別の地球言語で翻訳されるかもしれません。


あまり喋らせられない颯一郎(そういちろう)や鉄人(かねと)の出番が……

紫道(しどう)くんは結構前に出たがるので出番多め(笑)

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