第二話 未桜の話
えっと、あたしが持ってきたのは、ある男の人の話。修也って言うんだけど、ボロアパートに住んでるフリーターの17歳。
夜7時ぐらいになると、家の近くの公園に行って、仲の良い黒猫に会うの。その猫から肉を貰って、猫と一緒に家で夕飯を食べる、ちなみに修也の猫じゃなくて、どこかの家の飼い猫で、首輪には"ミリィ"って書いてある。裏には、拙い字で家の住所と、L.T、って書いてあんの。
それで、ミリィはミルクを、修也は調理した肉を食べて、9時ぐらいになったら、ミリィはベランダから家を出て行く。
そんな生活が1ヶ月ほど続いていて、ちょくちょく修也の彼女さんもミリィと遊んでた。
でもそれから、修也に認知症みたいな症状が出始めて、筋力も急激に衰えて、2週間ぐらいで死んでしまった。
死ぬ前は凄く情緒不安定の究極形みたいな感じで、シクシク泣き始めたかと思えば、いきなり笑い出したり、『うあああぁぁぁッ!』__って、叫びを上げて怒り狂ったり。
筆者いわく、猫が持ってきた肉は、人肉だったのではないか、って。
これは、柚子と同じように、この街で本当にあったお話です。
ゴメンナサイ、ちょっと短かったし、面白くないね。あはは。