あかいしようじょ
久し振りの投稿になりましたが
あんまり話は進みません!
一体全体なにが起きたっていうんですか!
この池は直径100mを軽く超えている,深さはあまりない為池の分類だが十分に広い
霧のせいで全体が見渡せないが,ちょっと先はどう見ても干からびている。
「ムリフェインさん,霧飛ばしちゃってください!」
「ちょっと待ってまだあんまり見えない」
お願いしてみるが,まだ回復しきってないみたいだ。
おそらく炎系統の魔法でしょうが,しかし池をまるごと一つ蒸発させるそんな事ができる魔導師なんて聞いたことがない,ヴィワヌスさんの高位魔法でも無理だと思う。本当に星が落ちて来たのか我ながら珍しく小難しい顔をしてみる
「ウインドカーテン」
突然の声とともに,風が吹く,ちょっとスカートがはためく,タイツ履いているから問題なし,ひと声くらいあってもいいのに,ちょっとビックリした。
少しずつ生暖かい霧が晴れる,中央部に少し水たまりができているぐらいで,残りは干上がってしまったみたいだ。
何だろう,ぶくぶくしている,むしろ音も鳴っている。
「ブクブクブク」
何かいる,俯せでぶくぶくしている,よく見れば大の字だ・・・・
・・・・・
「人ジャン!」
慌てて駆け出す
団長がなんか停めようとしているみたいだがもう遅い,すでに足は踏み入れた,温かいむしろ熱い,でも我慢,早く助けないと!
女の子だ,まだぶくぶくしている。
おもむろに脇と股に手を差し込みひっくり返し顔を覗き込む
ピュー
「だいじょっ熱い!」
顔に水を掛けられた,さっきの光であったまったお湯だ!
顔を見れば無表情にこちらを凝視している,とりあえず無事見たいだ,よかった・・・
ピュー
「だから熱いって!うら若き乙女の顔に何すんのさ!」
「何を遊んでいるんだアダーラ」
残りの3人もこちらに来たようだ。
「別に遊んでいたわけじゃないけど,とりあえずこの子,この子大丈夫かな火傷してない!?」
そういって私は,ぶくぶく娘の服やら髪やらをめくりながら確認する。
なんだこれは か わ い い
大きな碧色のパッチリお目目に,長い睫,綺麗なEラインにちょっと小ぶりなお顔,
セミロングにレッドゴールドの柔らかい髪
身長は140㎝くらいだろうか小柄だがそれもまた
か わ い い
思わずペタペタ触ってしまう,
何じゃこいつは!
「何?」
ぶくぶく娘が言葉を発した。
見た目通りのかわいらしい声,ちょっと細くて折れそうだが,それもまたよい
「君名前は!?何歳!?お父さんかお母さんはいる!?あと,おねぇちゃんって呼んで!」
・・・しばしの沈黙ちょっと目を見開いてる
「うるさい・・・・」
意外と口悪いかも!
「おねーちゃん・・・」ボソッ
「ん?今なんて言ったのも一回もう一回お願い!あと名前教えてよ!私はアダーラだよ!」
「うるさい,マァクラ・・・・コォズムあとはよく知らない」
鬱陶しそうに耳を押さえながらそう答えるぶくぶく娘改めマァクラ
あれ,これってあれ記憶喪失ってやつかな
しかもなんでこんなところで,熱にやられたか,なんでてかなんで池の中央に・・・・
まさかこの子がやったの?
いやでもそんな膨大な魔力は感じないし,
「団長・・・どうしましょう」
「そうだな,放っておく訳にもいかないし,姫の予言では悪い物ではないだろうからとりあえず連れて報告に行こうか」
「そうですよね,そうするしかないですよね」
と言いつつ呆けてるムリフェインさんとウェズンさんの脇腹をつつく
「「うぉい,何するんだ」何するんだいアダーラ」
「いくらこの子がかわいいからって見すぎ,見惚れてないで上着でもかけてあげてくださいよ」
マァクラに上着を掛けながら,エロ親父めとつぶやく
熱いと嫌がるマァクラを宥めながらびしょびしょの髪の毛を拭いてやりつつ,野郎どもにこの子着替えさせるからと伝えテントに入らせる
「ごめんねちょっとぶかぶかだけど私の着替えで我慢してね」
「大丈夫,ぶかぶか気持ち良い,全部ボタンしなきゃダメ?」
「駄目だよ!ぽっちが見えちゃうじゃん!」
「ボタン苦しいのに、残念ねぇぽっちって何,おいしいの」
「ぶぉっほぉい!何を言ってるのかな君は!」
マァクラの突然の質問に噴き出してしまう
「アダーラ汚い」
「ごめんごめん,ちょっとびっくりしちゃった,とりあえず美味しいと思う人もいるだろうけど,赤ちゃんにミルクあげる所だよ,ここだよココ!!」
マァクラのぽっちが在りそうな所をチョコチョンと触りながら教えてやる
「んっ!」
何そのかわいい反応は・・・・女でも来るものがあるぞ
思わずぎゅっと抱きしめてしまう
「こうするのは良いんだけど・・・くさい」
「うひぃ,ゴメンねアルマピッグスの臭いが完全にとれてないのかも・・・」
「着替えるべき,そう,うちが着せたげようか」
「うん着替えるよ,でも自分で着れるから」
「そう・・・残念・・・」
コミュニケーションをとっている間に夜は更け
塩スープも良い感じに煮えていると思う
「マァクラ夜御飯食べよっか」
「飯!食べる!」
おおう,凄く元気になった
木のお椀によそってマァクラに手渡す
「熱いから気をつけてね」
「うん!」
自分のお椀にもよそって食べ出すうん熱い
「あのーアダーラさん俺たちの分は?」
「セルフでどうぞ,この子が食べる所を見るので手がいっぱいですんで」
ハフハフしながら食べるマァクラを見つつ団長に答える
「なぁ今日の俺への扱いひ「もっと食べたい!」どくない?」
「ハイどうぞいっぱい食べてね,後別に酷くないです。何時もとなんら変わりありますん」
「いや酷くね?ありますんってなんだよ・・・」
そんなこんなコミュニケーションを取っているうちに夜も更けて来た
マァクラも目がぼーっとしている
「じゃぁ夜も遅いし寝るか,ウェズンとムリフェインと俺で交代で火の番をしよう,アダーラはマァクラをと一緒に寝ててくれ」
「「了解」」
「任せて下さい,寝るのは得意です!」
「いや!まぁ・・・うん,マァクラの事もちゃんと見るんだぞ・・・おやすみ」
「いや何呆れてるんですか,もうちょっと粘ってくださいよ,後ちゃんと面倒見ますのでご安心を,ではおやすみなさいです。マァクラもおやすみなさいして」
「・・・おやすみ?」カクン
「なぜ疑問系!まぁおやすみゆっくり休むと良いよ」
マァクラもう目瞑ってるして言うか寝てるし
「ま,良いか,じゃマァクラ連れてきますのでおやすみなさい」
何度目かの挨拶を交わしマァクラを抱えてテントに入る
あぁ王都に連れてった時の反応が気になるな