57.対ソ連戦への準備
1947年7月30日
ソ連軍は稚内市に攻めると情報が入り艦隊を大湊に移し上陸予想地点にFH-70・99式自走榴弾砲・MLRS・12式地対艦誘導弾さらに自衛隊時代に使ってた88式地対艦誘導弾も配置した。
日本軍の自走砲はほとんど新型戦車の開発資源に使った。
北海道付近に潜水艦も配備しいつでも迎撃できる状態になった。
正直ほぼ国防軍に頼ってばかりだが日本軍は日本を守りたい一心で頑張っている。勝利のために戦ってた日本軍は国防軍が来た事でこの戦争の愚かさを知り勝利のために戦うんじゃなく守るために戦ってきた。
E-767パイロット
『レーダーに反応はあるか?』
E-767乗組員A
「現在のところは・・・!敵艦確認!数は駆逐艦4、巡洋艦2!」
E-767乗組員B
「すぐに迎撃機を上げろ!」
E-767の連絡を受け空軍基地の「F-2」4機と護衛の「F-15EJ」6機が飛び立った。
舞
「マジック(E-767のコールサイン)、敵艦の情報は?」
E-767乗組員A
『例のアメリカ艦だ。ミサイルも確認したため撃沈してくれ』
舞
「アメリカからは?」
E-767
『大統領からの許可も降りた。容赦するな』
舞
「了解した、全機攻撃を許可する!敵艦を海に沈めて!」
F-2パイロットA
「了解!アサルト1(F-2のコールサイン)!FOX3!」
F-2パイロットB
「アサルト2!FOX3!」
F-2パイロットC
「アサルト3!FOX3!」
F-2パイロットD
「アサルト4!FOX3!」
カチャン シューーーン
16発もの対艦ミサイルがソ連、いやアメリカ艦に向かって飛んだ。
ノルマンディー級ミサイル巡洋艦「ノルマンディー」艦橋
アメリカに離反しソ連に付いたアメリカ艦だが今回の任務はミサイルの性能についてだがどう見ても標的艦になってくださいのようなものだ。
乗組員A
「艦長・・・本当にいいでしょうか・・・」
艦長
「もう後戻りはできない、やるだけの事はやろう」
アメリカに離反したほとんどのアメリカ人はひどく後悔していた。
日本をやっつけるチャンスを得るためにアメリカを離反しソ連に付いたが完全にソ連への属国となり指揮はスターリンとなった。
逆らえば問答無用の死刑かシベリア送り、日本に降伏しても命の保障があるかわからない、アメリカに帰っても国家反逆罪で極刑は免れない。
艦長
「(ノルマンディーすまない・・・せっかくの初陣がこんな事になるなんて・・・)」
レーダー員A
『ミサイル接近!数は16!』
艦長
「そうか・・・対空砲火始め!」
巡洋艦・駆逐艦から高角砲・対空機銃が撃ちだされた。ミサイルという手もあったがあくまで性能調査(標的)なためミサイルは使わなかった。
やがてミサイルがとうとう「ノルマンディー」に近づいてきた。
艦長
「すまないみんな・・・すまないノルマンディー・・・あの世で存分に恨んでも構わないぞ」
ドカーン!ドカーン!
ミサイルが艦にぶつかり爆発し燃料や弾に誘爆し艦が真っ二つになり沈んだ。
ノルマンディー
「大丈夫よ、私はあなたの事を恨まないから安心して眠って」
茶髪のセミロング、「ノルマンディー」の艦魂が沈みゆく艦長を抱き一緒に沈んだ。
舞
「敵艦の撃沈を確認した。生存者もいるため救難隊を要請する」
E-767乗組員A
『了解した、ただちに救難隊を要請する』
愛
「・・・・」
舞
「どうした愛?」
愛
「おかしいと思うよ。あの艦にはミサイル搭載しているのにミサイル撃ってこなかったじゃん、それ程米軍のレーダーはポンコツじゃないでしょう?」
舞
「やっぱりそうだった?確かに何かあるね。各機、念のために警戒して、レーダーや目視でもいいから目を離さないで」
その予想はそうだった。
標的する船の近くにはガトー級潜水艦が待機しその成果等を確認してた。
潜水艦艦長
「ふむ・・・距離は20kmより先、速度はマッハ1くらい、威力は駆逐艦を1撃、巡洋艦を1撃又は大破か。距離からして航空機だな。すぐにここを離脱する」
潜水艦乗組員A
「艦長!生存者を救出しないんですか!?」
潜水艦艦長
「私だってそうしたい。だが、ソ連の奴はあいつらを捨て駒にしたんだ。助けたら船の連中は死刑、俺たちはシベリア送りだ」
潜水艦乗組員B
「クソ!ベントの奴!何がジャップをやっつけるチャンスだ!完全にソ連の犬になってるんじゃないか!」
潜水艦艦長
「いくらぼやいても何も解決しない。すぐに撤収しよう、なーに日本軍が助けてくれるさ」
その後、国防軍の救難隊のヘリと「いかづち」が漂流したアメリカ兵を救助した。
ソ連 モスクワ クレムリン
作戦会議室に多数のソ連軍士官・参謀が集まり会議をした。
スターリン
「それでは例のミサイルっていう奴の説明してくれ」
ソ連軍参謀
「はい。対空ミサイルは距離は35kmから160kmくらいで速度はマッハ2から5。対艦ミサイルは距離150km以上でマッハ1です。対艦ミサイルの対処は対空ミサイルでなんとかなりますが対空ミサイルは1割チャフで回避できましたがほぼやられました」
ソ連軍士官A
「こちらのミサイルとは大違いですがさらに速度と距離を伸ばす研究をしています」
ソ連軍参謀
「方法は2つ。発射される前にミサイルの発射機か装備している機体・船を破壊する。もう1つは誰かが囮となり囮がやられてる間にそいつを攻撃するです」
スターリン
「うむ、早速その2つに取り掛かってくれ」
会議が終わりその部屋にはスターリンとジェイソンだけとなった。
ジェイソン
「スターリン元帥。その囮役は我がアメリカ兵でよろしいでしょうか?」
スターリン
「構わんが自分の兵が捨て駒でよかったのか?」
ジェイソン
「構いません。あいつら(日本)のせいで我が友(戦友)が失い大統領が講和をしそれが納得いかず祖国を離れました。それなのに味方は今になって腰抜けとなりましたから粛清はあなたにまかせます」
スターリン
「いいだろう。もちろん君も変なマネするなよ」
ジェイソン
「当たり前です。私は日本人を全員やっつけるのが目的ですから」




