35.救助作戦
1947年2月29日 15:28
九州の奪還が準備が進めている間に敵機の来襲が相次いだ。
大抵はB-29だが戦闘機や偵察機の空襲が続いており空軍はてんやわんやだ。
舞
「FOX2!」
自身の乗ってるF-15EJのミサイルが最後のマスタングを攻撃した。
愛
「スプラッシュ1!」
AWACS
『敵機の全滅を確認、帰等せよ』
敵の全滅を確認して基地に戻ろうとした。
愛
「ねえ舞、一体どのくらい敵がいるの?」
舞
「噂だけどまだ3割落としたぐらいだね」
愛
「うげーもう10回以上出撃したよ。なんで進まないのよ」
舞
「しょうがないでしょう。九州はまだ敵の制空権だから。富嶽もまだ補充中だからまだ守りのままだよ」
愛
「しょうがないね。空挺団とレンジャー隊が基地を攻撃するから辛抱しなきゃね」
AWACS
『全機、地上に動きを確認』
AWACSの報を聞きスタンバイした。
舞
「一体何が?・・・【ボン!ボン!ボン!】敵の攻撃だ!回避!回避!」
地上から高射砲を撃ち上げられ全機が高度を高くとった。
だが、速度の違うレシプロ機が4機爆発炎上し空軍にも不運がきた。
どーん!
愛
「ラビット1被弾!ラビット1被弾!」
高射砲の弾が左エンジンに被弾してブザーが鳴った。
AWACS
『ラビット1、大丈夫か!?』
舞
「こちらラビット1!左エンジンに被弾したがまだ飛べます!」
AWACS
『了解した、念のために救難隊を呼ぶ、こらえてくれ』
まだ高射砲が撃ち続けているが高度を高くとり高射砲の射程外に到達した。
だが、左エンジンから炎が出てフラフラしている。
AWACS
『ラビット1、大丈夫か?』
舞
「左エンジンがやられたがまだ【どーーん!】撤回する!左エンジンの油圧が低下!高度が下がります!」
機体が左にそれ高度が下がった。
愛
「高度が下がってるよ!」
舞
「分かってる!」
舞が操縦桿を戻そうとしたが機体の言う事が聞かず機体が下がるばかりだ。
舞
「メーデー!メーデー!こちらラビット1!墜落する!墜落する!」
機体が地面に滑るように墜ちてた、爆発はしなかったがパイロットが心配だ。
AWACS
『ラビット1が墜落した。救難隊、状況は?』
救難隊パイロット
『現在向かっています。陸軍のアパッチも一緒です』
AWACS
『了解した、急いでくれ、敵も墜落現場に向かってきている』
舞
「うう・・・」
墜落で意識を失った2人だが除々に意識が戻った。
舞
「愛・・・大丈夫?」
愛
「舞・・・ちょっとくらくらするけど大丈夫だよ・・・」
幸いキャノピーに以上はなくキャノピーを開いた。
舞
「ここはどこだろう?」
AWACS
『ラビット1聞こえるか?応答しろ』
HUDの無線からAWACSからの無線が聞こえた。
舞
「こちらラビット1、パイロット2人は無事です」
AWACS
『了解した。敵がそっちに向かっている急いで離れろ。救助隊も向かわせたコール
サインは「ベルセルク」。2人のビーコンも確認している』
舞
「了解したただちに離れる」
2人は急いでこの場に離れた。
ヘリパイロット
「サーチ(AWACSのコールサイン)、墜落したパイロットの名前は?」
AWACS
『墜落したのはF-15EJ隼Ⅱ、コールサインはラビット1で名前はパイロットの双海舞1曹と火器管制の双海愛1曹だ』
ヘリパイロット
「何!?あの双海姉妹だと!?」
2人の名前が出てヘリのパイロット、いや、空軍の目の色が変わった。
ヘリパイロット
「俺たちのアイドルが墜落!?それにあのクソッタレ連合軍が2人を追跡してるだと!?ヤロウ共!どんな犠牲払ってでも2人を救出するぞ!」
救助隊
「「「オーーー!!!」」」
MH-60のスピードが上がりアパッチの差が広まった。
舞
「もうー!もう追いついたのかよ!」
時間は10分ぐらい経ったのにもう追いついてしまい後ろから多数の銃弾がきた。
愛
「連合軍はバカばかりと言ったのは誰だよ!」
舞
「とにかく逃げよう!味方が来るまでの辛抱だよ!」
2人は木の間を通りただ逃げた。
AC-130があれば何とかできるが日本にはそんなの持ってないのである。
アメリカ軍A
「野郎共!今墜ちたのはZ部隊の戦闘機だけじゃない!女も落ちたぞ!欲しければ殺すんじゃないぞ!」
連合軍
「「「オーーー!!」」」
相手が女だった事に士気がMAXとなった。
愛
「はあ・・・はあ・・・まだなの・・・」
2人は半径30mくらいの焼け野原にいた。
舞
「仕方ない、ここを回収地点にしよう。ベルセルク!回収地点変更する!場所は半径30mの焼け野原!」
ヘリパイロット
『確認した!何とか耐えてくれ!』
愛
「了解した!早く来て!」
舞と愛は助けにくるまで岩の後ろに隠れた。
だが、敵は来た。
敵はざっと30人で装甲車と機銃搭載の車輌だ。こちらは9mm機関拳銃が1人に1丁のみである。
かなり難しいが耐えるしかない。
そこで敵が一斉に止まりスピーカらしいのが出てきた。
アメリカ軍A
『Z部隊に告ぐ、君達は逃げられない。安全は保障するから武器を捨てて投降しなさい』
舞
「何が投降しろよ、どうせ舞たちにあんな事やこんな事をする気だろ」
愛
「いや、最早100%する気だよ」
連合軍は勝手に祖国で土足で入ったうえに民間人は保護どころか捕虜となった。
捕虜になった兵士は処刑され、民間人は暴行・虐殺・強姦などを行い完全にジュネーブ条約やハーグ陸戦条約を無視している。
舞
「どうする?」
愛
「そこは・・・」
舞・愛
「「断るべき!!」」
ドン!ドン!
2人が岩から出て9mm機関拳銃の弾がマイクを持ってる敵を撃った。
マイクを持った兵は倒れ敵も反撃した、敵の凄まじい小火器・機関銃・機関砲で岩を粉々にしようとした。
2人は銃だけを出し射撃したが全く効果ない。
敵の後ろから機体が出てきた。
それは陸軍の戦闘ヘリであるAH-64DJだ。
恐らく救助隊の部隊だろう。
アパッチからヘルファイアを発射し装甲車が爆発した。
アパッチパイロット
『ラビット1、こちらバナード。支援に来た』
舞
「バナード!私達は岩の後ろにいるわ!ほかのは攻撃しても構わないよ!」
アパッチパイロット
『確認した!これより掃除を開始する!』
アパッチが引き返してロケット弾をお見舞いした。
それでも生き残ってる兵がいるがアパッチの機関砲とMH-60のミニガンで攻撃され全滅となった。
敵の殲滅を確認してブラックホークが地面に着いた。
地面に着くと同時に救助隊が降り敵の殲滅を確認した。
2人もヘリに乗り救助隊も乗り撤収した。
救助隊A
「舞!愛!大丈夫か!?」
救助隊B
「奴らに何かされなかったか!?」
舞
「大丈夫だよ、ちょっとびっくりしただけどね」
愛
「うん、2人は大丈夫だよ」
救助隊
「「「よかった~~~」」」
救助隊も安堵し基地へと戻った。
イギリス兵
「逃げろ!逃げろ!」
墜落した機体を鹵獲しょうとした連合軍だがその機体を欠片もなく破壊しようとF-2が対地ミサイルや爆弾を叩き墜落地点辺りはクレーターとなった。
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