27.SK作戦 島根編Ⅰ
新たな戦いが始まります。
1947年1月3日 9:16
この日は正月気分だが戦争中には正月もお盆もなかった。すぐに「SK作戦」が開始した。
島根・香川にある大規模な空軍基地を攻撃しそのほかの基地は完成した爆撃機「富嶽」が徹底的に爆撃してくれるので中国・四国の基地の機能は失った。
陸軍は予定通り九州まで進んだが連合軍が何重もの防衛線を敷いた。
だが行くのは陸軍じゃなく空挺団だった。
C-2 機内
国防軍空挺兵A
「パラシュート準備よし!」
C-2パイロット
『戦車隊は降下の準備に備えろ』
島根に向かっている輸送機C-2には10式空挺戦車が積んでた。
この10式は陸軍が使っている10式とは違い空挺降下が可能になってる空挺団仕様の10式戦車であった。
だが、防御力とコストで12輌しか生産してなかった。
戦車兵A
「油圧システム以上なし!武器システム以上なし!システムオールグリーン!」
司令部
『予定通りに戦車を運べ!どんな手を使ってでもだ!』
C-2パイロットA
『敵機接近!ムスタングだ!』
ガガガガガガ
輸送機は戦車降下のため速度を落としてるため当然レシプロ機にも追いつかれる。敵機が輸送機を狙ったが50口径ではこの輸送機では簡単には落とせない。
空挺兵A
「ぐあ!足が!・・・」
空挺兵B
「おい!大丈夫か!?」
足に被弾した空挺兵を運び安全な所に運んだ。
C-2パイロット
『貨物室のハッチ開くぞ!』
C-2のハッチが開き風圧がすごい。
C-2パイロット
『また来るぞ!後方だ!』
ガガガガガ
ムスタングが貨物室を攻撃したが空挺兵は伏せたり戦車の陰に隠れて被害はなかった。
だがこれ以上被弾すると長く持たない。
国防軍戦車兵A
「おい!降下はまだか!?」
C-2パイロットA
『今目標地点に着いた!降下!降下!』
ランプの色が変わり空挺兵は横に着きパレットが後ろに下がった。
機内から出た直後にパレットの後ろからパラシュートが開いた。
地面に着いたと同時に激しい揺れがなったが問題なく次々と味方の戦車が下りて前進した。
空挺団仕様の10式はLAPESで降りたのであった。装甲は10式より薄いがこの時代の戦車なら耐える事ができるのであった。
バジャー1(10式空挺戦車のコールサイン)
「司令部!全車降下確認!」
司令部
『了解した。全車、空軍基地を強襲し目標を破壊しろ』
バジャー1
「聞いたか?お前ら行くぞ!パンツァ・フォー!」
連合軍島根基地
アメリカ軍A
「おい、なにか落としたのか?」
アメリカ軍B
「いや、何も」
上空に大型機、C-2が近づき高射砲を撃ったが逃げられた。しかしただ上空を通り過ぎたので何もしてこなかった。
アメリカ軍C
「おかしいな・・・【ドカーーン】な!何だ!?」
突然の爆発音がした基地の側面から10式空挺戦車が出てきたのであった。
アメリカ軍A
「敵襲!敵襲!」
アメリカ軍B
「何だあの戦車は!?速すぎるぞ!」
アメリカ軍C
「どうやって何重もの防衛線を通ったんだ!?」
連合軍が驚くのも無理はなかった。
10式空挺戦車は最高速度90kmも出し機動力も高く対戦車兵器は全然当たらないのであった。
戦車隊の任務は基地に展開している対空砲と爆撃機(主にB-29)の破壊であった。
戦車兵A
「B-29確認!」
戦車兵B
「撃て!」
ドォン!
サボット弾がB-29に直撃し爆発した。
連合軍が戦車や対戦車兵器を使っても反撃しないどころか効かなかった。
連合軍A
「は、速い!何だこの戦車は!?」
連合軍B
「しかも全然効かんぞ!」
連合軍C
「おい!増援を呼べ!」
10式が次々と目標を破壊され連合軍は混乱した。
戦車兵A
「こちらバジャー隊!エリア一帯の目標を破壊した!」
戦車隊が最後の目標を破壊に成功した。
損害はかすり傷程度であった。
後は空挺団の出番だ。
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