11.5 横須賀へ
1946年11月13日 15:20 横須賀
横須賀に着いた国防軍は基地の司令官と面談するために海軍・海兵隊司令官と数人の士官と共に執務室に向かった。
横須賀鎮守府司令官
「君が噂の未来の日本軍というのかね?」
晃一
「名前は違いますが未来から来たのは確かです。すぐに陸軍・海軍・政治家達を集め会議を始めるようにしてください」
横須賀鎮守府司令官
「そうしたがたった今憲兵隊がそっちに来ると連絡があった。閣下や天皇陛下も向かってるがそっち(憲兵隊)が先に着くそうだ」
悦子
「憲兵隊とは参ったわ・・・奴は怪しいと思った人を平気で暴力を振るうからね」
晃一
「ここは閣下と天皇陛下が来るまで耐えよう。艦内の者に侵入を塞ぎ銃を持て、ただし発砲は最終手段だ」
その後、トラックが数台鎮守府に入り荷台から憲兵隊が降りて艦と執務室に向かった。
憲兵隊A
「怪しい奴はどこだ!?」
憲兵隊B
「その者か!?怪しいものなら来てもらおう!」
憲兵隊がドアを蹴破るように入り今でも手を出しそうな目をしてた。
晃一
「我々は怪しい者ではない!お引取り願おうか!」
憲兵隊A
「やかましい![ドガッ!]」
憲兵隊がすぐに晃一を殴り飛ばした。
彩夏
「晃一!」
国防海軍士官
「提督!」
国防海兵隊士官
「てめえ!」
晃一を殴った事に怒った海兵隊士官が9mm拳銃を取り出した。
憲兵隊B
「やっぱり貴様はスパイか!」
横須賀鎮守府司令官
「やめたまえ!君達!」
憲兵隊A
「司令官、奴を匿うならあなたも逮捕せざるえません」
憲兵隊B
「おとなしくしろ!さもなくばすぐに射殺する」
憲兵隊が十四年式拳銃を士官に向け海兵隊士官も9mm拳銃を向けまさに一触即発の状態となった。
???
「待ちたまえ!」
ドアから正装を着た初老の人と海軍の上級士官の人が2人入ってきた。
憲兵隊A
「て、天皇陛下!!」
国防海軍士官
「お、おい・・・あれは山口多聞と有賀幸作ではないのか?」
国防海兵隊士官
「バカ言え、2人は戦死したはずだぞ」
入ってきたのは昭和の天皇陛下と山口多聞と有賀幸作であった。
天皇陛下
「この者は我が日本を滅びの道から救ってくれるものだ!丁寧に扱ってもらおう!憲兵!この不届きな者を拘束しろ!」
憲兵隊B
「え!?りょ、了解!」
天皇陛下が効いたか憲兵隊が晃一を殴った憲兵を拘束し連れ出された。
天皇陛下
「すまない、私が早く来れば君が殴られずに済むとに」
晃一
「いいえ、見慣れない者が来れば怪しまれるも当然です。それより陛下、明日には今度についての会議を開くので陸軍・海軍・政治家を集めてください」
天皇陛下
「わかった。すぐに集めるようにしよう」
憲兵が去り揚陸艦から海兵隊が降り空襲で被害にあった民間人の復興に向かった。
途中、憲兵や特高警察との衝突が相次いで報告があり天皇陛下に制止してもらった。
有賀
「これが君の世界の大和か・・・」
山口と有賀は未来の艦隊を見ようと招待した。
見た目は変わってるもののその「やまと」の姿は第二次大戦時と変わらなかった。
晃一
「はい、見た目は違いますがその名前と姿だけは変わっていません。空母は損傷も激しく資材も戦艦に優先したためアメリカの空母にしました」
山口
「そうか、だとすると・・・」
晃一
「はい、あかぎやかがなどの空母もいます」
山口
「そうか、君の世界でもまだいたか」
???
「え?もしかして多聞丸?・・・」
???
「あ、有賀さん・・・」
「やまと」の方からツインテールで女子大生風の女性と絵に描きそうな黒髪ロングヘアーの女性、ひりゅうとやまとの艦魂がいた。
山口
「晃一君、彼女は誰だね?」
晃一
「彼女は・・・「やまと」と「ひりゅう」の艦魂です。やまと・ひりゅう、この人は正真正銘の山口多聞と有賀幸作だ」
ひりゅう
「え!?本当!?」
やまと
「うっ嘘!」
2人は驚きその直後2人に抱きついた。
ひりゅう
「多聞丸!多聞丸だよね!?」
山口
「ああ、世界は違うが確かに私が山口多聞だ」
やまと
「あ!有賀さん!生きてたのね!」
有賀
「そうさ、この世界の君が生かせるよう言われたから私は無事に生きて帰った」
異なる世界と違うが2人は再開に涙を流した。
また、艦魂やひりゅうの姿も見える者も勘当の再開に涙を流していた。




