4.平成へ
2025年 11月 7日 4:26 横須賀海軍基地
横須賀に2隻の巨大な船がいた。
戦艦「ながと」と「むつ」。
「長門」は終戦まで生き残り水爆実験の標的として海に沈み、「陸奥」は原因不明の爆発事故で海に沈んだが三菱造船が引き上げ船を作りタイタニック号だけではなく「大和」などの第2次大戦に沈んだ船を引き上げた。
その引き上げた船を修復して日本を守る船として生き返った。
横須賀海軍基地 監視所
監視所からは3人の男性が退屈そうにしてた。
監視員A
「はあ~~~暇だな~~~」
監視員B
「なあ、少しコンビニに行っていいか?」
監視員C
「バカ言え、こう油断してるとやられるぞ」
3人が双眼鏡やレーダーを覗き込んでも何もなかった。
監視員A
「ちょっと外の空気吸っていいか?」
監視員C
「構わないけど早く戻ってこいよ」
監視員A
「了解」
監視員B
「全くお前は・・・ん?」
監視員A
「どうした?」
監視員B
「方位2-6-4に反応が・・・な!大型艦だぞ!距離は8000m!」
ほかの監視員の2人が双眼鏡を覗いた。
監視員C
「見えたぞ・・・な・・・なんだあれは・・・」
監視員A
「戦艦・・・っぽいな・・・ほかの船は?」
監視員B
「いえ、あの船1隻だけだ」
監視員C
「そんなバカな!あのB-2だって反応するレーダーだぞ!」
監視員A
「と・・・とにかく司令センターに報告だ」
監視員B
「お・・・おうそうだな」
機会にある受話器を取り司令センターに連絡した。
晃一
「おい、まだ仕事してるのかよ?」
2人のいる部屋に司令官である林田晃一と副司令官で妻であるが別居中の菊本彩夏がいた。
彼女は仕事熱心であるが夫婦仲はよかった。
彩夏
「当たり前じゃない。さっさとしないとね」
晃一
「でも、これはそう急ぐ訳じゃないだろ」
彩夏
「でも・・・」
晃一
「でもじゃねえよ、仕事の時間は終わったから今は夫婦の時間だ」
彩夏
「そうだね」
晃一は彩夏の顔を触れ唇を近づけた。
ウウウウウーーーー
晃一・彩夏
「「!!」」
突然サイレンが鳴った。
晃一は部屋にある電話のボタンを押した。
晃一
「どうした!?」
司令センター
『提督!監視所Aが不明艦を捉えました!』
晃一
「不明艦の状況は!?」
司令センター
『現在解析中でありなんの動きもなくこっちに向かってきます!』
晃一
「わかった今向かう!各艦・警備隊に戦闘用意だ!後、臨検隊の準備もだ!」
司令センター
『了解!』
彩夏
「晃一、一体なんだろう?」
晃一
「さあな、とりあえず行こう」
彩夏
「うん」
2人は部屋を出て指令センターに向かった。
戦艦「長門」 艦橋
「長門」は平成に戻ったいや来たのであった。
「長門」艦長
「ここは・・・」
大山
「来たんだ・・・平成に・・・」
山口
「ここが大山君の世界か」
有賀
「ずいぶん綺麗なところだね」
大山
「そうさ、そういやここはどこだろう?」
海軍兵A
「おそらく・・・横須賀だと思います」
大山
「そっか・・・では横須賀の海軍基地に向かおう」
「長門」艦長
「了解、目標!横須賀」
海軍兵B
「よーそろー!」
数時間後・・・
「長門」は横須賀に近づいた。
「長門」艦長
「大山殿・・・あの船は・・・「長門」と「陸奥」じゃ・・・」
大山
「そうだ、あれは正真正銘の「長門」と「陸奥」だ。艦名はひらがなになってるけどね」
山口
「確か「陸奥」は・・・」
大山
「そう「陸奥」は原因不明の爆発事故で沈没したが引き上げて修復した。もちろん「赤城」や「大和」なども引き上げて修復した、まあ見た目は違うけどな」
有賀
「そうか・・・「大和」もか・・・」
大山
「そうです、よかったら見に行きます?」
有賀
「ぜひお願いします」
そう言った時。
ウウウウウーーーー
遠くからだけどサイレンが聞こえた。
海軍兵A
「空襲!?」
大山
「いえ違います」
突然向こうからサイレンが鳴ったついでにライトが「長門」に集中した。
「長門」艦長
「な!?どういう事だ!?」
海軍兵B
「まさかすでにアメリカに!?」
大山
「いえ、この船は存在してないから不明艦と間違える」
海軍兵B
「閣下!横須賀から発光信号!「貴艦ハ日本海上国防軍ノ領海二侵入シテイル!所属ヲ述べヨ」です!」
「長門」艦長
「国防軍?何だそりゃ?」
旧軍は国防軍を知らないのも無理はない。
大山
「詳しくは後で話します、発光信号を用意してくれ」
海軍兵C
「りょ・・・了解・・・」
横須賀海軍基地 司令センター
司令センターは慌しかった。
晃一
「状況は?」
晃一と彩夏が司令センターに入った。
海軍士官A
「提督、距離5000mで停止したまま何も起きません」
晃一
「そっか・・・臨検隊の準備はできたか?」
海軍士官A
「はい、命令とあらばいつでも」
晃一
「わかった、それにあの船はなんなのかわかるか?」
オペレーターA
「まだ解析に時間が・・・あっ解析結果が出ました!モニターに映ります!」
解析が終わったらしく一番大きいモニターには船の図面と名前が出た。
【長門型1番艦 長門】と
晃一
「な・・・どういう事だ!?」
彩夏
「そんな・・・「ながと」はここにいますよ・・・」
晃一
「おい・・・ここに「ながと」はいるだろ・・・」
オペレーターB
「はい・・・「ながと」は港で攻撃準備を待ってます・・・」
彩夏
「じゃあ・・・あれは・・・」
晃一
「この「長門」・・・もどきの様子は?」
オペレーターA
「いや以前なにも・・・待ってください!「長門」らしき不明艦より発光信号です!」
海軍士官A
「読み上げてくれ」
オペレーターA
「はい!「我ハ大日本帝国海軍戦艦「長門」」です!」
晃一
「はあ?大日本帝国海軍?」
彩夏
「それはもう昔じゃ?」
海軍士官B
「一体なにを・・・いや!「長門」らしき不明艦からまた発光信号です!「基地ノ代表ト話シタイ」です!」
海軍士官A
「な・・・どういう事だ・・・」
海軍士官B
「まさか中国か韓国の奴じゃ・・・」
晃一
「いや・・・あいつなら離れたところで攻撃するし降伏勧告なら政府じゃないとな・・・」
海軍士官A
「いや・・・でも・・・」
晃一
「ここは相手の言う通りにしないとな」
海軍士官A
「ちょ!提督!正気ですか!?」
海軍士官B
「敵じゃないとは限りませんよ!」
彩夏
「そうよ!あな・・・提督!殺されますよ!」
司令センターにいる人たちは提督を必死に止めようとした。
晃一
「大丈夫だ、今は攻撃の意志もないようだし、話をするだけさ」
彩夏
「提督・・・そしたら私も行きます」
晃一
「さや・・・長官、君もか」
彩夏
「はい、私は第1艦隊司令長官ですから」
晃一
「そっか・・・わかった、臨検隊は?」
参謀長
「はっ、「あたご」「むつ」のヘリがと複合艇の準備ができてます」
晃一
「よし、「むつ」のヘリを使おう。参謀長頼みます」
参謀長
「了解しました」
晃一と彩夏が司令センターを出た。
晃一
「全くお前はいつも無茶を言うな」
彩夏
「あなたもでしょう」
晃一
「ふっ、お互いだな。早く行こう」
彩夏
「うん」
2人は「むつ」に向かった。
横須賀に現れた「長門」に海軍(国防軍)のとった行動とは・・・
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