3.生存
あの山口と有賀が生存したわけとは?
1942年 6月6日
ミッドウェー海戦で「赤城」「加賀」「蒼龍」が沈み「飛龍」が最後の抵抗で米空母「ヨークタウン」を大破にする事ができた。
だがとうとう「飛龍」も限界が来た。
段々と左に沈み退艦命令が出て乗組員が避難した。
だが山口は退艦しなかった、山口は艦と共に運命を最後にしようとしたのだ(史実では艦長の加来も残ったが山口の説得で退艦した)。
「飛龍」艦橋
艦橋は傾いており段々と海面に近づいていた。
山口
「(私の運命もここまでか・・・せめてみんなが無事に本土に戻れる事を祈るか・・・)」
山口も覚悟を決めた時だった。
?
「ダメ・・・」
山口
「?誰だね?」
?
「ダメ・・・あなたは生きて・・・」
山口の目の前に日本海軍の服を着ていた女性が現れた。
山口
「君は誰かね?退艦はしないのか」
女性
「名前はいい、それより多聞丸は生きて」
山口
「どうしてだね、私は船と共に運命をたどるのが本望なのさ」
女性
「ダメだよ多聞丸だけは生きて・・・あなたは日本を救うために生きて・・・」
山口
「私は・・・」
女性
「お願い!死なないで!日本を救うのにあなたが必要なんです!」
女性が山口を説得するかのように泣いた。
山口
「・・・わかった君がそう言うなら退艦しよう」
女性
「多聞丸・・・」
山口
「ただし・・・君の名前を聞いてくれないかね」
女性
「私の名前は・・・ひりゅ・・・」
ザーーー
艦橋に水が入って山口を呑みこんだが割れた窓から脱出した。
山口が海面まで泳いだ。そこには先ほど退艦した乗組員のボートがあった。
乗組員A
「か・・・閣下!」
乗組員B
「おい!閣下が生きてるぞ!」
乗組員C
「急いで閣下を乗せるんだ!」
そして山口は生存し本土で治療した。
1945年 4月7日
沖縄へ水上特攻へ向かった「大和」以下軽巡・駆逐艦の9隻が沖縄に向かった。
だが戦闘機の来襲があって交戦したが「大和」も限界が来たて退艦命令が出た。
「大和」艦橋
艦橋には艦長である有賀幸作がいた。
有賀
「すまんな大和・・・沖縄に行けなくて・・・」
?
「ダメ・・・あなたは生きて・・・」
有賀
「だ・・・誰だ!?」
有賀の前に日本海軍の服を着た女性が現れた。
女性
「有賀さんは生き残ってください」
有賀
「ありがとう、でも私は・・・」
女性
「いいです!あなたは充分に戦いました!だからあなたは日本を守るために生きてください!」
有賀
「しかし私には・・・」
女性
「大丈夫です!あなたなら絶対にできます!」
有賀
「・・・わかった君の言う事を信じよう」
女性
「有賀さん・・・」
そして有賀が艦橋から出ようとした。
有賀
「あっ忘れてた君の名前を聞いていなかった」
女性
「そうですか・・・私の名前はや・・ま・・・と・・・」
名前を言ったのように女性が消えた。
有賀
「(今のは・・・)」
有賀が考えている内に脱出して駆逐艦に救助された。
山口
「と言うわけなんだ」
有賀
「あの女性が現れなかったらあなたに会えなかったかもしれない」
大山
「そうでしたか」
山口
「なので、昭和の証人は我々でお願いします」
大山
「わかりました。2人の命、この大山が引き受けます」
ミスター・クロダ
「決まりましたね。ではあなた方には戦艦「長門」で平成に戻します」
大山
「(長門か・・・まだ生きていたか)」
そして3人を乗せた「長門」が光を呑みこみ姿を消した。
やがて大山は「長門」と2人を連れて平成に戻る・・・
ご意見・ご感想お待ちしてます。




