プロローグ
1947年9月・・・
史実ではすでに終戦になっていたが違った・・・
日本に2発もの原子爆弾(原爆)が落ち本土の侵攻を許しても日本はまだ諦めてなかった。
1945年11月。米・英などの連合軍が本土の侵入を許し日本軍は立ち向かったが圧倒的な軍事力で押されてしまい後退を余儀なくされ九州・中国・四国地方が占領された。
日本軍は近畿地方で防衛線を敷いたが爆撃機などの空爆や艦砲射撃で壊滅寸前になった。
日本は最後の決断を決め残存艦隊による水上特攻が行われた。
今回の作戦は基地などの奪還じゃなく生き残った船や艦載機による敵への攻撃だ。せめてもの敵に一泡吹かしてから沈むのが本望だろう。
だがそれをやすやすとやられてくれるわけではなかった・・・
「長門」艦橋
残存艦隊の旗艦である戦艦「長門」は慌しかった。
水兵A
「対空砲の6割が使えない状況です!」
水兵B
「各空母が大破して沈没寸前です!」
水兵C
「艦載機が次々とやられています!」
水兵D
「ほとんどの艦が中破・大破です!このままじゃ全滅です!」
残存艦隊司令長官
「クソ!」
水兵の次々の凶報を聞いて長官が苦虫をつぶした。
「長門」艦長
「せめて敵艦でもいい!まだみつからないか!?」
電探員
「電探にはなにも映っていません!」
見張り員
『敵機ばかりで何も・・・ぐわあああ』
見張り員の先から機銃音が鳴り見張り員が絶命した。
「長門」艦長
「ちくしょう!このままじゃ全滅だ!」
残存艦隊司令長官
「あきらめるな!このまま最大出力でとばせ!」
水兵E
「ヨーソロー!」
水兵が返事をしスロットルを最大出力にした。
「長門」左甲板 対空機銃座
対空砲も負けずじまいと撃ち続けたが相手が早すぎるため敵の損害が少なかった。
敵機が次々と機銃・爆弾・魚雷・ロケットを撃ち対空砲をつぶした。
海軍兵A
「大丈夫か!?」
機銃で撃たれた同じ班を手当てしようとしたがすでに動いていなかった。
海軍兵A
「ちくしょう!」
すぐに機銃の照準を敵機に捕らえて引き金を引いて撃った。弾が当たり敵機が落ちた。
敵機も仲間の仇といわんばかりに機銃を撃った。それを察知した兵がすぐによけた。
海軍兵A
「隊長!大丈夫ですか!?」
隊長
「ああ・・・大丈夫だ・・・」
隊長はすでに虫の息だ。
海軍兵A
「クソ・・・機銃や高角砲があらかた全滅だ・・・」
隊長
「ああ・・・」
海軍兵A
「おい!もう喋るな!」
隊長
「ああ・・・私たちは間違った事をしていまったようだ・・・」
海軍兵A
「おい!喋るなって言ってんだろ!」
隊長
「こんな事なら・・・戦わず・・・講和を求めるべきだった・・・」
隊長が言い終わったように首が落ちた。
海軍兵A
「隊長?・・・隊長!」
海軍兵が声を上げたが隊長が目覚めなかった。
海軍兵
「・・・・!ちくしょう!どれだけ痛めつければ気が済むんだ!!」
海軍兵が敵機に大声を上げた。
F6Fヘルキャットからは様々な艦が黒煙を噴き傾いている艦を見た。
パイロットA
『HEY!マック!そろそろジャップ(日本)も虫の息状態だぜ!』
パイロット隊長
「そうだな・・・全機!一斉攻撃を開始しろ!対空砲の心配もないから大丈夫だけど油断すんなよ!」
パイロット
『『『了解!!』』』
各戦闘機が一斉に艦に攻撃を開始した。
雷撃機が魚雷倉を開くボタンを押して魚雷倉が開き魚雷が出した。
パイロット隊長
「あばよ!ジャップ!」
パイロットが魚雷投下のボタンを押そうとした・・・
ドーーーン ドーーーーン ドーーーン
パイロット隊長
「!?な・・・なんだ!?」
付いてきた7機の内4機が爆発し隊長が混乱した。
パイロットA
『隊長!2時の方向に新たな艦!』
隊長は部下の報告を聞いて2時の方を向いた。
その彼方には戦艦と巡洋艦がいた。
パイロットB
「おい!あの戦艦はヤマト型とナガト型に似てるぞ!」
パイロットA
「バカ言うな!ヤマト型は全部沈んでるしナガト型はこいつだけだぞ!」
パイロット隊長
「なーにどーせしょぼい対空砲火だしな、それにあの巡洋艦主砲が1つだけだぞ」
よく見れば巡洋艦のほうは主砲が1つだけだった。
パイロット
「よーし!残弾に問題ない奴は増援を叩け!あの船はじきに沈むから後は潜水艦に任せればいい!」
パイロット
『『『了解!!』』』
戦闘機が増援の艦隊に向かって飛んだ、この後誰1人も生きて帰れない事も知らずに・・・
次回は本編に入ります
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