彼の心 彼女の心
俺は昔っから眠るのが好きだ、いい夢を見ることはあまりない、よく見る夢は、
母との夢だ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
母さん、母さん!
なんだい?一気、
今度の日曜日にさ!兄さんと母さんと僕で、遊園地に行こうよ!
そうねぇ、それは楽しそうだわ、一緒に行きましょうか、
うん!約束だよ!
はいはい、じゃあ、指切りね、
指切りげんまん嘘ついたら針千本の〜ます♪
指切った♪
ふふ、楽しみだなぁ〜
いい子にしてないと連れていかないわよ?
え!?ちゃ、ちゃんといい子にしてるもん!
ふふふ、なーんてね
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「一気!起きろ!」
ゴフッ!腹にすごい重みを感じる
「お〜き〜ろ〜」
ユッサユッサ、ウプッ、は、吐く!
「わかった!起きてる!起きてるから!俺の上からどいてくれ!」
「うにゅ、わかった、」
「はぁ、よっこらせっと、」
あの後、結局、約束は守られることはなかった、約束の日の前日、母が倒れたのだ
「で、なんだ?」
「ご飯!だよ!、、えーと、なんだっけ?」
「名前か?」
「うん!私は霊鳥路空、お空でいいよ!」
「お空か、わかった、俺は病村一気だ」
「かずきね!わかったよ!かずき!」
「じゃあ、お空、飯の所まで案内してくれ」
「りょ〜かい!」
食卓につくと、燐と、お空とさとりともう一人見慣れない子がいた、水色の髪で緑色の服そして何より、さとりと同じような青い目玉が浮いていた、違うのは目をつぶっていることだ、
「この子はこいし、私の妹です」
そのこいしと呼ばれた女の子はふっと、視界から消えると急に隣に来た、そして
「一気、だっけ?お姉ちゃんから聞いてるよよろしく☆」
「能力はなんなんだ?こいし」
彼女、こいしの表情が笑顔のまま止まった
そして、少しの沈黙
「なんだ?聞いちゃまずかったか?」
「その子の能力は私と同じ能力のはずだっただけど、、、色々ありまして、今は無意識を操る程度の能力です」
「ふーん、なるほどね、」
「はやく、朝ごはんを頂いちゃいましょう、もうお空が我慢ならない顔をしてますし」
ビクッとして垂らしていたよだれを拭かずにこちらを向くお空
「そうだな、ではいただきまーす」




