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一撃

とりあえず完結させるため、素早くザッと書いています。

 和也から発せられた光が闇をを照らし出す。

 女は驚愕する。

 ニューマンが発生させる変化光子は個人の資質や性格で異なる。

 女の変化光子の色は破壊衝動と怒りをあらわす赤、彼から溢れ出す青白く光る光子も彼の性格に起因するのだろう。

 が────、問題はそこではなかった。ニューマンは変化光子の働きにより能力を使用する。すなわち操れる変異光子の量でニューマンとしての資質が決定される。

 だがあれは何だ……? 男から溢れ出すあの膨大な変異光子は?

 女はニューマンとして多くの変異光子を数多く目にして来たがこんな量の変異光子は見た事が無い。

「なっ…..!? 何だって言うの!!」

 女は忌々しそうに叫ぶ。

(こんな量の変化光子見た事がないわよッ!? なんでこんな町にこんなガキがいやがんのよ!!)

 だが女は心の動揺を抑え、思考を巡らせる。

(でもまぁいいわ……、光子がどんなにあったってそれを使いこなせなければ意味が無いもの)

 そして女は再び顔を歪めて笑いだした。

「ハハ……、ハッハァーーァァアアッ!! 確かにこれはビックリ仰天ネェ坊や。でもだからそれが何、私が、この私がそんな事でビビると思ってんのぉぉ!? 超笑えるんですけどぉぉぉーーッ!!」

 女は再び狂い出す、狂気に満ちたその表情は正に悪魔、物の怪の類いであるかの様だった。

 笑い疲れて、再び和也の方に目を向けようとした……


 その刹那────────

 

 女の視界から和也は霧の様に霧散する。

「ナッ!?」

 女が気づいた時には和也は女の懐に潜り込んでいた。そして女目がけてその怒りの右拳を叩き込む。が────、間一髪の所で女の髪が再び和也と女との間に割って入り和也の右拳は再び粉砕される、だが和也は喰らい付く、拳が砕けた事を意に介さない様に三たびその拳が振るわれる。

「うぉぉぉぉぉおおおおおお!!」

 女の顔面に今度は左の拳がえぐる様に伸びる。

「ばかがぁぁぁ!!」

 女が叫ぶ。

 すると再び髪の壁が又しても和也の前に立ちふさがり、そのおもいを突き放す。

(なんて馬鹿なガキなのかしらぁ、いくらやっても無駄だっていい加減気付きなさいバァーカがッ!!)

 女がそう思っていたのもつかの間、女は思い知る事となる、和也バカの恐ろしさを……

 和也が苦痛で倒れ込むと予想していた女に、今度は和也の右足が女の脇腹に向かって切り裂く様に向かってきた。

(─────ッ!?────)

 その予想外の行動が女の反応を遅らせた。

 和也の攻撃は今度こそ女に届いた。

「糞ガキがぁぁぁぁぁぁあああああ!!」

 絶叫と共に女は真横に吹き飛び、固いアスファルトの上をスライドする様に倒れ込む。

 和也もまた痛みに耐えかね膝をついた。

「へッ、へへ……、ざまー見やがれ糞女……」

 和也はもう話す事のできない明の方に目をやり微笑む。

(やってやったぜ明、一発だけどお前の無念は少しはらせたよな…..)

 だがまだ終わってはいない、女の髪がまだウネウネと動き、赤く明滅しているのを和也の目はとらえていた。

 

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