北の出逢い
出逢い、感動をテーマにした作品です。良かったら読んでみて下さい。感想等、書いて頂けると助かります。未熟者ですが、宜しくお願いします。
ある寒い冬の事でした。
雪国に引っ越してきた僕は、少し困ってました…。
そう、南国で育った僕は、雪なんて…
雪の上を歩くこの季節。いつものように転ばないように慎重に歩いていた…
つるっ…べっ!
やっぱり…
『イテテっ。やっぱ馴れないな〜。転ばない方法ないのかよ…。』
毎日のように尻餅をつく!そんなんで雪国が嫌になっていた頃でした。
クスクスっ…
転んだ僕を見て、笑っている人がいた。
何だよ!しょうがないじゃんか…。と、思いながらも笑ってごまかす。
『大丈夫ですか?』
優しく声をかけて、手を差し伸べてくれた女性は、猫顔でホント可愛い人でした。
『あ、有難う御座います。』
何か、緊張してしまった。
『……よく転びます…ね…。』
『えぇ?…僕、南の方から引っ越してきて…、雪ってなかなか馴れないもんでして…。』
クスクスっ。
彼女は、口に手を当てながら笑っていた。見ていて気持ちの良い笑顔だ。
『あの〜、良かったら少し、お茶しませんか?』
『え?まぁ…、行きましょう。』
初対面でいきなりの誘いだった。この時、雪国の女性は積極的なんだな〜、なんて思いながら付き合った。
『私も、育ちは南なんですよ?』
『そうなんですか〜。』
『私も、最初の頃は転びそうになったり!クスクスっ。』
やっぱり、南国から来た人は皆そうなんだ。少し、親近感湧いた。
『でも、も〜三年にもなると馴れましたね。』
『あ!俺も!三年たった。今だ転ぶけど…。』
楽しい時は、時間もたつのが早いもので、気付いたら外は少し暗くなっていた。
『あ!もぅこんな時間!ごめんなさい…、付き合わせちゃって…。』
『俺は全然平気だよ!良かったら近くまで送るよ?』
『うん…、でも、悪いから…。』
『そっか…。今日、楽しかったです。んじゃね。』
俺は、少し離れがたい気持ちを抑え、その場を離れようとした…
『あの〜!良かったら名前お聞きしても宜しいですか?』
『ん?司!鷹山司』
『私、東乃未来です。良かったら…また、逢えますか?』
『此方こそ。』
未来ちゃんか。積極的だな〜、何て思いながら歩いて帰っ…つるっ…べっ!
イテテっ…




