表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/45

もう! 私、ばっかり!

やっぱり、アレが……

 


 俺の気まぐれで、北の森にしたのだが、あまりモンスターが居らず、少々、奥まで来てしまった。


「……居ないね」

「そうだな」

「どうする、ライカ」

「そうだな……と、引っ掛かったぞ!」

「行きましょう!」

「ああ!」


 森の奥まで来ても、俺達はモンスターが発見出来ずにいたが、やっと、魔力探知に引っ掛かった場所に向かった。


「準備はどうだ?」

「時間は掛かったが、綺麗にした」

「それなら、本部に連絡する」

「了解。 それまで、状態を維持しておく」


 ……何か、ヤバい会話をしているな。


 多分、綺麗にしたのはモンスターだろうな。

 それに本部って……軍事的な工作か?

 この状況は危険だな。

 冒険者の領分を超えているぞ。


 ユリナに撤収のハンドサインを送ると、見事にユリナはテンプレを実行した。


 ……パキッ!


 ユリナは、枯れ木を踏み割った。


「「「「「誰だ!」」」」」

「「……」」

「誰でも構わない」

「そうだな」

「知られたからには死んで貰う」


 ユーリ姉ちゃん。 俺、何かしたか?


「……ごめん」

「気にするな」


 向こうは5人だから、何とかなる筈だ。


「……風結牢獄シルフィルダロス


 俺は、ある程度の指向性を持たせて第6位階魔法の「風結牢獄シルフィルダロス」を放った。


「がっ……」

「ぎぃ……」

「ぐぁ……」

「げっ……」

「ちぃ!」


 俺から1番遠い奴が樹上に逃げた……が、逃さん!


裂風煌弾ディアンバレット

「……がぁ!」


 両腕両足を内面から破壊されて樹上から落ちた奴を拘束すると、酸欠死した4人の風結牢獄シルフィルダロスを解く。


 ……やはり、身分証は持っていなかったし、何らかの「命令書」等も無かった。


 とりあえず、服と靴以外を剥ぎ取ると、俺の「倉庫」に仕舞う。


 そして……


「お前らは誰だ?」

「言うと思ったか?」

「いいや。 一応、聞いただけだ」

「無駄な時間だな」

「それでは、さようなら」

「……な!?」

裂風煌弾ディアンバレット

「ぎっ……」


 第5位階魔法の「裂風煌弾ディアンバレット」で、最後の1人の頭の中で発動させて始末した。


「どうせ、真偽の判断が出来ないしな」

「そうだね」


 そんな訳で、一応聞いたが、どう答えようとも始末する事は決まっていた。


 この後は、5人目も処理が終わると適当な場所に大穴を開けて、5人を放り込むと焼却して埋めた。


 ……俺は考えて、ユリナに話した。


 今の所は、ランルーザ辺境伯は、俺達の故郷であるグランフィリアと仲良くやっているが、北の何処かの国が都市ランルーザを攻めて勝ってしまうと、グランフィリアとは仲良くしないかもしれない……と。


「……ランルーザ辺境伯の方が良いわね」


 ユリナも同意見みたいだ。

 そんな訳で、近辺に「やつら」のアジトが無いか探したら……発見した!

 調べてみたが、やはり黒幕的な国に付いては分からず仕舞いだったが、それ以外で「武具」や「素材化されたモンスター」や、普通に「金銭」等が有ったから、それらは回収して「倉庫」に仕舞った後はアジトを破壊した。


 この後、俺達は都市に戻ると領主館に向かった。


「どうした?」

「重要な話を持ってきた」

「……分かった。 待っていろ」


 俺達の顔を覚えていた門番に話すと察してくれて、上に話を通すみたいで待つ事になった。


 ……俺達の話を聞いたランルーザ辺境伯は、明日には捜索隊を送り出す事を決めた。

 それと押収していた「武具」と「書類系」は全て提供した。


 翌日、俺達は南の森に向かった。


「あんな事が有ったのに、北に行くバカはいない」

「そうだよね」


 北の森とは違い、普通にモンスターが現れて襲ってくるから、普通に討伐する。

 古き良き王道系の主人公なら、協力を申し出て一緒に北の森に行ったかもしれないが、俺達はただの冒険者だからな。


 それに、ユリナを危険な目に合わせたくない。


 そんな訳で、偶にミリーディア嬢やリリーディア嬢にお茶会に招待されながら、5週間後に辺境の都市ランルーザを後にした。


「ギリギリ足りたね」

「そうだな」


 たった1回の乗合い馬車で、アウト判定した俺は、ランルーザ辺境伯に紹介状を書いて貰い、箱馬車のオーダーメイドを買う事にした。

 運良く、必要なモンスターを狩る事が出来て安く済んだが、それでもギリギリだった。


 ……まあ、お金はモンスターや盗賊共を狩れば手に入るけどな。


 そんな感じで、御者席に2人座って移動中で傍から見たら若夫婦に見えるかもな。


 現にすれ違う人達から「若いわねぇ」とか「お幸せに」とか言われている。

 そう言われて、アタフタしているユリナを見ている俺は、ホッコリしていた。


「もう! 私、ばっかり!」

「まあまあ」


 そう言いながら、俺はユリナの頭を撫でる。


「……むぅ」


 さて、夜明けと同時に出発したお陰で、何とか閉門前に到着した町「ナリハザル」で、馬車込みOKの宿屋を見付けて部屋を取る。


「やっぱり、もう1人必要だな」

「……うん。 そうだね」


 夜明け前に出発したのは、途中で野営する危険が有るからだ。

 確かに俺達は強いが、不意打ちからの毒矢等に完璧な対処が出来る訳じゃない。

 そんな不安から野営を避けたのだが、冒険をしていて野営が出来ないのは、別の意味で危険でもある。

 そんな理由から、最低でも仲間を1人増やす必要が有る。


 まあ、ユリナの気持ちも分かる。

 折角の2人旅に余計な……は分かるが、命の方が優先だ。


「……仕方ないよね」

「ユリナの命の方が大切だからな」

「……うん」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ