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ソフィア王女は関わっていないな?

立場有る人が前に出ると楽です。

 


 エリルーナが淹れた紅茶を頂いた後、聞いた。

 勿論、俺のスキルで安全だと確認済みだ。


「しかし、エリルーナ嬢」

「はい」

「ある程度は、目星を付けているのだろう?」

「どうして、そう思いに?」

「王女の護衛をする騎士達に痺れ薬とはいえ、毒を盛ったんだ。

 それなりの立場がないと無理だ」

「……」

「それに、男性の王族ほどでないにしても、それなりの情報収集をしているだろうしな」

「ご明察です」


 まあ、この程度は漫画やラノベをたしなんでいれば、簡単に分かる。


「エクレシア様は、信頼する方と協力して調査を進めております。

 その為、暫く不便を強いる事になると思いますが、どうか御容赦ください」

「分かった。 それと……」

「はい」

「エクレシア王女殿下やエリルーナに負担を増やしてしまうが、俺達が王都に来たのは理由がある」

「私に教えても差し支えなければ、その理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「ああ。 王都に来る前に寄った街で、ちょっとした掃除・・をしたんだ。

 その掃除・・に付いて話をしたいと王城からの招待を受けた訳だ」

「……掃除ですか?」

「ああ」

「失礼ですが、ソフィア王女殿下」

「事実よ」

「ルシア公爵令嬢」

「本当よ」

「……分かりました。 エクレシア様にお伝えしておきます」


 この後、エリルーナ嬢は再び来ると言って退室したのだが、テンプレだと……


 約1時間後に、俺の予想が当たりだと言わんばかりに扉をノックする音が部屋に響いた。


 ……そして、俺達が返事をする前に扉は開いた。


「部屋の変更だ。 付いて来い」


 仮にも、この国の王女殿下を救った者への言動じゃないな。


「誰からの指示だ?」

「貴様ら如きが知る必要は無い」

「そういう訳にはいかない。 俺達の担当はエクレシア王女殿下の命令を受けたエリルーナ嬢だ。

 先程、そのエリルーナ嬢が訪れたが、何も言ってなかったぞ。

 もう一度聞く。 誰からの指示だ?」

「だ、黙れ! 冒険者如きが!」

「つまり、お前はエクレシア王女殿下より上位の立場だという事だな?」

「……な!」


 もっと煽って自爆させよう。


「それは失礼しました。 改めてお尋ねしてもよろしいでしょうか? 貴方様のご身分は?」

「……もういい。 拘束しろ」


 開けたままの扉の向こうから騎士達が入ってきた。


 勿論……


「ムグー!」


 逆に、俺達が連中を拘束した。

 そして、騒ぎを聞きつけてエリルーナ嬢が来たから一部始終を伝えて、連中を回収して貰った。

 エクレシア王女殿下が、手を回したのか俺達は非公式だが国王と謁見する事になった。


「申し訳なかった、ソフィア王女よ」

「ゼタリウス国王陛下自らが謝罪する必要はありません」

「そういう訳にはいかぬ。 調べた所、ソフィア王女に無礼を働いた者は、第2王子ロドリゲスから命令された様だ」

「そうだったのですか」


 国王の表情から、厄介者扱いみたいだから、これなら俺が秘密裏に何かしても「病死」扱いにしてくれそうだな。


「そういう訳で、改めて謝罪の場を設けたのだ」

「分かりました。 ゼタリウス国王陛下からの謝罪を受けますわ」

「それは良かった。 それでだが、エクレシアから聞いたが、ソフィア王女よ」

「はい、ゼタリウス国王陛下」

「ソフィア王女は、我が国内の街で掃除をしたと聞いたが、どこの街だ?」

「はい。 カズサハルの街です」

「カズサハルだと!」

「はい、ゼタリウス国王陛下」

「宰相よ」

「はい、ゼタリウス陛下。 その街は……」


 宰相の説明の後、ソフィアが補足する。


「……そうか」


 一応、詳細を書いた手紙を送ったが、やはり当事者の言葉を聞きたかったのだろう。


「改めて確認したい。 ソフィア王女は関わっていないな?」

「はい、ゼタリウス国王陛下」

「分かった」

「私まで関われば、国家間の問題になりますから」


 本当にソフィアも参加していたら、最悪だと戦争が勃発していた。

 頭の固い老害な貴族や、考えの足らない低能な貴族から「内部干渉だ」とか言って、文句を言ってくるだろうからな。


 そして、王族の血が濃いが、一応は貴族扱いの公爵家のルシア令嬢だけだから、この国の貴族から見ても「貴族の矜持」という名目で抑える事が出来る訳だ。


「大義であった」


 これで、王都に来たメインの用事が終わったから、後は俺の目的を優先させよう。


「さて。何か、褒美を渡したい。 希望は有るか?」


 俺とソフィアはアイコンタクトを交わす。


「それでしたら、可能な限りの王宮の図書館の閲覧の許可を私達に頂きたいと思います」

「そんな事で良いのか?」

「はい」

「分かった。 王宮と言わず、王城も含めた禁書以外の全ての閲覧の許可を与える」

「ありがとうございます、ゼタリウス国王陛下」


 ……正直、ソフィアのお陰で俺の存在が薄くなって助かったな。


 まあ、普通は思わないか。

 仮にも一国の王女よりも、上の立場の冒険者が居るなんてな。


 そして、その日の深夜に、俺は第2王子ロドリゲスの寝室に忍び込み、モンスター由来の色々なスキルを使い、余命数年にした。

 それと、喉と右腕は不能にした。

 これで、無茶振りの命令が出来ないだろう。


「ふぅ。 スッキリしたー」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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