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……信じられない!

出来ればやりたくない事って、どんな仕事にも有るものです。

 


「どうして知っているのですか!?」

「吐かせた」


 実際は違うけど、説明する必要は無いしな。


「……そうですか。 それで?」

「それで……とは?」

「私を利用しようとは思わないのですか!」

「全く思っていない」

「「「……え!?」」」


 俺、この世界の創造神サナアドラ様と、コンタクトが取れるしな。


「……信じられない!」

「まあ、気持ちは分かるが……」

「私は! その為に! 全てを捨てて修道女シスターになったのに!」


 多分、エドナの「託宣」を知った者は、利用しようと近寄っていったんだろうな。

 表向きは善人を装いながら、裏ではドロドロの欲望を満たす為に。


 そして、エドナは「ソレ」に気付いて教会の門を叩き逃げ込み、自分自身を守ったのだろう。


「先ず、俺は金銭的には全く不自由をしていない」

「「「……本当?」」」

「ああ。 やろうと思えば小さな町なら、爵位ごと買う事が出来る」

「「「……な!?」」」

「本当よ」


 今まで静観していたソフィアが口を挟む。


「本当だよ」


 ルシアも追従した。


「何故なら、ライカは史上最年少のSランク冒険者なのだから」

「「「……え!?」」」


 俺は、冒険者カードを3人に見せる。


「「「……本当だわ!」」」


 話を戻そう。


「運が良かったというのも可笑しな話だが、エドナの『託宣』を知っていたのは、街を破壊したアイツだけだ」

「「「……」」」

「更に功名心から、アイツは誰にも『託宣』の事を教えていない」

「それなら、もう危険は無いと言えるわね」

「確かにそうね」

「それで、どうする?」

「どう……とは?」

「娼婦になるのか、違う何かを始めるのか」


 出た答えは「一晩、考えさせて」だった。


 翌日、彼女達が出した答えは……


「出来る限り頑張るわ。 でも、ライカ様の武力と財力を貸して欲しいの」


 ……なる程な。


 確かに、彼女達は少なくとも最低限の貴族令嬢としての知識と教養を持っているが、それが必要な世界で生きていく事は出来ない。

 つまり、今の彼女達は生きる為に必要な知識を持っていない事になる。


 そして、数日とはいえ接した事で、俺に甘えるだけの生活は出来ないが、自立する為の力なら貸してくれると判断したのだろう。


「貸しても良いが、何か目標は有るのか?」

「ええ。 私達で紅茶とお菓子を楽しむ店を持とうと思ったの」


 まあ、紅茶は貴族のソウルドリンクと言えるしな。

 その紅茶をメインにした店を開くのは現実的な目標と言えるだろう。


「お菓子作りは、結構な重労働だぞ?」

「分かっているわ」

「エミリーとリナスは、お菓子作りが趣味なのよ」

「貴族令嬢としては珍しいな」

「自覚はしているわ」

「私も」

「それなら、確かに目標としてなら悪くないな」

「それなら……」

「そして、資金等を俺に頼ると」

「……そうよ」


 とりあえず、荒唐無稽な目標じゃないな。


「……」

「どうかしら?」


 付き合っても良いが、月単位で俺の時間が奪われるだろうし、王都に到着するのが遅れるな。


「ねえ、ライカ」

「何、ソフィア」

「とりあえず、王都まで行って、そこで人を雇ってみてはどうかしら?」

「……そうか! 流石はソフィアだな」

「大した事は無いわ」

「いや、良い提案だ」

「それで、私達は?」

「俺達はゼタリウス王国の王都を目指している。

 だから、その王都で人を雇って教育を受けてくれ。

 そして、店舗購入を含めて必要経費は俺が払うから、店を開いた後で、貸した金を月々返済してくれ」

「……それで良いの?」

「ああ!」

「「「……ありがとう!」」」


 今後の方針が決まった事で、3人の日用品等を買う事にした。


「それじゃあ、行こうか」

「ええ」

「うん」

「「「はい!」」」


 流石に王女のソフィアに公爵令嬢のルシアだけで、買い物を任せる訳にもいかず、護衛として俺も同行する事になった。


「私達は、留守番をしています」

「キャン!」

「バレリア。 パルマ。 シリウス。 行ってくる」


 ……長かった。


 女の買い物は長いと言うけど、本当に長かったよ。


 因みに、バレリアとパルマは留守番だったのだが…


「「モフモフ~」」

「キャン!」


 ただ、モフモフに沼っているだけだった。


 翌日、俺達は3人追加してゼタリウス王国の王都を目指して出発した。


「「「……揺れない!?」」」

「「「……良し!」」」

「……全く」

「……はぁ」


 前世の知識で魔改造フルチートした馬車に驚愕した3人を見て、ソフィアも参加して喜んでいた。 

 バレリアとパルマは呆れていたがな。


 そして、シリウスはモンスターとしての本能を馬車から捨てて、7人の女性と遊んで貰い疲れ果てて寝ている。


 3人には、フィジカルもメンタルも強くなって貰う為に、道中にわざと野営をして鍛えたりした。


「ほら、もう一撃だ」

「……え、えい!」

「Gigya……」

「倒し……た?」

「良くやった!」

「やったわ! 私、ゴブリンを倒せたわ!」

「じゃあ、最後の仕上げをしようか?」

「……え?」

「ゴブリンから、魔石を取るんだ」

「もの凄く臭いけど、頑張って」

「え?」

「慣れれば我慢出来るわ」

「ルシアさん? ソフィアさん?」

「さあ、やってみよう」

「……臭い~~~~~~!」


 勿論、エミリーだけにさせず、リナスとエドナにもやらせた。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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