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話して貰おうか

 


「それなら、娼館に売るとしよう」


 俺がそう言うと、3人の中の1人が思わずといった感じで声が出た。


「待って!」

「何を?」

「その……」

「話してはダメよ」

「でも、話さなければ娼館に売られるのよ」

「私も娼婦にはなりたくない」

「私だって本当は!」


 どうやら、それなりの理由が有るみたいだな。


「話して貰おうか」

「はい。 実は……」


 彼女が話した内容は、ファンタジー系RPGではよくある事だった。

 つまり、彼女達は俺の予想通りの貴族令嬢だった。

 正確には1人は正統な伯爵令嬢で、もう1人は男爵令嬢で伯爵令嬢である彼女の侍女で、もう1人は伯爵令嬢の乳母で男爵家出身の娘で、教会の修道女シスターだ。


 そして、彼女達の街が魔王の配下に襲われて滅び、彼女達は秘密の地下室に入れられた事で生き延びた。

 しかし、魔王の配下に狙われている事が分かり逃亡の日々が続いた。

 まあ、逃亡の日々と言っても3日目に盗賊共に捕まったみたいだけどな。


 もしも、自分達が居る場所を魔王の配下に知られたら、その場所も破壊されてしまうという事らしい。


「「「……うぅ」」」

「……なる程な」

「そうだったのね」

「そうだったの」


 それと、彼女達の名前をやっと知った。

 元伯爵令嬢の「エミリーゼ」に、元男爵令嬢で侍女の「アーリナス」で、エミリーゼの乳母の娘が「エドナ」だ。

 因みに、家名を言わないのは簡単に言えば、それを証明する為の「全て」を失ったからだ。

 まあ、俺の「倉庫」に証明するが有るかもしれないが、既に「もう遅い!」状態なのだろうな。


 さて……


「やっと、声が聞こえたな」

「「「……え!?」」」

「そうね」

「そうだね。 それで、ライカはどうするの?」

「勿論、ゴミ掃除だ」

「分かったわ。 エミリーゼ達の可憐な足で3日だから、ライカなら数時間の距離だよね」

「まあな」

「……まさかっ!」

「ソフィア。 ルシア。 ちょっと行ってくる」

「行ってらっしゃい、ライカ」

「あまり周りを破壊しない様にね」

「誰に言っている?」

「ライカ」


 軽くルシアの頭を叩く。


「痛っ!」

「罰だ」

「痛ーい」

「罰だからな」

「気を付けてね、ライカ」

「ああ!」


 俺は、先ずは冒険者ギルドに行ってみた。

 すると、ちょうど第一報が届いたみたいで、受付嬢達が、その対応に追われていた。


「魔王の手の者に因って滅ぼされた街の名前と方角は、どっちだ?」

「どうして知っているのですか!?」

「いいから教えろ」


 俺はギルドカードを見せる。


「……内容を確認します。 ……分かりました」


 ギルドカードを確認した受付嬢は、ギルドカードを俺に返し、姿勢を正し言った。


「魔王の配下が、まだ街に居るかもしれません」

「居たら、蹴散らすのみ」


 受付嬢は、俺をじっくり見てから口を開いた。


「……街の名前は「ルベスクド」で、方角は東門からです」

「分かった」


 俺は、東門から続く街道を駆け足で移動し、行き交う人々がいなくなると、風魔法を応用した舞空○で上空まで上がり、街道を意識しながらルベスクドに向かって翔んだ。


 約1時間後に、前方から黒煙が見えた。


「……あれだな」


 俺は舞○術を解き、地上に着陸すると自分の足で向かい到着した。


「正に、漫画やゲーム的な魔王軍に襲われた街だな」


 俺は、堂々と破壊された正門から入ると気配探知や魔力察知を使い、射程圏内の全てのモンスターを雷撃弾ライトニングバレットで撃ち倒しながら移動する。


「貴様は誰だ!」


 魔王の配下だと思える奴だけを外して、街を破壊するモンスターを撃ち倒してきたから、向こうも俺の存在に気付いて現れた。


「これから滅ぶ奴に自己紹介をしてもなぁ」

「ならば、名無しのままで屍を晒せ!」


 向こうの台詞せりふが切っ掛けで戦闘が開始され……る事もなく、あっさり四肢を切断された魔王の配下が、俺の眼下に転がっていた。


「……ば、バカな!?」

「今回の事、全て吐いて貰うぞ」

「……何の事だ?」

「何も言わなくていいぞ。 勝手に探るから」

「何を……」


 ナメ○ク星の最長老みたいに、頭に手を置いてスキルで記憶を探る。


「……なる程な。 彼女が居たからか」


 思っていたよりかは、足下の魔王の配下は明確な理由で動いていた。


 俺は足下の魔王の配下にトドメを刺してスパイダー系の糸を使い街で骸となっているモンスターを全て1か所に集め、表札代わりに魔王の配下を磔にして立たせて物品の保護の魔法をモンスターと魔王の配下に掛ける。

 後は、モンスター共がアンデッドにならない様に所謂いわゆる「ターンアンデッド」を掛けておく。


 ……因みに、街の中に生存者は居なかった。


 ドルンダルの街に到着した俺は、冒険者ギルドに行き、先程の受付嬢に事の顛末を話した。


「……流石ですね」

「それと、俺に払われる金銭等は全て街の再興に使ってくれ」

「よろしいのですか!?」

「ああ」

「……分かりました。 ありがとうございます」

「それじゃあ」


 言う事を言った俺は、冒険者ギルドを後にした。


「「お帰り」」

「「お帰りなさいませ」」

「キャン!」

「ただいま」


 俺は、3人に魔王の配下を倒した事を話した。


「「「ありがとうございます!」」」

「それで、だが……」

「「「……?」」」

「エドナ」

「はい」

「託宣のスキルを持っているな?」

「……!」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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