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Sランク冒険者である俺に喧嘩を売ったから買っただけだ

ちょっと小出し。

 


「貴様、何者だ?」

「冒険者だが」

「……言わぬか」


 いや、正直に話したぞ。


「そっちが来ないのなら……」

「くっ!」


 俺は、この城塞都市で気に入った武器屋で売っていた数打ちの剣を振るう。


 数分間、剣戟をしていると俺の剣が折れた。


 ……ギィン!


「あ!」

「貰った!」

「な~んてな」

「……ぐはっ」


 折れた剣を逆手に持ち替えて、そのまま相手の腹に一撃を入れる。


「連撃だ!」

「……ぎ……がはっ……ぐっ……ごばぁ……」

「トドメだ!」

「……が」


 立っているのがやっとの相手から、俺は距離を取り、再び一瞬で彼我ひがの距離を無くし、その突進の勢いのままに、か○はめ波の形にした両掌底を相手の腹にぶち込む。


 そして、相手は場外に転移する。


「……勝者ライカ!」

「「「「「「「「……うおぉおおおーーー!!!」」」」」」」」


 この後は、領主であるシャアズナブル侯爵から記念メダルと優勝賞金を貰い、シャアズナブル侯爵の閉会宣言で大会は終了した。


「さて。 此処からが本番だ」

「そうね」

「そうだね」

「確かに、そうだな」

「領主にして侯爵であるシャアズナブル侯爵の娘の部屋に忍び込んでベッドを破壊したんだ。

 それ相応の狙いが有る筈だ」


 周りは「うんうん」と頷いている。

 因みに、決勝戦の相手にも、スキルであの時に胸部の骨を破壊してあるから、今後は動く事すら出来ない。


 時間は既に深夜で、非戦闘員は地下に避難済みで、侯爵の私兵が門番をしている。

 この場に居るのは、俺と領主であるシャアズナブル侯爵とソフィアにルシアだけだ。


 因みに、場所は1階の大広間だ。


 そして、大広間の気温が数℃下がったかの様な感じになった。


「来たな。 紹介状を出した記憶は無いが?」

「いやいや。 公衆の面前であれだけの事をしたのだから、それで充分だ」

「闇ギルドの所属と名乗ってないのだから大丈夫」

「そう言う訳にはいかない」

「それは残念だ」

「……では、死ね……何!?」

「……動けない!?」

「……オレもだ!?」


 モンスターのスキルが使えるのは1種類だけとは一度も言っていない。

 俺はスパイダー系のスキルを使い、魔力糸で罠を張った。


 ……館中や敷地内にな。


 安全だからこそ、この大広間にはソフィア達に領主であるシャアズナブル侯爵が居るんだ。


 俺は、侵入者全員をプラチナスパイダーの魔力糸で拘束し、自害出来ない様に猿轡さるぐつわをして、見張りを私兵に任せて、ソフィア達は就寝した。

 俺は、闇ギルドのアジトを強襲する為に向かった。


 表向きの理由は、Sランク冒険者に対して暗殺を敢行したから。


「……此処か」


 シャアズナブル侯爵も、何も手を打っていない訳もなく、闇ギルドのアジトの場所は把握していた。

 今までに何もしていなかったのは、闇ギルドから受ける被害が甚大だと予測出来ていたからだ。


 先ずは逃げられない様に、地中も含めて結界を張ると、悠然と正面玄関に向かった。


「何者だ! 此処は、オレイカルス商会の商会長の屋敷だ!」

「こんな深夜に何用だ!」


 因みに、オレイカルス商会とは、この城塞都市で第4位の規模を持つ商会だ。


「Sランク冒険者である俺に喧嘩を売ったから買っただけだ」

「「な!?」」


 この後は、誰何する者、立ち向かう者、逃げる者、区別無く眠らせ、プラチナスパイダーの魔力糸で拘束した。


 そして……


「お前がオレイカルス商会の商会長にして闇ギルドの長だな?」

「何の事だ?」

「とぼけるのは別に構わないが、お前に命令したのは誰だ?」

「……」

「闇ギルドが、領主に喧嘩を売った以上は、それ相応の見返りを用意出来る奴が居る筈だ」

「……」

「だんまりか。 まあ、良いか」


 既に拘束済みの商会長に近付き、俺は商会長の頭に手を置くと、精神感応系モンスターのスキルを発動させる。


「……ロドリゲス第2王子か」

「……なっ!?」


 俺が知るべき事は全て知った。


「後は、シャアズナブル侯爵の仕事だ」


 俺は、結界を閉じてオレイカルス商会を後にした。


 翌日、シャアズナブル侯爵やアクアシスお嬢様に、ロドリゲス第2王子と何か接点がないかと聞いた。


 シャアズナブル侯爵には無かったが、アクアシスお嬢様には有った。

 何でも、ロドリゲス第2王子のお気に入りの男爵令嬢がいるらしいが、無視出来ない程の不作法に我慢出来ず、男爵令嬢を注意した事が有るらしい。


「逆恨みね」

「逆恨みよね」


 聞いていたソフィアとルシアが同じ感想を言った。


 それと、この期に及んでも、闇ギルドからの要求内容を聞いていない。

 聞いたら最後、貴族特有のどんな搦め手を打ってくるか分からないからだ。

 王女であるソフィアや、公爵令嬢であるルシアに聞けば対抗策は有るのだろうが……何か面倒臭い。


「依頼達成だな」


 シャアズナブル侯爵から依頼達成のサインを貰い、アクアシスお嬢様との別れの挨拶を済ますと、俺達は冒険者ギルドに行き、シャアズナブル侯爵からの依頼達成の手続きを済ませ報酬を受け取り、ギルドマスターからの報酬も受け取るとシャアズナブル城塞都市を後にした。


「次は、ユニークモンスターが出現したとされる街カズサハルを目指すぞ」

「「おー!」」

「ソフィア様!」

「ルシア様!」

「別に構いません」

「そうよ。 今の私達は冒険者なんだから」

「そう言う事です」

「「……分かりました」」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


『お詫び』

ストックが……

が、頑張りますが、連日投稿が出来ない可能性が「大」です。

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