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……用意周到な事で

オーダーメイドの馬車に拘るのは、転生や転移した日本人の性。

 


 ソフィアとのお出掛けの翌日は、貯まっていた情報の精査をしていた。

 流石に、モンスターを討伐し、スキル「暴食」で吸収するだけでは限度がある。

 そろそろ、有名な名持ちモンスター「ユニークモンスター」の討伐も視野に入れないとな。


 そんな事を考えながら情報を精査していると執事が入室の許可を求めた。


「入れ」

「失礼します」

「どうした?」

「王宮の密偵から手紙を預かっています」

「分かった」


 密偵と言っても俺が王宮に放っている訳じゃなく、単純に王宮からの秘密裏な「お遣い」だ。


 執事から手紙を受け取ると中身を読む。

 内容を要約すると「ライカ様、狙われています」だな。

 そして、曖昧な表現を使っているが、どうやら俺を狙っているのは、王都の神殿内に存在する邪神教の者達らしい。


「遣いの者には『分かった』と伝えてくれ」

「承知しました」


 その日の深夜、俺は神殿内に侵入して全ての人達を催眠状態にした。

 スキル「暴食」の副次効果で、吸収したモンスターの「スキル」も使える様になる。

 まあ、使える様になるには同じモンスターを666匹吸収する必要があるがな。


 ……必要数に若干な「アレ」があるけど。


 王道な主人公なら、迫りくる刺客を倒しながら情報を集めて真相を解明し、立ち向かうのだろうが、俺は、そんな面倒臭い事はしない。


 俺は催眠状態の人達から質問をし、邪神教徒を炙り出して洗い浚い聞き出してから、邪神教徒全員を拘束して、こいつらの邪神教徒である証拠を「白」の司教の執務室の机に置いて、関連する施設を破壊して、神殿から撤収した。


 因みに、この王都の神殿内に棲息していた邪神教徒の黒幕あたまは、司教の補佐をしていた司祭の1人だった。


 それと、邪神ガルクリブに関する有益な情報は徴収済みだ。


 どうやら、アリシア達が関わった変異や凶暴化したモンスターを作り出したのが、この邪神教の連中みたいだな。

 それと、エルネナーラ嬢の母親の病気にも関わっていた……か。


「流石は邪神教団だな」


 ……褒めてないぞ。


 とりあえずは、当分は王都には邪神教徒が暗躍する事は無いだろう。


「これで、俺がする事は終わったな」


 邪神教の者達なんて、何処の世界や異世界でも存在するもんだし、幾らでも増殖する。

 だから、その世界の邪神教団は、その世界の者達が対処するべきだ。


 更に翌日、ソフィアからお強請ねだりされた。


「私も、世界を見たいわ!」


 ソフィアの意思は固く、ルシアも参戦してきた。

 だから、俺は「両親が許可したらな」と言うと既に許可を取っていた。


「……用意周到な事で」

「貴族の当然なたしなみよ」

「ルシア?」

「普通だよ」

「……そうか」


 出した条件をクリアした以上は決定となり、ソフィアとルシアの同行が決まった。


 そうなると、ソフィア王女とルシア公爵令嬢が安全に旅をする為の準備が必要だ。


 その結果、金だけで全てを揃えようとしたら、ルシアの公爵家と同等の公爵家の1年間に徴収する税と同額な箱馬車が完成した。

 馬車の骨格は硬さに定評がある「不壊魔鉱石アダマンタイト」を使い、その表面を「聖銀鉱石ミスリル」でコーティングして、木材はAランクモンスターの「エルダートレント」を使用し、車輪のタイヤの代用として赤銅竜ブラウンドラゴンの皮を使用した。

 そして、馬車を牽く馬は、Sランクモンスターの「紅皇馬クリムゾンロード」だ!

 外見は、普通の軍用馬が子供に見える大きさで、身体の色は名前の通りで真っ赤だ。


 更に、内装にも拘りを入れた。

 まあ、内装はソフィアとルシアに任せて、俺は必要な材料を用意しただけな。


 最後に、俺の前世の知識チートを使い、車軸にスプリングを装備した。

 それと、外装は地味にしてある。


「お前の名前は『クリム』だ」

「……良い名ね」

「安直な」

「ルシアだけ、今日の夕食にニガギルな」

「ごめんなさい!」


 この紅皇馬クリムゾンロードのクリムは、俺が魔境に行って「力」で屈服させた。


「いいか。 あの2人のどちらかが傷付いたら、俺がお前に傷を付ける。

 あの2人のどちらかが死んだら、俺がお前を殺す。

 つまり、あの2人が安全ならお前も安全だ」

「Bururu!」


 クリムは、俺の言った事を理解して強くいなないた。


「「「出発ー!」」」


 全ての準備が終わった俺達は、翌日に出発した。


「……王都から出るのも久し振りだわ!」

「ソフィア、良かったね」

「ええ!」

「ソフィア様、良かったですね」

「ありがとう、バレリア」

「ルシア様も」

「ありがとう、パルマ」


 バレリアはソフィアの専属侍女だ。

 2人の世話を俺が出来る訳が無い為に、専属侍女である彼女達も同行して貰った。


「当然ですわね」

「当然ですよ」

「ソフィア。 同行して貰っているが、自分で出来る様になってくれよ」

「勿論よ」


 別に、この旅はソフィア王女の遊興という訳じゃないからな。


 それでも……


「楽しみだわ!」

「私も!」

「俺もだ!」


 俺達は、集めた情報からユニークモンスターが居る場所に向かっている。


 勿論、このユニークモンスターが発見された場所は浅層か中層だが、そんなモンスターが居る森だ。

 そんな森の深層や魔境には、もっと強いモンスターが居るかもしれない。

 そんな理由から向かっている。


「危ない、ソフィア!」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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