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プロローグ〜その4

この話で、プロローグが終了です。

次話から、本編が始まります。

 


 あれから3日後……


「ライカのバカ!」


 あの時に聞こえた誰かの声は、打ち上げた信号弾で救助に来た冒険者達みたいで、無事に俺達は救助された訳だ。


 それで、気が付いて最初に聞いた言葉がユリナの先程の台詞せりふだ。


「自殺志願者じゃないんでしょ!」

「済まん。 覚えたての暗幕ブラックカーテンが効かなかったんだ」

「ライカ、正座」

「……え?」

「正座」

「……はい」


 この後、涙目のユリナから正座説教を1時間受ける事になった。


 死闘から3日後に意識を取り戻し、更に2日後に「ベッドで安静」から解放された。


 ……回復魔法は偉大だ。


 多少は跡が残ったが、身体には後遺症が全く無い。


「よ、英雄!」


 ユリナも頑張ったのだが、討伐したのが俺の一撃だった所為せいか、噂が噂を呼び、俺の単独討伐みたいになって、周りからは英雄扱いだ。


 ユリナはユリナで、悔しがるかと思ったが、俺の英雄扱いに、何故か誇らしげにドヤ顔だ。


 それで、俺達は何処に向かっているかというと、冒険者ギルドで今回の件で呼び出されたからだ。


 到着すると、受付嬢に3階のギルドマスター用の応接室に案内されて、待つ事10分後にギルドマスターが入ってきた。


「今回の件だが、先ずは2人のランクがDランクになる」

「「……やった!」」

「まあ、赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体を討伐したんだから、Cランクにするのが普通なのだが、2人の年齢と実績からDランクに留めた」

「分かった」

「分かったわ」

「次に討伐報酬だ」


 そう言って出された小袋からは、硬質な音が聞こえた。


「大金貨1枚に金貨8枚だ」

「「……へ!?」」

「当たり前だろう。 Aランク冒険者パーティが討伐する様なモンスターだぞ?

 それと、信号弾に因る救助報酬と治療費は既に引いてあるから心配するな」


 ……引いて、大金貨1枚に金貨8枚かよ。


「「はい」」

「次に……」


 まだ有るのか!


赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体の素材をどうするかの件だが、勝手ながら此方でやっておいた」

「「……は!?」」


 話を聞くと、其々の両親から許可を貰い、相談して、赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体から俺達の武具を作る事になったらしい。

 それに、俺達の好みとかも「作り手」である両親達は見抜いているみたいで、誤差が無かった。

 更に、ギルドマスターからのお礼という形で、高位の身体調整の魔法付与がされるらしく、この付与のお陰で、俺の身長が190cmまでなら大丈夫らしく、ユリナは180cmまでなら大丈夫だとか。

 それと、オマケとして、俺の防具の方が地味で、ユリナの方が華やかになるみたいだ。

 それで、此処までする理由が、もし、あの赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体が、この街を襲ったら1桁でも生き残りがいれば御の字だったとか。


「最後に、赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体の肉と内臓だが、2人の家にきちんと分配したからな」

「「ありがとうございます!」」


 ギルドマスターに呼ばれてから3週間後に、俺とユリナに赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体から作った武具が其々の両親から贈られた。


 外見から言うと先ずは俺からだが、確かに地味だが、玄人好みの地味だ。

 それで、デザイン的には聖闘○星矢のポセイドン編の星矢の青銅聖衣に近い。


 ユリナは、俺の防具を基本にして、各所に銀糸で飾り意匠等がされていてあでやかになっていて、しかも、この銀糸も聖銀鋼ミスリルを合成しているらしい。

 デザイン的には、此方は魔法騎士レイ○ースの海ちゃんの完全武装に近いかな。

 因みに、武具の色は俺が黒系で、ユリナは赤系だ。


 次に武器だが、両方に牙を使って、俺は太刀に、ユリナは薙刀に。

 爪は、全く同じデザインの短刀になって、一振りずつ俺とユリナは受け取った。


 最後に2人に共通するのが、赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体の魔石を4つに分け、各防具と武器に使い、全体のスペックを爆上げしているみたいだ。

 勿論、可能な限りの付与をしているらしい。


 最後に、赤牙虎レッドファングタイガーの額の宝玉は、そのまま俺に渡された。


 ……使い道はまた考えよう。


 それと、赤牙虎レッドファングタイガーとの戦いで自分の弱さを知った俺は、夜中に強者と相対した時用の鍛練を始めた。

 ユーリ姉ちゃんから、本当に色々なスキルを貰ったけど、ユリナの前で使うのを躊躇ためらうスキルまで有ったが、命を失ったら意味がない。

 だから、鍛練して十全に使いこなせる様にならないといけないよな。



 その日の夕食は、近辺の家族も呼んで、赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体を使ってのBBQパーティーにした。


 ……滅茶苦茶、美味かった!


 翌日、新しい武具の性能を試しに森に向かったのだが、笑えなかった。

 その斬れ味は、正に熱したナイフでバターを切るみたいな感じだ。

 防具は防具で、フォレストボアの突進に軽い衝撃は有ってもダメージは無し。


 ……ユリナと相談をして、お互いに充分な実力を伴うか、それなりの「場」で使う事にした。


 2日後に、俺達の武具は赤牙虎レッドファングタイガーの上位変異体に出会う前の武具になっているが、新調したぞ。

 前のはボロボロになったからな。

 それで新調した結果、ユリナの防具には飾り意匠が増えた。


 そして、俺の14歳の誕生日が1か月後に控えた今日、改めて両親に国を出る事を話した。


「……決めたのね?」

「ああ」

「それなら私から言う事は無いわ。 アロンは?」

「オレからも言う事は無いが、ユリナちゃんはどうするのだ?」

「勿論、一緒に行く」

「話し合ったのか?」

「ああ」

「向こうの家族は?」

「ユリナが説得中だよ」

「……分かった。 世界を見てこい!」

「ありがとう!」

「必ず、2人で帰ってくるのよ」

「勿論だ!」


 こうして、俺の冒険の旅は改めて認められた。

 因みに、冒険の旅に出る事を踏み切った理由が、アイテムボックスとかイベントラリとかに代表する、所謂いわゆる「亜空間収納」系が使える様になったからだ。

 性能は破格で、収納量は多分無限で、時間停止で、収納物のリスト表示付きだ。

 それと、亜空間収納とかアイテムボックスとかは名前が長いから普段は「倉庫」と呼ぶ事にした。


 ……1か月後


 冒険の旅の準備が調った俺とユリナは西の大陸行きの船に乗っている。


 街の関係者からの見送りと、両家族からの熱い激励を受けて、俺達は旅立った。


「俺達の……」

「私達の……」

「「冒険はこれからだ!」」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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