少し待ってあげましょう
尊敬する作品からオマージュしました。
薬草を採取した場所に到着すると、最初にオーガ共が出現した方角に向かった。
約1時間後に、ミリンダ達の1人が言った。
「……見付けたわ!」
俺達も見たが、ざっと60匹ぐらいのオーガの集落だ。
「……ジェネラルが居るかもしれないわね」
「まあ、そうだろうな」
「軽く考えないで!」
「そうよ!」
「そこら辺のオーガとは、強さが段違いなのよ!」
「そうだな」
「だから……」
「大丈夫よ」
「ユリナ?」
「ライカの強さも段違いよ」
「仲間だからって……」
「事実よ」
「……分かったわ」
「危なくなったら、逃亡も選択肢の1つよ」
「分かっているわ」
「それじゃあ、行こうか」
「ええ、ライカ」
「承知しました、ライカ様」
「分かったのじゃ、我が主」
俺達は、散歩にでも行くかの様にオーガの集落に向かって歩き始めた。
ミリンダside
私はミリンダ。
都市レンティエゴを拠点にしているCランク冒険者パーティ「銀翼」のリーダーをしているわ。
パーティメンバーは全員が同じ都市レンティエゴの出身で幼馴染よ。
私達は女性だけの冒険者パーティだけど、地道に頑張って実力を付け、遂に私達はCランク冒険者に!
そして初めての指名依頼が来て、それが薬草採取だったわ。
勿論、ただの薬草じゃなくて、指名依頼用の貴重な薬草で、冒険者ギルドでは群生地を秘匿している。
そんな依頼が私達に来て私達は喜んだわ。
そして、依頼の薬草を発見して採取が終わった時にオーガ1匹が襲撃してきたわ。
私達も伊達にCランクになった訳じゃないわ!
オーガ相手に連携を駆使して討伐したと思ったら、更に5匹のオーガが現れて私達は迷う事なく逃亡を選んだわ。
……でも、5匹のオーガは私達を追い掛けてきて、少しずつ怪我を負わされていき、1人がそれなりの怪我を受けて、もうダメかもしれないと思った時に彼らが現れたわ。
……瞬殺だった。
彼らは、5匹中4匹を瞬殺すると言ったわ。
「動けない程の重傷じゃないだろ?
残り1匹、狩れるよな?」
「……当然よ!」
私は、そう答えて皆で残ったオーガ1匹を討伐したのよね。
自己紹介を交えた話の中で、オーガの集落の可能性が挙がったわ。
私は冒険者ギルドへの報告を提案したけど、彼の提案は常軌を逸脱していたわ。
「それは構わないが、どうせなら集落の壊滅の報告の方が良くないか?」
そんな事を言ってきたのよ!
結局は、状況に因っては逃亡を前提とした集落の壊滅となったわ。
……オーガの集落を発見したけど、軽く見ても60匹は居るわ!
私は、逃亡が頭に浮かんだけど、彼らは集落の壊滅と全てのオーガの討伐を選んだわ。
私は、集落にはオーガジェネラルが居る可能性を伝えたけど、彼の意思は変わらなかったわ。
そして、彼らは集落に向かって歩き始めたわ。
……私達は今日、此処で死ぬかもしれないわね。
ライカside
「さっさと雑魚オーガを片付けて、オーガジェネラルとの戦闘を楽しもうか」
「……」
「はい!」
「なのじゃ!」
「ユリナ?」
「私としては、彼女達の意見に賛成なんだけどね」
「何を言っているんだ。 俺達は冒険者だぞ。
強いモンスターが現れたら逃げよう……じゃあ、冒険にならないだろ?」
「……そうね」
「それに心配するな」
「何を?」
「ユリナが危なくなったら、俺が護るから」
「……ありがとう」
赤面するユリナを頂きました~!
「「「「「「「「「「「GaAAAーーー!!!」」」」」」」」」」」
「向こうも、俺達に気付いたみたいだな」
「私も覚悟を決めたわ! やるわよ!」
「そうこなくちゃな!」
この後は、俺達は雑魚オーガを全て瞬殺して、現れた4匹のハイオーガを1人1匹ずつ討伐して身体を温めた。
「GaAaaaーーー!」
「オーガジェネラルだ!」
そして、1番奥のボロ小屋から異彩を放つオーガジェネラルが現れた。
「リンは右足を! ランは左足を破壊しろ!」
「はい!」
「のじゃ!」
「ユリナは、その間は魔法で顔を狙って牽制を!」
「分かったわ!」
俺は、リンやランが危ない時はオーガジェネラルの懐に踏み込む為に待機した。
「GaAaaaーーー!」
「やりました、ライカ様!」
「やったのじゃ、我が主!」
オーガジェネラルの両足をリンとランが破壊した。
「ユリナ!」
「任せて!」
ユリナが、一気にオーガジェネラルに駆け寄り右腕を切り落とし、その勢いのままに横に一回転をして、その遠心力を加えた一撃がオーガジェネラルの胸部を刺し貫く。
「やったわ!」
「GaAaaaーーー!」
「……え!?」
オーガジェネラルは、最後の一撃とばかりに残った左腕でユリナを殴り潰そうとした。
「……疾!」
キィン!
ボトッ……
「危なかったな、ユリナ」
「ライカ!」
「言っただろ。 ユリナが危なくなったら、俺が護るって」
「ありがとう、ライカ」
「どういたしまして」
この後は、首と身体に分かれたオーガジェネラルを「倉庫」に仕舞うと、他のオーガも順次「倉庫」に仕舞った。
事後処理として、集落に隠れたオーガが居ないかの確認をしながら、捕らわれた人達が居ないかも確認する。
問題が無かった為、俺達は集落を焼却して、土魔法で元集落が有った場所をデコボコにした。
俺は、ユリナ達に小治癒と洗浄を掛ける。
「ありがとう、ライカ」
「ありがとうございます、ライカ様」
「ありがとうなのじゃ、我が主」
勿論、俺にも掛ける。
「それじゃあ、ミリンダ達の所に戻ろうか」
ミリンダ達の所に戻ったのだが……
「ミリンダ?」
「「「「……」」」」
4人共、俺の声に反応が返って来ない状態でユリナが言った。
「少し待ってあげましょう」
「分かった」
13分後に、ミリンダ達は帰って来た。
「何者!?」
……開口一番が、コレだよ。
俺は説明したが、ユリナの回答でミリンダ達は納得したみたいだ。
……解せぬ。
都市レンティエゴに戻る俺達だが、道中ずっとミリンダ達は何かを言っていた。
後から、リンやランから教えて貰ったが、内容は「信じられない」とか「同じ年なのに」とかだったらしい。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。




