2人が並ぶと、正に『双璧』ね
まあ、1人が2人になりましたが……
それで、昨夜はユリナと相談して、奴隷を買う事にした。
冒険者ギルドで仲間を募集しても、信頼出来る良い仲間が出来るかは不明だし、何日掛かるかも分からない以上は、冒険者ギルドで仲間を見付けるのは難しい。
そうなると、奴隷しかいない訳だ。
「ようこそ、ナリハザルの冒険者ギルドへ。
今日は、どの様なご用件でしょうか?」
「俺達は、昨日到着したばかりの冒険者だ。
先ずは、この町での注意事項は?」
「そうですね。 ……特にございません」
「冒険者同士での諍いは、ギルドは何処で介入する?」
「ギルドの備品の損害が著しい場合か、死傷者が出る場合です」
「分かった、ありがとう」
そう言いながら、俺達に対応した受付嬢の右手を両手で包む……と同時に大銀貨1枚を受付嬢の右手に包ませる。
「あ、そうそう。 もう1つ」
俺がそう言うと、受付嬢は右手の中を確かめる。
「はい、何でしょうか?」
笑顔で返す受付嬢。
「良い奴隷商を知らないか?」
「それなら……」
冒険者ギルドの受付嬢から聞いた奴隷商館に向かう俺達は、目的の場所を発見した。
受付嬢の話だと、建っている場所は一等地では無いが、良質な奴隷を揃えている奴隷商人らしい。
「買える値段だといいね」
「そうだな」
現金で白金貨3枚しかないが足りるかなぁ?
……え?
馬車代でギリギリじゃなかったのか……だって?
それは馬車用の「予算内」でギリギリなだけだ。
「ようこそ、我がネウロス奴隷商館へ。
私、ネウロスが対応いたします」
「館長自ら?」
「はい。 最初のお客様は全て、私が対応する様にしています」
「それは良い心掛けだ」
「ありがとうございます。 我が奴隷館で、どの様な奴隷をお求めで?」
「冒険者ランクで言うと、最低でもDランク以上で、種族に関係なく女性を見たい」
「……畏まりました。 少しお待ちください」
待つ事10分程で、最初は人族の女性を5人連れて来た。
説明を聞くと、最大でBランク冒険者だった女性から、最低がDランク冒険者の女性だ。
色々と質問をした結果、この5人の中から選ぶ事は無かった。
次は、エルフ族とドワーフ族の女性が出て来たが、この中からも選ぶ事は無かった。
最後は獣人族で、虎、羊、狐、猫、狼の5人だ。
虎の獣人族の女性は、冒険者のBランク相当の実力を持っているらしいが、それ故に独断専行が多いらしく辞めた。
羊の獣人族の女性は、冒険者のCランク相当の実力を持っているらしいが、上から目線な態度に辞めた。
狐の獣人族の女性は、冒険者のDランク相当の実力を持っているらしいが、近接がダメな遠距離だけだったから辞めた。
残った猫と狼の獣人族を買う事になった。
猫の獣人族の女性……いや、少女で、Cランク相当の実力を持っていて、土属性魔法持ちで自分の魔法は十全に扱えるし、性格は委員長タイプだが、根は優しそうだったから。
狼の獣人族の女性……此方も少女で、冒険者のCランク相当の実力を持っていて、水属性魔法持ちで魔法も十全に扱えるし、性格も姐御肌だが優しそうだったから。
……因みに、2人共近接戦闘は得意みたいだ。
「諸費用を合わせまして、大金貨3枚と金貨2枚に銀貨5枚となります」
「分かった」
俺は代金を払うと、最後に俺の血を使い奴隷契約を結んだ事で、2人の主人は俺になった。
因みに、名前だが猫の獣人族の彼女には「リン」で、狼の獣人族の彼女には「ラン」とした。
「これからよろしくな」
「我が主、よろしくなのじゃ!」
「ライカ様、よろしくお願いします」
「様は付けなくてもいいぞ」
「無理です」
「……」
ユリナが、ちょっと明るめで言った。
「ライカの冒険者仲間で幼馴染のユリナよ」
「よろしくなのじゃ、ユリナ!」
「よろしくお願いします、ユリナさん」
「さんは要らないわ」
「分かりました、ユリナ」
「そんなに固い言い方をしなくてもいいのよ?」
「無理です」
「……分かったわ」
先程、リンは委員長タイプと言ったが、筋金入りみたいだ。
それと、服等は有料で町娘風にしてある。
奴隷商館を後にした俺達は、馬車で移動して彼女達の日用品や武具を買いに行く。
馬車を使ったのは、もしかしたら四肢欠損の奴隷を買うかもしれないからだ。
そして俺は、四肢欠損を再生復元が出来る「第6位階魔法『完全治癒』」が使える。
そんな訳で馬車で来たが杞憂で終わった。
それで、日用品を買った後は、武具を買うのだが、以外にもリンが選んだ武器は大剣だった。
ランは、超近接戦闘が得意だから短剣の二刀流だ。
更に、当然だが2人には冒険時の服等も買って着ているのだが、2人を見た人達が必ず1回は振り返って2人を見る。
実は、外見で選んだ訳じゃないが、2人の外見は18歳以上の綺麗系の美女なのだ!
いや、実年齢は2人共「14歳」なのだが、獣人族の外見の成長は早いらしい。
それでいて、何処かの「戦闘民族」みたいに若い時間が長いみたいだ。
「2人が並ぶと、正に『双璧』ね」
「そうだな」
外見の事に触れたから序に言うと、リンは紫眼の肩を越えたぐらいの灰色髪で、スタイルはスーパーモデル級だ。
ランは青眼の腰まで届く白髪で、スタイルはグラビアアイドル級だ。
それと2人の身長は、リンは181cmで、ランは184cmだ。
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