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チラチラ気になる

「えーっと邪馬台国が出来て・・・その上に卑弥呼がいて・・・?」

「積和君。 こう言ったのは語呂合わせとかで覚えると頭に入りやすいんだよ。」


 俺が社会科が嫌いな理由は出来事とその人物が合致しないのだ。 覚えようとしても別の登場人物のせいで混乱するのだ。 色々な要素がありすぎて折角組み立てたパズルが別のパーツと繋がった状態で分離するような感覚だ。 こればかりは姉さんに聞いても「出来事と人物は変わらないのだから、反復するしかない」と言われた。


「xとyの合計が7で? 4xとyの合計で32になるならyの隣の数字は? どうやって導き出すのこれ?」

「これぐらいなら総当たりさせたほうが早い。 例えばこっちの式のxについてる数字はそのxに対しての倍数になるからこの場合は4×xになるわけで・・・」


 一方で引間の数学を教えているのだが、数字が苦手なのではなく計算式に戸惑っている様なので、その辺りをかい詰まんで説明をしていた。 暗算が出来るようになれば多分今ならそこまで難しい問題はないはずだ。


 そんな中でも西垣と芦原のやり取りを横目に勉強をしている。 西垣も芦原も勉強に関してはそつなくこなすらしいので、そこまで心配はする必要もないはずなのだが、何故かチラチラと見てしまっている。


「あの2人の様子が気になるのん?」


 一通り終えて力が抜けていたように突っ伏していた引間が聞いてきた。


「いや、そんな訳じゃ・・・」

「でも気にしてる様子はあったんよ? 上の空じゃなかったけど、集中出来てない感じ。」


 集中出来ていなかったのは確かではある。


「仲は良さげだもんねぇ。 普通の女子なら芦原君の言ってることを理解しようとは思わないよねん。」

「そういう引間はどうなんだ? あの芦原の喋り方については。」

「ウチはいいと思ってるよん? 回りくどいだけで言ってることは直球だし。 まあ同じように対話してみろって言われると無理だけど。」


 芦原は喋り方に目を瞑れば面白い方だと思うし、西垣も特に気にもしていない。

「他の男子と対話してる所を見てると、なんだか落ち着かない。 西垣は俺のものじゃないのは分かってるのにモヤモヤする。」

「・・・そんなことまで思ってないぞ。」

「代弁したつもりはないけどねん。 お2人さん。 少し休憩にしないかい?」


 引間が2人に声をかけて勉強は一時中断。 苦手教科をある程度やったので、疲労感も増している。


「次は得意な分野で勉強してみるか?」

「得意分野ってあんまり勉強した気にならないんだよねん。 理解できてるんだから。」

「それでもやっておいた方が良いのではないかと思います。 積和君はどうですか?」

「どうせ時間はあるんだ。 なにやったって勉強にはなってるからいいんじゃないか?」

 そ

 うして少しの休憩の後のことも考えて、背もたれを使って体を伸ばした。

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