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連休明けからの地獄

 あれから残った休日もほとんど家から出ること無く、ただただ家で音楽鑑賞をしていた。 人によっては時間の無駄遣いとか言われそうだが、俺はそれで満足なのだから文句は言わせない。


 そんな大型連休を終えて迎えた普通の平日。 学校に行くまでに見かけたサラリーマンや同じ学生を見てみると、気持ちを切り替えれたり切り替えきれずに上の空だったりと色んな人の顔が見れた。


 学校について授業が始まるまで適当に過ごしていると、西垣が登校してくるのが確認できた。


 クラスメイトも高校生になって1ヶ月経っているので、先月みたいに西垣の周りに集まるようなことはもうない。


 だからこそなのか西垣は俺の方を見るなりすぐに駆け寄ってくる。


「おはようございます積和君。」

「ああ、おはよう西垣。」


 その行為に不本意ながら喜んでしまっている自分がいた。 西垣の事はまだ夢の影響もあってか監視対象のままなのは変わってない。 だがクラス1の美少女からおはようの挨拶が貰えればそれは嬉しいに決まっている。 人として、一人の男子としてそれは思うことだ。


「傷の方はどうですか?」

「まだヒリつくけど大分引いてきた。 そんなに強く殴られて無かったのかも。 気絶はしちゃったけどね。」

「それなら良いのですが・・・あまり無理はしないで下さい。」

「あそこで無理してでも止めなかったら男として廃るよ。 そろそろ授業が始まる。 席に着きなよ。」


 俺はそう西垣に促して自分も準備をする。 色々と考えてしまう事もあるが、それはもう過ぎ去った事象でしかない。 どちらに転ぼうが、それが自分の選択した道なのだから。


「ゴールデンウィークも終わったところ申し訳無いが、再来週には中間テストが控えている。 なので中間テストが終わるまでは授業でもテスト対策を教えていく予定なので、補習にならないように勉学に励むこと。 そして勉学に集中するために来週からの部活も停止している。 以上を踏まえた上で学校生活を過ごすように。 朝のHRを終わる。」


 中間テスト 中学の時にも存在した学力を定期的に調べるものだ。 とは言え中間テストと言う言葉を聞いただけでどよめきを出したのは多分学生の本望からだろう。


「まあ休み明けで気が抜けていたから、刺激は強いけど気持ちを切り替えれたかもな。」

「そうなのでしょうか? ところでつかぬことをお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「うん?」

「いえ、このような事を聞くのは野暮、というよりもかなり失礼に値するとは思うのですが・・・」


 ははーん。 今の流れで大体察しがついた。 だから聞かれる前に言うことにした。


「成績は悪い方じゃないよ。 なにせうちには文武両道を体にしたかのような存在がいるからね。」


 その言葉で西垣は首を傾げたが、すぐに誰の事か分かったようで、納得したような表情を見せていた。

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