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もう1つの人格の頼み

この物語のターニングポイント

「まず1つ目の頼みだが」


 最低でも2つ以上はあるんかい。


「今のこのオレに名前を付けな。」

「・・・名前ならあるじゃないか。」

「それは主人格の方だ。 オレに付けられている名前じゃねぇ。」


 主人格て・・・


「お前に名前を付けてどうするんだよ。」


 そう言うともう1つの人格の西垣は俺に向かって指を指した。


「オレに対しての呼び名が必要だ。 「お前」なんて呼ばれ方はお互いの為にならないだろ? お前だってオレが出てきた時に名前があった方が面倒じゃないと思わないか?」


 大した頼みではないと思っていたが、その辺りは考えているのか。 そうして改めて分かったのは、こいつがただの西垣の感情の1つでは無いということだ。


「あとは存在の固着と言ったところか。」

「存在の固着?」

「生命を宿したなら名前を付ける。 そうすることで他者からの認識がされるもんだ。 多重人格者だろうがそれは例外じゃねぇ。」


 確かに名前を付ければ分類学上は一緒でも個性として区別は出来るようになるってことか。


「それに生物学的に言えば別人格に名前があれば、主人格に認識して貰える事もあって、それでそう言った障害が治るって事もあるらしいぜ? 本当かどうかは知らねえがな。」

「・・・西垣に認知して貰うためにも、名前がある方がいいかもしれないな。 原因に向き合うためにも。」

「そうだろう?」


 西垣の顔で口角をあげてニヤリとされると本当に別人のように見える。 これが西垣だと言われてもあまり信じて貰えないだろうな。


「というか自分で名前を名乗らないのか?」

「他人に付けられて初めて意味を成すんだよ。 オレが自分の名前を高らかに言ったところで笑われるか呆れられるだけだ。」


 そういう自覚はあるんか。 とは言え名前を付けろと言われてもなぁ。


「お前の事だからある程度は目を瞑るが、あまりにも適当な名前の付け方をするならさっきの脅しを実行に移すからな。」


 こいつ実は楽しんでないか? 久々に出てきたと言うこともあるのか、それとも西垣の人格本人が眠っているからなのか歯止めが効いてねぇ。 名前・・・名前ねぇ・・・いつも呼んでる名字の方じゃなくて名前から・・・フィナンシェ・・・アダ名・・・違う・・・んー・・・・・・


「・・・・・・エムゼ・・・」

「・・・ほぅ? その名前になった理由は?」

「フィナンシェをローマ表記にして最初の数文字を一文字前にずらした。 AがZになったのはあれだし、なんだったら俺が勝手にローマ表記にしたから正しいかは知らない。」

「・・・それなりに考えた結果か。 ま、悪くはねぇな。 好みとは離れてるがな。」


 名前に関しては決まったようなのでホッとする。 まだ完全に安心は出来ないがな。

エムゼの由来解説


フィナンシェ→FINANTHE

FINA→一文字前にずらしてEHMZ→エムゼ


作中で数馬も言っていましたがスペルが本当にあっているのかは知らないです。


今後もう1つの人格の名前はこれでいきます。

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