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出掛けない休日

 ゴールデンウィークの最初の休みも月曜日のみとなった今日。 昨日一昨日と出掛けたので流石に家でのんびりと過ごしたいと思い、遅めの朝食とすることにした。


「珍しいわね。 カズがこんな時間に朝食を取るなんて。」

「今日は家でゆっくりするんだ。 父さんは?」

「あの人は今日は会社の人達と接待よ。 帰るのは明日になるかしら。」

「そう言うのって普通昨日とかにやらない? 明日も仕事でしょ?」

「次の日は休みらしいわ。 フミも早々に出掛けていったわ。 帰ってくるのは多分夕方位ね。」


 ふーんと勝手に思いつつ俺は冷めた朝食を食べる。 冷めると言ってもトーストとスクランブルエッグなので冷めても関係無い。


 そんなこんなで朝食を食べ終えて、母さんはレシピ本を見てくると言ったので家で部屋にひとり残される形になった。 元々望んでいた形ではあるため広く感じる程度だ。


「本当に静かな家だ。」


 改めて自分の家の立地を思い返す。 決して大きくはない家ではあるが、2階は存在しないものの土地は広い。 両親が頑張ったとも言えるこの場所で音楽を聴くのが俺にとって昔から一番の癒しになっている。


 それに今年は新しいソシャゲにも手を出したお陰か聴くだけでいつの間にか寝ていた休日は、楽しみが増えたことで暇をもて余すことも少なくなった。


「ゲームを楽しむ分なら無料だもんな。」

 新たな楽しみを感じながら時間を過ごす。


「っとと。 宿題やっておくか。」


 休みだからと気を抜いているといつの間にか取り返しがつかなくなる。 宿題は渡された日の夜からコツコツとやっていたお陰もあって、大して量も残っていない。 苦手なものは残したくない質なので、英語は先に終わらせている。


「あと残ってるのは現国と化学位か。 最初だからか数が多くなかったからなぁ。」


 歴史と地理も答え合わせだけ、数学は既に終わっているので、時間を掛ければ終われるだろう。


「終わらせるのもいいけど、早くやりすぎると結局勉強しなくなるんだよなぁ。」


 そんなことを言いつつ俺は宿題に取り掛かる。 やらない選択肢は持ち合わせてない。


 1時間程宿題をしたあと、背中を伸ばせばついでに腹が鳴った。 なにか食べようと台所に行けば


「・・・あれ。 母さんも出掛けたのか。」


 休日の時はお昼を作っているであろう母さんはおらず、机に作り置きも無いところを見るに昼前に出掛けたのが伺える。


「・・・仕方ない。 なんか適当に買いに行こ。」


 勝手に冷蔵庫の食材を使うわけにも行かないので、今の格好の上から適当にジャンパーを羽織り、そこまで遠くないスーパーへと歩く。


「今日はこれ以上出掛ける訳じゃないから、パンとかで済まそ。」


 そう言って店内に入るために自動ドアの前に立つと、誰かとぶつかりそうになる。


「うおっと、あぶ・・・」


 避けようとして隣を見れば、そこにいたのは明らかにお出掛け向きでない格好をした西垣がいた。

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