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リリースゲーム

「・・・遂に来たな、相棒(バディ)・・・」

「そうだな。 ・・・どこまでやった?」

「愚問であるな。 前作を物語る序章(プロローグ)は既に視聴済みだ。」

「まああれだけに集約させるには、若干惜しい部分ではあるがな。」


俺達2人が休み時間にスマホ片手に観ているのは、芦原と友人となるきっかけになったゲーム「極限記録エクストリームアーカイブ」のソシャゲが遂にリリースしたことにある。


前回のような探索型には容量の都合で出来ないと判断し、戦闘時のみ3Dグラフィックでキャラクターを動かせる仕様となっていた。 ストーリーもプロローグであらかた話し終えたので、前作の追体験を終えればアフターストーリーのような展開が繰り広げられているのだとか。 続編をこのような形で纏めたのには、上からの指示なのだろうか。


そして今は戦闘を行うためのキャラクターを排出するガチャの画面にいる。


「リリース直前でのキャラクター評価は?」


そう質問して芦原が指を指したのは、髪型や服装まで何もかもが鋭角に包まれているキャラだった。 武器は槍を持っている。


「騒ぎの中心となっていたのは「鋭来 槍児(するどき そうじ)」だったぞ。 序盤はパラメーターが伸びぬが、一定のレベルを越えたなら、類を見ぬ強さにチェンジするのだそうだ。」

「ああ、大器晩成型ってやつか。 確かにあいつ前作でも序盤滅茶苦茶裏切り者ムーブかましてたのに、最終的に生き残った上にほぼ雑魚狩り要員になってたもんな。 お陰でラスボス前とかは楽できたけど。」


そんな思い出語りをしつつ、狙いを誰に定めるかを品定めする。 個人的な意見を言えば性能面はあまり気にしてない。 相性とかの問題もあるだろうが、使いたいキャラを使っていくのが俺なりのプレイスタイルだ。


「あ、銀那がいる。」

「ほう。 槍児等と同じ最高レアリティか。 しかしそのキャラは・・・」

「・・・まあ闇落ちしても好きだったけどな。」


俺の目に止まったのは銀髪ロングで、猫目をしている鋼野 銀那(はがねの ぎんな)。 主人公達と行動を共にしていたものの、戦線離脱からの闇落ちして再登場。 ゲーム情報として前作でもストーリー上死にキャラもいた上で、死んだと思われたキャラが闇落ちしてでも復活していたことに賛否両論だったらしい。


性格上同行はするがつるむ訳ではない立ち位置だったことが議論を湧かせた原因だとかなんだとか。


「では銀那を狙うのか?」

「俺はそうだな。 芦原は?」

「確かに魅力的なキャラが揃ってはいるが、我の推し(パートナー)はまだいない。 今回はリリースの配布分のみとして、見送らせてもらう。」

「そうか。」

「ではまた放課後に引こうではないか。 我らに幸運の女神(ラックヴィーナス)が舞い降りんことを願って。」

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