西垣家へ
フィーナと遊園地で遊んだ翌日。 フィーナは学校に来なかった。
「・・・心配した通りじゃねぇか・・・」
あの症状、恐らくフィーナは風邪を引いたのだろう。 あの雨のせいなのか、急激な温度差で身体がやられたか。 だが結局はそうなってしまった、と考えざるを得ないのだ。
「女神が休んだ件について、相棒はなにか知らないか?」
フィーナがいないことで、芦原とお昼休みを過ごしていたら、そんな質問がとんできた。
「・・・なんで俺に聞くんだよ。」
「いや、相棒ならなにか知っていると踏んでいたが・・・ふむ、その様子だと間接的、もしくは要因を知っていると言った具合か。」
こいつエスパーみたいな事言ってくるな。 確かにフィーナとは昨日遊園地に行って雨に少し打たれたが、そんなのだけで見切られる程口にも顔にも出してないぞ?
「今の相棒の心境はこうだろう。 「直接喋った訳でないのに何故分かるのか?」と。 伊達に半年間相棒と一緒にいた訳じゃない。 相棒は見た目に反して隠し事をするのが苦手だからな。」
「・・・言ってくれるじゃねぇかよ。」
家族にもそんなことを思われたこと無いぞ。 隠し事が出来ない性格ってぶっちゃけどうなんだ?
「それはさておいて、お見舞いは行くのだろう?」
「それはさておかれたのはちょっと癪だが、行くにしたって家知らねぇぞ?」
「つまりポイントが分かれば行くと言うことだな?」
「・・・どう言う意味だよ。」
そう聞いた俺を尻目に芦原はどこかに連絡を入れる。 そして俺の携帯からメールが届いた音がした。
「ん? 誰だ? こんな時間から・・・ん?」
送ってきた人物は引間で、しかも地図のアプリでとある場所にピン刺しされている画像が送られてきた。 真相を探るために俺は返信を返した。
『引間、これはどう言うことだ?』
『芦原氏からニッシーの家の場所教えてほしいって来たから直接送ったって訳よ。』
目の前の芦原に細い目を向ける。
「これで懸念は無くなっだろ?」
「・・・はぁ。 まあ感謝はしてやるよ。 でもここまでする必要あったか?」
「初心な相棒のためにやってあげたのだ。 放課後に行ってあげればよい。」
一言余計だよなこいつ。 これで行かなかったらなに言われるか分からないから、その場所に向かうことにするか。
そうして放課後になり早速フィーナの家に向かった。 そして改めて家に着いた時の感想は、なんの変哲もない家だと言う事だった。
「まあ、奇抜とかでも正直困るが。 家の外観で驚くのは帆山だけで十分だ。」
そんな感想を口にしつつ、俺はインターホンを鳴らそうとしたが、色々と考えが浮かび上がってきた。
インターホンを鳴らしたところで少なくともフィーナが顔を出せるのか。
お見舞いの品を買ってきた方が良かったか。
「・・・お見舞いの品についてはもう今更遅いか。」
若干の後悔をしつつ、改めてインターホンを鳴らす。 インターホンのタイプがカメラやスピーカーの無いものなのだが、それで認識出来るのか? そう重いながら待っていると、フィーナの家の玄関が開き、そして
『誰が来たの?』
見た瞬間にフィーナの母親だと認識できる人物が現れたのだった。




