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家族襲来

 お化け屋敷で想像以上に恐怖を掻き立てられた後だったので俺も西垣も足取りはあんまりよろしくない。 あそこまで本格的かつこちらの動向を探るようなやり方をしていたのだから、余計に恐怖を掻き立てられた。 どこまでが帆山の意見かは分からないが、出し物としてはずば抜けて凄いだろう。


「・・・お、西垣。 とりあえずあれはどうだ?」


 そう言って指差した教室は縁日のような出し物をやっていた。 個人的にも気になっていたのだが、昨日は帆山に引っ張られるがままに行ったため行けなかったので、行くとするなら今が最適だろう。


 西垣も足取りは悪いが、なんとか歩いてその教室に入る。


「いらっしゃいませ。 来店記念にこちらをどうぞ。」


 そう言われてお面をプレゼントされた。 俺は特撮の、西垣はアニメキャラクターのものだ。 実に縁日らしい。


「積和君。 私あれをやってみたいです。」


 そう言って西垣が指差したのは射的。 確か前のお祭りの時もやってたって言ってたな。


「いらっしゃい。 5発で200円ね。」


 2人とも200円を渡して射的を始める。 本物とは違うので、置かれているのはお菓子やキーホルダーなどだ。 キーホルダーは破損防止の為か的が別で用意されている。


「それでは早速・・・」


 そう言って西垣が狙いを定めた時


「あら、カズじゃない。」


 後ろから名前を呼ばれたので振り替えれば、そこには母さんと父さんがいた。


「折角見に行ったのにあんたがいないもんだからどこ行ったのかと思ってたのよ。」

「ああ、ちょっと予定が変わったんだよ。 そうかそれ伝えてなかったな。」

「射的か。 父さん達もお祭りではよくやったものだ。 全く当たらなかったがね。」

「お父さんは元々手元がブレてたからねぇ。 あれじゃあ当たるものも当たらないって話よ。」


 パンッ


 そんな会話を繰り広げていると隣で西垣が何かを当てたようで、コルクからの軽快な音が聞こえてきた。


「おっ、当てたようだよ。」

「やるじゃない。」


 父さんと母さんが西垣を褒める。 というか2人とも西垣って・・・分かってるよな。 綺麗な銀髪はこの学校じゃ西垣しかいないし、何より家族全員が知っているのだ。 疑いようがない。


「積和君。 当てることが出来ましたよ。 あ、積和君のご両親のお二方もこんにちは。」

「フィナちゃんこんにちは。 この呼び方で合ってるかしら?」

「そうですね。 向こうでもよく略称については悩みました。」


 確かに名前が「フィナンシェ」ならどこで区切ればいいか分からないもんな。 西垣のお父さんは「フィー」って呼んでた気がするし。


「フィー。 ここにいたのか。」


 噂をすれば影って奴で、西垣のお父さんまで入ってきた。


「お父さん。 今日は来れないって聞いてたのに。」

「昼の隙間時間に来たんだよ。 積和君もいるようだね。」

「初めまして。 数馬の母です。 西垣さんのお父さんでしたわよね。」

「え、ええ。 娘がいつも世話になってます。」


 母さんが目敏く西垣のお父さんに声をかけてそのまま出ていく。


「それじゃあ父さん達はここで別れるよ。 まだ校内にはいるからどこかで会えるかもね。 2人とも楽しんで。」

「姉さんにも会いに行きなよ。 色々と忙しいだろうけど。」


 そう言って教室を父さん達は去っていった。

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