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文化祭のお化け屋敷

それではこの山になったカードをこうして・・・選んだのは・・・このカード!」

「凄ーい! 当たってる!」

完全にやり方が子供だましのようになってきているが、俺の前のお客さんは小さな6歳ほどの子なのでこれで十分なのだ。

「バイバーイ!」

「他のところでも楽しんできてね。」

その子供から別れるように手を振った後、次のお客さんが入るまで待機する。 文化祭の2日目が開始してから1時間ほど経過したが、昨日と違いそれぞれのマジックの間には仕切りが用意されており、自分のところ以外のマジックは見えない。

これも楽しませるための1つで、どこにどんなマジックを披露してくれるかは入ってみてからのお楽しみというようになっている。 一応何度も来ることは想定してない前提ではあるのだが。

他のみんなのところも順調に回っているようで、とりあえず失敗はしていないことだけは分かった。

「積和。 そろそろ交代だぜ。」

「あれ。 もうそんな時間か。」

あれから更に時間が過ぎて、俺の出し物の時間は終わりだ。 ここからは看板持ちになるのだろうが、今回もちょっと違ったようで

「積和君、その蝶ネクタイと帽子は着けたままでいいわよ。」

「え? いいのか?」

「そっちは自由だしね。 でも帽子にこれつけておいて。」

そういってちっちゃくなった看板を付けられる。 これなら邪魔にならないと判断したらしい。

「ってことは実質終わりまで自由時間みたいなもんじゃねぇか?」

「その様ですね。」

俺が教室を出れば、同じ様に教室を出た西垣と会う。 西垣も制服を着つつも帽子を被っていた。

「というか廊下凄い人だな。 看板なんか持たなくて正解だったかもな。」

「むしろ危ないですからね。 提案自体はありでしたね。 それでは行きましょうか。」

「お、おう?」

そう言って西垣は俺の腕を掴んでくる。 そしてそのまま俺は動かされていた。 昨日も帆山といるときこんな感じだった気がする。

たどり着いたのは帆山のクラスのお化け屋敷だった。

「是非とも行ってみたかったんです。 お化け屋敷ってスリルがあると思いませんか?」

「まあ確かにあるよな。 それに文化祭のお化け屋敷でもレベルは本物と似てるって言うしな。 そんなに並んでもないから、今なら行けるかもな。」

そう言ってお化け屋敷に入っていく俺達。 帆山はかなり自信作だと言っていたが、どうなっているのやら。

「あんなに声をあげたの初めてかもしれない・・・」

入ってみて完全に高校生のお化け屋敷だと踏んでいた俺は、そのクオリティの高さに本気でビビった。 なにより一番は絵が高校生の画力ではないレベルだったと言うところだ。 どこに力注いでんだよ。

「西垣、大丈夫か?」

隣で同じく息を荒げている西垣に声をかける。 荒すぎて過呼吸になっていないか心配だ。 手を差しのべれば西垣も手を握り返してくる。

「ちょっと・・・手伝って貰えますか? 腰が・・・抜けて・・・」

立つのがツラいのか。 それくらいなら問題はないか。 顔色はそこまで悪くない・・・とは思うが、少しだけ回るペースを緩めようと思った。

そう言えばあの場で帆山がいなかったが、休憩中だったか?

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