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同じ高校生には

その後帆山と一緒に他の部活や教室の出し物を見たり、外に出店している出店の食べ物を食べたりと、時間が過ぎていった。

「ん。 そろそろ交代の時間だ。 帆山はどうだ?」

「あたいもそろそろ戻るぜ。 次はあたいのお化け屋敷に来てくれよな!」

「時間があればな。」

そうして帆山と別れ、自分のクラスに戻ってくる。 そして自分の立ち位置と交代するメンバーと入れ替りで燕尾服を羽織る。

「西垣、交代するぜ。」

「ありがとうございます積和・・・」

そう言い終わらない辺りで「ピクリ」と西垣が俺の方を見る。 そして俺の方にゆっくりと近付く。

「西垣?」

良く分からずそのままにしていると西垣が下から睨むように俺を見た。

「・・・ちょっとだけ甘い匂いがします。 引間さんではない方ですね? 前にあったあの方ですか?」

怖いくらいの質問責め。 都合上近くなったりはしていたが、帆山本人とそこまで近付いた記憶はない。

「あの方と一緒になる位なら引間さんの方がまだマシです。 ですがこの埋め合わせは私にもして貰いますからね。」

そう言って西垣は離れていってしまう。

「そんなに嫌いなのか? 帆山の事が。 まあ近すぎるって言う意味でなら、間違ってはない・・・のか?」

西垣の不機嫌に疑問を持ちつつも、俺は俺の仕事をするだけだと頭を切り替えた。

「ではカードをお選びください。」

目の前には先輩と思われる女子高生。 二人組で来ているので、引いたカードを二人で確認する。

「確認したら自分に見えないように置いてください。」

カードを戻して貰い、シャッフルする。 ここで「切るフリ」も出来るが、そんな事はせずにしっかりと切る。

そしてカードを扇状に表向きにして確認する。

「あなた達が選んだのは・・・このカードですか?」

「・・・当たってる。」

どうやら成功したようで拍手を貰えた。 とはいえ今回は普通に喜んで貰えたが、これが上手いこといかない、というよりもやはりタネが分かる人もいる。

「あなたが選んだのは、このカード・・・」

「当たり。 まあ、もう1つ前のカードを見てれば分かるよね。」

そうやってタネを指摘されれば、俺は肩を竦めるしかない。 実際にこのマジックは少しでも知っていたり調べたりすればタネは割れやすいのだ。

「積和。 看板係交代だぜ。」

俺の出番が終わり、着替え終えて看板を渡される。 校内をこれを持って歩くのが今日の最後の仕事だ。

「まあ、本番は明日だしな。」

あの手品でお客を引き寄せるには無理はある。 だが外から来る人、俺達よりも小さい子達に喜んで貰えるなら、今日の事は気にならない。 気にしたら負けとも言えるが。

「どの辺りで回るのがいいかなぁ。」

適当に歩くよりも効果的な場所を考えながら看板を持ち歩いていくことにした。

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