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時は流れ夏休みに

海斗(かいと)の風邪が治った直後に私も風邪に罹ったが、心当たりがあるせいで、二人には言う事が出来ず、『旅行をしている』と学校に嘘の申告を行って学校を休んだ。その間にも二人が何度が家に訪ねてきたが、居留守をして二人が帰るまで家にいた。

流石に何日も何日も家で療養していると風邪も治るようで、風邪を乗り切ることが出来た。

後日、学校に行った際に二人には何故か私が家に居る事がバレていたが、理由はどうしても教えてくれなかった。もしかしたらだが、大野(おおの)先生が二人に「仲が良いから荷物を届けておいて」などと言われて荷物を届けに来た時にどこかの鍵でも締め忘れていたのでは?と思う。

もし鍵が開いていたとして入ってきたら若干犯罪だが、二人に限ってそんなことはないと私は信じているので無意味な詮索はやめて二人と学校生活を送った。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


月日は経ち、学校が夏休みに入り、蒼花(そうか)海斗(かいと)と毎日は会えなくなっていた。買い物に行った際に時々二人と会う時がある程度でほとんど顔を合わさなくなっていた。

――そういえば連絡先とか交換してなかったな...

と後から後悔が湧いて来る。

そう言っても夏休みを過ぎればまた学校で会えるし...と甘い考えを持って私は家で引きこもる事を選択した。私以外誰もいない家。親さえもいない。そんな人気のない部屋で一人夏休みの宿題を淡々とこなしていた。夏休みの宿題が思っていた以上の量で正直、今から始めても終わるかどうか心配する量だった。時々、外からする親子の仲睦まじい声を聴き少し胸が痛んだ。だが、私自身が選択した事だと思い出し、母と同じ家に住んでいない事は母のせいではないという事を再認識した。

夏休みの宿題と言えば、"三大恐題"と呼ばれる理科の自由研究、美術の美術作品、そして国語の読書感想文...

私から見た"三大恐題"は英語のテキスト①、英語のテキスト②、英語の音読(録音)の三つになる。周りから見て分かるように私は大の英語嫌いで、未だに人称代名詞さえ分かっていない。

I My Me Mine ?

You Your You Yours ?

He His Him His ?

She Her Her Hers ?

なんだそれは...?となる状態で今までよく耐えてきたなと私は思っている。

なんとか学校のテストでも英語は80点台はキープしているという謎現象が起きている。

正直、テストの成績が悪い理由の8割方が英語だと思っている。因みに残りの2割は国語と社会かなと正直思う。国語だって文法なんて...社会は年代とか覚える事できないし...とテストの際に悩んでいる。

ふー...っと息を吐きだし、先程から進めている英語のテキストから目線をずらした。

まだ数百ページ残ってるし、終わらないし...

――パソコン触ろうかな...

机の上から失くしていたパソコンを机の上に起き直し、電源を入れた。

ブゥーンという機械音が心地いい。やっぱりパソコンは最高...!と思いながらサイトを立ち上げる。

どの小説を進めようかと悩んでいると、ソラシラシ~♪と音楽が流れ始め、メールが...とメッセージ機能をタップした。すると、海夜(みよ)先生からのメールだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(用件なし)


海夜(みよ)/みよ <Miyo.novel@gmail.com>        10:19(0分前) ☆ ☻ ➦ :

To 山城(やましろ) 深月(みづき) <Yamshiro.Miduki@gmail.com>▾


お久しぶりです。深月(みづき)さんはお元気ですか?

最近小説の投稿がないので、少し行き詰っているのかもしれないなと思い、連絡させていただきました。

『世界唯一の聖女ですが、婚約破棄された上に国外追放されました』は、好きな世界観で書き始めた訳じゃないと言っていましたが、好きな世界観でないなら、好きになるように本を読んでみてはいかがでしょうか? 私自身もファンタジー物はあまり得意ではありませんが、深月(みづき)さんに読んでもらおうと思い、内容を詰めれば短編小説用に出来そうな物を書いてみました。良ければ読んでみてはいかがでしょうか?

『転成した二人の運命』は、好きな世界観で書いていると言っていたのに、もう5,6ヵ月ぐらい投稿していませんね(怒)私だって読者の一人ですから、楽しみにしています。こちらの方にあまり突っ込んでしまうとネタバレを貰ってしまいそうですので、こちらにはあまり触れないようにしておきますね。

そういえば、私の勤めているカフェに来た時に映画化されていた物を見に行くと言っていましたので、私も見に行ってきました。映画の感想は会った時に話しますが、グッズで深月(みづき)さんの直筆サイン入りアクスタが当たってしまいました...!! それも私の最推しの綾音ちゃん...! 嬉しすぎて飛び回っていましたらふと、深月(みづき)さんに報告しようと思ってこの話も連絡することにしました。

また、私のカフェに来てくれたら嬉しいです。頑張ってください...!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


思っていた以上の分量のメールが来ていた。

所々に海夜(みよ)先生の感情が現れているので、出来るだけ今書いている短編小説を終わらし、海夜(みよ)先生が読みたいと言って下さっている『転成した二人の運命』を出来るだけ早く書き終えなくてはという使命感を感じた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(用件なし)


山城(やましろ) 深月(みづき) <Yamshiro.Miduki@gmail.com>      10:32(0分前) ☆ ☻ ➦ :

To 海夜(みよ)\みよ <Miyo.novel@gmail.com>▾


海夜(みよ)先生、お久しぶりです。

『転成した二人の運命』の方はそろそろ再開しようと思っていますので、もうしばらくお待ち下さればと思います。今、進めている小説が一つありましてそちらを優先して進めているので、中々進める時間がありません...今度また読んで下さればと思います。


今回は少し恋愛物っぽい感じですので...ね


20XX/7/28 10:19 ( X ) 海夜(みよ)/みよ <Miyo.novel@gmail.com>

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


海夜(みよ)先生に送り、やっぱり今進めている小説を進めようと小説の編集ページを開いた。

――因みに私の集中力が続かなかったようで、夏休みが終わるまでに10000文字弱しか書くことが出来なかったことから、恐怖でGmailが開けない上、小説の評価一覧も見る事ができなかったのだった。

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