自分の癖は直しにくい
光が眩しい...
もう少しだけ...もう少しだけ...寝...させて?
「まだ...寝るのぉ...」
体を一度ジタバタと動かし、体にかかっている重みを手で押しのけた。
すると先程まで目に入っていた光が一層激しさを増した。
「ううぅ...ん...んん...?」
光が入って来ているという事は朝...?それとも...?
電気消したっけ...?
昨夜(?)の記憶を思い出し、重い瞼を動かした。
うわ...電気消し忘れてた...最悪...
うわ...カーテンも開けっ放し...電気が夜の間中ずっと点きっぱなしだったって事でしょ...?
あぁぁ...電気代が...既にお金がないのにこれ以上は...うわ...電気代やばそう...
窓の方を見る為に回した首が何故かそれ以上回らず気になって体を起こ...そうとした。
...何故か途中までしか起き上がれない。
寝違えたのかなと左右を見るのを諦め、自分の体を見ようと首を下方向へ動かすと自分の体とは思えない腕が存在していた。
――何だろう...これ...?
そう思って腕を持ち上げてみた。ずっしりと重みがあり、本物そっくりだった。それに何故か少し温かい...?そう首を少しだけ捻って考えていると、頭の上から声が降って来た。
「おはよう」
「...え...?」
いやいやいや、な、何で海斗君が私の家、私の部屋にいるの...?何か私失礼な事したんじゃ...?
いやいやいやいや、そもそも何で海斗君の上に私が乗ってる訳...?
冷静に物事さえも考えられなくなり、少しの間硬直をしていたが「降りよう」という冷静(?)な自分の声で海斗君の上から降りた。
「おはよう?」
ともう一度海斗君が私に声をかけた。
「お、おはよう」
と若干噛みながら挨拶を返した。
うーん...何がどうなって私の部屋に海斗君がいるんだっけ...?と一度自分の記憶を整理していると、海斗君が暇だというかのように私の頬をついついと触って来た。
「海斗君、どうしたの...?」
「君付けで呼ばないでって言ったじゃん...海斗でいいんだよ?君を付けじゃない方が友達...仲良さそうに感じるじゃん...! 君付けだと少しだけ壁があるように感じるんだけど...」
と頬を少し膨らませて不満気に言った。こんな海斗君も可愛いので逆に君付けにしたい気持ちもあるが私の数少ない友達が一人減るのを...今のこの三人の心地よい関係が崩れるのを多分私は恐れた。
「分かった...けどちょっとだけこっちに来て...?」
私がそう言うと海斗は私の方へと体ごと近づいてきた。
そっと海斗の額に手を置くと熱はなさそうだった。昨日も熱を測って36度台だったことを確認したがもう一度体温を測った。今日も36度台で熱が完全に下がったことを確認した。
「熱は無さそうだからもう家に帰っても大丈夫そうだね」
と私が言うと、一瞬悲しそうな顔をしたが、「ありがと」と言って、部屋を出た。
「気を付けてね~!」
と私が叫ぶと笑いながら「聞こえてるよ!」と言って帰って行った。
そう言っても家はほとんど場所が変わらないので家に入っていくのを見届けた。




