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コラボカフェで登場人物気分

オタ活を存分に楽しむのも良いのだが、流石に長居しすぎると蒼花(そうか)の両親に心配をかけてしまうかもしれないと思い、家に帰るか...と二人と帰ろうとしていると、途中で美味しそうなカフェを見つけたので入った。

私は全然知らなかったのだが、転二(てんふた)とコラボをしているらしく料理が転二(てんふた)の世界観に出てくる物が追加されているようだ。

「やっぱりカフェを見ちゃうと文化祭のコスプレカフェを思い出すね。コスプレカフェではないけど、コラボだから同じような物食べれるしね...あ、ふわふわパンケーキに私しよーっと」

「んーじゃ、私もふわふわパンケーキにしてドリンクはメロンクリームソーダにしようかなー」

「僕は真奈(まな)と一緒でふわふわパンケーキにする」

と言いながら誰も注文はまだである。

「すみませ~ん。ふわふわパンケーキを三つとメロンクリームソーダを一つお願いします」

「―――ですね。ご注文内容にお間違いはありませんか?」

ただただ写真を見ているだけでお腹が空いてきちゃうなぁ...

もしかするとこのカフェは転二(てんふた)に合わせて作られているのか本当に文化祭の際に綾音(あやね)達が作ったような内装になっていた。本当に何時(いつ)作られたんだろう...?

ま、今度また一人で来て期間限定だろうから出来るだけ早く...どのぐらい美味しいのか全部の料理の食べ比べをしてみたいし...

そうやってぼんやりと考えていると、注文していたふわふわパンケーキが届いた。

ナイフを入れると切ったような感触が無かった。恐る恐る口へと運ぶとパンケーキの程よい甘味と口の中で溶けていくような食感がした。これほど舌触りのよいパンケーキを私は食べたことがなく、顔が蕩けてしまった。

味変を思いついた私はバニラアイスを頼んだ。パンケーキの上にバニラアイスを載せるとパンケーキの温かみで少しだけ溶けて何とも言えない味になった。

――凄く美味しかった。

「そっか...綾音(あやね)にもバニラアイスという手を差し伸べてあげてれば...もっと美味しいものが...!」

と思わずポロリと口から出た。

「現実と混ぜないようにしなよ。まぁ深月(みづき)先生にバニラアイス載せてみるのはどうですか?と提案してみたらいいんじゃないかな?」

え、うん...そうですね

何とも言えない空気の中「美味しかったぁ...」と蒼花が言った。

全員食べ終わったところで解散した。


家に私が帰ったところで電話を手に取った。

勿論、編集者さんに映画の物品の値段について文句を...いや、話合うだけだ。

「もしもし、藍川(あいかわ)です。深月(みづき)先生どうしましたか?」

「あのー...私って映画で販売する物品の値段について話合いましたっけ...?」

私がそう言うと、藍川(あいかわ)さんは黙り込んだ。

「...とても言いにくいのですが...前に私じゃないんですけど、映画を絶対に見て下さいと言っていた時があったじゃないですか?あの時に言って下さったそうなのですが...」

そう藍川(あいかわ)さんが言い、私は驚いて目を見開いた。

「ア、ソウデシタッケ? ですが、少しだけ私から提案がありまして...50円だけ下げてもらえませんか...?」

「あれ深月(みづき)先生。もしかして五十円分高くて買えなかったとかですか?深月(みづき)先生のみ(・・)なら何時(いつ)でも下げられるのですが...」

藍川(あいかわ)さんが言う。

「...私だけでは意味が無いんです。一つ一つの値段が高いので、少しだけでも値段を下げて多く買えるようにしたらいいのでは...?と思いまして...一つでも多く買って欲しいんです!!」

そう私が言うと、藍川(あいかわ)さんは少し悩んだような素振りを見せて少しニヤリと笑った。

「分かりました。では、こちらもあまりお金がありませんので、深月(みづき)先生の給料から差し引かせてもらいます。買われた個数分五十円ずつ引いておきます。では、」

「あ、ちょ...」

...私が何かを言おうとしたのを察したのか藍川(あいかわ)さんに電話を切られてしまった。

もし、百個売れた場合は五千円分給料から引かれ、千個売れた場合は五万円分給料から引かれ、一万個売れた場合は...そもそも売れない...か。こう考えるとあまり給料から引かれていないという事が分かった。

「だけどなぁ...生活...どうしようかなぁ...」

先の方まで考えていなかったので、将来もやし生活もあるかもしれない...だが、もやし生活は個人的に懐かしいので、別にいいかもしれない。だが、少し泣きそうだ。

昔、母と一緒に居た時にスマホで小説投稿サイトに小学生の頃から上げていたが中々お金を貰えるような賞に入る事が出来なかった。だが偶々、小学校五年生の時に百万円貰える賞に入った。そこで...家出...をしてアパートを借りはじめた。そこで何時(いつ)の間にかスマホを持っていないことに気付いて持っていたお金でパソコンを買って、今はパソコンで投稿している。だが、通信料がかかるのでアパートでは無い所で投稿作業をしている。その間にもお金は消えて行っていたが、本を少しだけでも出版させてもらえたことによって、少しずつ増えてきた。

昔は電気製品を買っただけでほとんど稼いだお金がほとんどなくなったので、まず最初に削ったのは食費だった。モヤシハンバーグにモヤシステーキ、モヤシご飯...全部モヤシで朝昼晩の食事を作っていた。美味しかったので正直問題は無かったが、栄養がほとんど無かったのでそこはどうにかしたいと思う。

まーた久しぶりにモヤシ栽培始めることになるのか...と私は眠りについた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とりあえず最新話を読んでみました。 もやし生活になりそうなのが切ないですね。 ですが、リアルにありそうな話なので想像しやすかったですね✨ [気になる点] 眠りについた後が気になります。 […
2024/02/08 01:16 さつまいもたろう
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