私は誰なのか
「何度言えばわかるのだ、これはとても誇らしいことなんだぞ」
「いいえ、お父様、私は絶対に嫌でございます」
そんな会話を聞かされながら考える
私は一体誰なのか
私の今いる世界はいわゆるゲームの世界、確かサブマ・アンドレイドっていうゲームだったはず。
そして今目の前で話している親子こそ、ゲームのヒロインであるラターシャという少女と、世界樹を守るエルフの長である
では、私は誰なのか
ゲームに登場しないいわば脇役のようなものだろうか
「そもそも、魔王に味方するなんて間違ってます!」
「お前魔王様に何ということを、、」
このシーンは知っている。
魔王を侮辱した罪によってラターシャは追放される、そして追放された先で勇者と出会うの
「いいか、お前は流刑だ衛兵や此奴を叩き出せ」
「ふん!そんな奴と結婚するよりマシよ」
そう言ってヒロイ、、、ラターシャは出て行った
ここからが問題だ私は誰なのだろう?私がこの体に入る前の記憶はあんまりなくていまいちわからない。
「はぁ、いいか、ルーお前は姉のようにはなってくれるなよ、わかったな」
「はい」
「全く、お前はそれしか言えないのか」
はい、意外なことを言う事があっただろうか
ひとまず置いといて、私はルーと呼ばれていて、ラターシャは私の姉であると必然的に私が妹と言うことになるが、物語中に実の妹が出てこないと言うのもおかしな話だ。
「まだ、お嬢様の体調は安定しておりません、今日のところは」
「わかっておる、いいか、一年だそれで治しなさい」
礼をして部屋からでる
お父様の様子からして私は病弱であり、無口であると言う事だ
いわゆるいんきゃ?まぁ、いいですけど、
私はこの世界の住人になった訳なんだから
ルーとして生きてくの、まずは下調べよね